JALカードの評判は?メリット・デメリットや還元率、年会費・特典も

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大手航空会社のJALは、国際ブランドと提携したクレジットカードを発行しています。中でもJALカードは、年会費2,200円で空港ラウンジや宿泊プランの割引、旅行傷害保険の自動付帯など旅行関連の特典やサービスを利用できるのが特徴です。

2023年現在、旅行の客足が戻ってきています。出かけやすくなったことで、新しくマイルを貯め始めたいと考えている方もいるのではないでしょうか。

そこで今回は、JALカードの評判や利用メリットとデメリット、特典について分かりやすく紹介します。


目次

  1. JALカードの特徴
    1-1.本会員は年会費2,200円で利用できる
    1-2.さまざまなブランドと提携
    1-3.マイルに特化したカード
  2. JALカードの特典
    2-1.入会やフライトでボーナスマイルを貰える
    2-2.ショッピングでもマイルを貰える
    2-3.旅行関連の割引や優待特典も充実
    2-4.旅行時のケガや病気に備えられるカード付帯保険
  3. JALカードのメリット
    3-1.ショッピングでもマイルを貯めることができる
    3-2.旅行好きの方にメリットのある特典が充実
    3-3.提携ブランド限定のサービスによって選択肢が広がる
  4. JALカードのデメリット
    4-1.マイル還元率を上げるにはプレミアム会員への入会が必要
  5. JALカードの評判
  6. まとめ

1.JALカードの特徴

JALカードは、大手航空会社の日本航空グループが発行しているクレジット機能付きカードで、JALのクレジットカードの中でもスタンダードカード(普通カード)の位置づけです。アメリカン・エキスプレスやJCBなど提携ブランドが豊富で、用途や好みに応じて選択できます。

それでは、JALカードの概要と主な特徴から確認していきます。

1-1.本会員は年会費2,200円で利用できる

JALカードの入会後1年間は、年会費無料でショッピングやキャッシングなどに利用できます。年会費無料に関する条件はありませんので、誰でも1年目は無料です。

2年目以降は、本会員2,200円、家族会員1,100円を支払うことで引き続きカードを利用することができます。比較的年会費の安いクレジットカードなので、初めてクレジットカードを持つ方や費用を抑えたい方などにも利用しやすい特徴を持っています。

家族会員については、本会員と生計を共にしている配偶者や18歳以上のお子さん、ご両親であれば入会申し込み手続きが可能です。例外として中学生を除く15歳以上18歳以下(高校生)のお子さんの中で、留学などカード利用に関する正当な目的がある場合は、申し込み手続きを進めることができます。

1-2.さまざまなブランドと提携

JALカードとの提携ブランドは、アメリカン・エキスプレスやJCBカードなど含め合計9種類と豊富です。

カード名 提携ブランド
JAL ・Mastercard Mastercard
JAL・Visaカード VISA
JAL・JCBカード JCB
JAL・JCBカード(ディズニーデザイン) JCB
JALカードSuica JCB
JALカードTOKYU POINT ClubQ VISA IVSA
JALカードTOKYU POINT ClubQ Mastercard Mastercard
JALカードOPクレジット JCB
JAL アメリカン・エキスプレス・カードMUFG アメリカン・エキスプレス

基本的な機能や特典は共通しているものの、JAL アメリカン・エキスプレス・カードのみ年会費が異なり、本会員6,600円、家族会員2,750円で、独自特典を用意しているのも大きな特徴です。

他のJALカードも独自のポイント特典があるので、関心のある方は提携ブランド独自のサービスにも注目してみてください。なお、独自特典の内容は後述します。

1-3.マイルに特化したカード

JALカードでは、効率よくJALマイルを貯めることができます。マイルを貯める方法は、主にフライトとショッピングの2パターンです。

割引運賃を利用する場合のフライトマイルは、通常区間マイルの50%~75%(区間マイル×利用運賃)ですが、JALカードツアープレミアムに別途登録すると、区間マイルの100%分貯めることもできます。ショッピングの場合は、日常のお買い物をはじめガソリン代の支払い、レストラン、ネットショップなどの利用でも貯まります。

