ブロックチェーン技術を活用したプラスチッククレジット発行プラットフォームを提供するPlastiksは、10月21日、西アフリカのコートジボワールを拠点とするリサイクル企業Colibaとの戦略的パートナーシップを発表した。この提携は、西アフリカ地域におけるプラスチック廃棄物管理の透明性と持続可能性を高めることを目的としている。
Plastiksは、プラスチック回収に貢献する事業者に対し、その取り組みを証明する「プラスチック回収証明書」(Plastic Recovery Guarantee, PRG)をNFTとして発行するプラットフォームを運営している。これまでに約3,943トン(1.5リットルのペットボトル約1億3,013万本分)のプラスチックを回収している。同社は、FCバルセロナとのNFTプロジェクトや、ダノン・スペインとの提携など、Web3技術を活用した先進的な取り組みを行っている。
一方、Colibaは西アフリカ全域でプラスチック廃棄物の効率的な再利用を推進するデジタル技術を提供している。同社はガーナとコートジボワールに複数のリサイクルセンターを運営し、6,200人以上の廃棄物収集者を支援している。2023年には、収集者に合計42万ドル(約6,300万円)の追加収入をもたらし、2026年までにこの金額を100万ドル(約1億5,000万円)に増加させることを目指している。
今回の提携により、両社はブロックチェーン技術の透明性とコミュニティ主導型のアプローチを活用し、地域のプラスチック汚染問題に包括的に取り組むことを目指している。この取り組みは、検証可能で持続可能な廃棄物管理モデルを確立し、他地域への展開可能性を示す重要なケーススタディとなるだろう。焦点を当てたリサイクル活動の融合により、検証可能で持続可能なプラスチック廃棄物管理の新基準の確立が期待されている。
【参照記事】Plastiks Partners with Coliba to Transform Plastic Recycling in West Africa
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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