2.JALカードの特典

JALカードにはカード付帯保険やマイルボーナス、割引や優待特典など、多くの旅行関連特典を用意しています。空港ラウンジや空港店舗を利用している方は、空港関連の特典にも注目です。

  • ボーナスマイル
  • ショッピングでもマイルを貰える
  • 旅行に関する割引、優待特典
  • 旅行保険をカードに付帯

続いてはJALカードの特典を確認していきます。

2-1.入会やフライトでボーナスマイルを貰える

JALカードでは、カード入会やフライトで合計3種類のボーナスマイルを貰えます。

入会搭乗ボーナスは、カード入会後初めての搭乗で、1,000マイルを受け取ることができるボーナスマイルです。ただし、過去にJALカードを発行している場合や、再入会したことのある方は対象外のため注意が必要です。

毎年初回搭乗ボーナスは、上記のボーナスマイルを獲得した翌年以降の毎年初回搭乗時に獲得できます。。

もう1つのボーナスマイルとして、搭乗時にフライトマイルを10%加算してくれます。

JALカードでは上記以外にも、不定期でボーナスマイル特典キャンペーンを実施しており、記事執筆時点の直近では2021年1月11日まで最大1,900マイルを獲得できるキャンペーンが実施されています。

2-2.ショッピングでもマイルを貰える

JALカードでは、決済にカードを利用すると200円につき1マイル獲得できます。たとえばスーパーやドラッグストアをはじめ、レストランやガソリンスタンド、アパレルショップなどでのカード利用もマイル付与の対象となっています。

さらにショッピングマイルを2倍に引き上げてもらえる追加サービスであるJALカードショッピングマイル・プレミアムへ加入すると、100円につき1マイル獲得できるようになります。年会費3,300円で、本会員と家族会員もショッピングマイルを2倍加算にしてもらえるのが特徴です。

2-3.旅行関連の割引や優待特典も充実

JALカードは、マイル特典に加えてJAL関連の優待特典や割引サービスを利用できます。特典は5種類あり、JALビジネスきっぷや機内販売品の割引、ホテルJALシティなどで活用できる割引や優待など、バラエティ豊かです。

各特典の詳しい内容は以下に紹介します。

特典名 特典内容
JAL/JTA機内販売商品の割引 JAL/JTA機内販売商品もしくは、JAL SHOP機内販売オンラインストアをJALカードで購入した場合に3種類の特典を利用できる
・支払い金額10%割引
・ショッピングマイルのレートが2倍
・国内線機内販売マイルを加算(100円につき1マイル)
空港店舗・免税店での割引サービス 国内空港や成田国際空港の免税店で、商品購入をカード決済した場合、割引を受けることができる
・空港免税店:5%割引
対象の空港:羽田空港第3ターミナル、成田国際空港
・日本国内空港店舗、BLUE SKY:1会計1,000円以上5%割引
・那覇空港/石垣空港内店舗、コーラルウェイ:1会計1,000円以上10%割引
・関西国際空港第1ターミナルビル、アプローズ:1会計1,000円以上5%割引
・関西国際空港第1ターミナルビル4階北側、「YOUR WRAP」:手荷物ラッピングサービス料金を一律50円引き
ホテルニッコー & JALシティの割引・特典 ニッコー・ホテルズ・インターナショナル、ホテルJALシティの宿泊予約で、レイトチェックアウトできる
JALパックの割引 指定の国内ツアーは5%割引、海外ツアーは5%割引にて申し込むことができる
JALビジネスきっぷ JALビジネスきっぷサービスにて、航空券の購入が可能
・区間マイル100%付与
・当日予約、変更可能

各特典は、JALカードとJALのCLUB-AカードやCLUB-Aゴールドカード、プラチナで内容や条件が異なります。そのため、JALカードの特典を利用する時は、自身のカードが対応しているかどうか、注意事項含め確認しておくのも大切です。

2-4.旅行時のケガや病気に備えられるカード付帯保険

JALカードには、旅行時のケガや病気などにかかった費用を補償してくれる旅行保険も付帯しています。決済に利用しなくても補償を受けられる自動付帯型であるため、使いやすいというメリットがあります。

JALカードに付帯している旅行保険は、国内旅行と海外旅行で補償内容が異なります。まず国内旅行の補償から確認していきます。

国内旅行傷害保険

項目 JAL アメリカン・エキスプレス・カード以外 JAL アメリカン・エキスプレス・カード
傷害死亡 本会員:1,000万円
家族会員:1,000万円
本会員:最高3,000万円
家族会員:最高3,000万円
傷害後遺障害 本会員:最高1,000万円
家族会員:最高1,000万円
本会員:最高3,000万円
家族会員:最高3,000万円
傷害入院日額(最高180日) 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:5,000円/日
家族会員:5,000円/日
手術/1回(疾病が原因の場合は対象外) 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:5,000円×倍率
家族会員:5,000円×倍率
倍率:10倍、20倍、40倍
倍率は手術の種類に応じて変更
傷害通院日額(最高90日) 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:2,000円/円
家族会員:2,000円/円

提携ブランド「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」と、「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」以外で、補償内容は大きく異なります。

続いて海外旅行の補償を確認します。

海外旅行保険

項目 JAL アメリカン・エキスプレス・カード以外 JAL アメリカン・エキスプレス・カード
傷害死亡 本会員:1,000万円
家族会員:1,000万円
家族特約対象者:なし
本会員:最高3,000万円
家族会員:最高3,000万円
家族特約対象者:1,000万円
傷害後遺障害 本会員:最高1,000万円
家族会員:最高1,000万円
家族特約対象者:なし
本会員:最高3,000万円
家族会員:最高3,000万円
家族特約対象者:最高1,000万円
傷害治療費用 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:100万円
家族会員:100万円
疾病治療費用 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:100万円
家族会員:100万円
賠償責任 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:2,000万円
家族会員:2,000万円
携行品損害 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:1旅行につき50万円を限度(年間の累計額100万円)
家族会員:1旅行につき50万円を限度(年間の累計額100万円)
救援者費用 本会員:100万円
家族会員:100万円
本会員:100万円
家族会員:100万円
日本語による24時間救急サービス 本会員:なし
家族会員:なし
本会員:あり
家族会員:あり

海外旅行保険の場合も、「JAL アメリカン・エキスプレス・カード以外」と「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」で補償額などが異なっています。そして、「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」で定めている家族特約対象者は、JALカードの本会員と生計と共にしている家族で、19歳未満のお子さんを指している点が異なります。

海外旅行保険は、賠償責任や救援者費用なども含まれており、現地でのさまざまなトラブルを想定しています。そのため、国内旅行よりも幅広く対応しているのが特徴です。

JALカードに付帯している旅行保険を活用する際は、提携ブランドと会員、補償条件をそれぞれ確認しておくのも重要です。

3.JALカードのメリット

JALカードは、マイルボーナスやフライトマイル、JAL関連サービスの割引特典など旅行に役立つ特典を数多く用意しています。マイルに特化したクレジットカードを探す際に知っておきたい、JALカードのメリットについて紹介していきます。

3-1.ショッピングでもマイルを貯めることができる

JALカードの場合は、フライトマイルやボーナスマイルに加えて、ショッピングでもマイルを貯めることができます。

ショッピングの場合は、200円もしくは100円につき1マイル貯まるので、少額の買い物でも貯められるのがメリットです。さらにショッピングの場合は、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなど、日常の買い物で貯めることも可能です。

3-2.旅行好きの方にメリットのある特典が充実

JALカードは、空港内の免税店や空港内店舗での割引をはじめ、宿泊サービスの割引や優待特典など旅行好きの方に数多くのメリットがあります。機内販売やツアー代金の割引、「ホテルニッコー & JALシティの割引・特典」でのマイル獲得やレイクチェックアウトといった特典は、国内外の旅行者に嬉しい特典だといえます。

また提携ブランドの中には、マイルをポイントへ移行できるJALカードもあるので、スーパーやコンビニ、ドラッグストアなどさまざまな店舗でポイント特典を利用できます。例えば「JALカードTOKYU POINT ClubQ Visaカード」と「JALカードTOKYU POINT ClubQ Mastercard」は東急ポイントを貯めることができ、「JALカードOPクレジット」では小田急ポイントが貯まります。

3-3.提携ブランド限定のサービスによって選択肢が広がる

JALカードの提携ブランドは、独自サービスや特典を設けていて、用途や使い道に合わせて選べるのもメリットです。たとえば「JAL アメリカン・エキスプレス・カード」は、JALカードの基本機能や特典に加えて空港ラウンジやETCカード発行サービスなど、追加特典を利用できるのが特徴です。

  • ETCカードの新規発行手数料と年会費無料
  • 空港ラウンジの一部サービス無料
  • AMERICAN EXPRESS® EXPERIENCES:チケットの先行予約や特別イベントのチケットを購入できる
  • 銀聯カードの発行サービスがある(発行手数料本会員1,100円、家族会員330円)
  • MUFGカードWEBサービス:Eメールで請求額など確認できるサービス
  • 海外アシスタンスサービス 「ハローデスク」:海外のレストランなど現地情報を電話で案内してくれる
  • 楽Pay(らくペイ):リボ払いサービスを利用できる

提携ブランドの中には、ポイント交換サービスや上記のような特典も追加されているものがあるので、気になる方は各特典を確認した上で検討してみるといいでしょう。

4.JALカードのデメリット

JALカードの主なデメリットを紹介します。

4-1.マイル還元率を上げるにはプレミアム会員への入会が必要

カード利用で貯まるマイルは、200円につき1マイルです。還元率に直した場合、0.5%と一般的なマイル特典と比較してやや低い水準です。

還元率を1%(100円につき1マイル)に上げるには年会費3,300円のJALカードショッピングマイル・プレミアムへの加入が必要です。

ショッピングマイルで効率的にマイルを貯めたいと考えている場合は、JALカードショッピングマイル・プレミアムへの加入がメリットとなるのか、年間の費用とマイルの獲得量を計算してみるのも大切です。

5.JALカードの評判

JALカードは、用途や利用状況に応じて評判が変わるカードです。評判を参考にする際は、さまざまな内容から自分にとって実用性のあるカードか判断するのも大切です。

それでは、以下に主な評判や口コミの傾向を整理します。

  • 特約店が近いとマイルを貯めやすい
  • ショッピングのみでもマイルを貯めやすい
  • デザインが良い
  • 利用限度額が低い
  • 会員専用サイトが使いにくい

※上記は個人の感想をまとめたものです。ご自身でもお調べの上、利用に関して検討・判断ください。

マイルを効率的に貯めたい方やショッピングでよくカードを利用する方には、比較的良い評判が多い傾向です。特にショッピングマイルに関しては、多くのレビューで評価されています。

一方、マイルの還元率や利用限度額が気になる方は、他のクレジットカードを検討した方がいい場合もあります。JALマイルの貯めやすさや使いやすさは人によって感じ方が異なるため、評判含め各情報を確認しておくのも重要です。

まとめ

JALカード(普通カード)は、JALカードの中でも年会費の安いマイル機能付きクレジットカードです。マイル特典に関しては、フライトマイルに加えてボーナスマイルや、ショッピングマイルなどさまざまな方法で貯めることができます。

旅行が好きな方はもちろん、JALマイルと交換できるクーポン券や各種サービスを利用したい方にはメリットの多いカードなので、関心のある方は検討してみてはいかがでしょうか。

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菊地 祥

FP3級技能士、投資信託4年目、株式投資8年目。2018年からフリーランスとしてwebライティングやメディア運営を行っています。また、webライターとしては株式投資や投資信託などをやさしく解説。