毎月分配型投資信託の人気ファンドは?成績や手数料、投資の注意点も

毎月分配型のファンドは基本的に毎月分配金が貰えるので、気になっているという方もいるでしょう。

今回は、主な毎月分配型のファンドの紹介と、特別分配金に関する注意点や問題点など解説しています。毎月分配型のファンドへの投資をお考えの方はご確認ください。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年1月15日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 毎月分配型投資信託の人気ファンド5本
    1-1.毎月の分配金と基準価額の推移
  2. 毎月分配型ファンドとは?
    2-1.毎月決算毎月分配
    2-2.投資元本を切り崩すファンドも
    2-3.緩やかに資産を取り崩す場合には適している
  3. 毎月分配型ファンドの選び方
    3-1.分配再投資のグラフを確認
    3-2.特別分配金の頻度
    3-3.テーマごとに見る
  4. 分配金を毎月10万円もらうには
    4-1.分配金利回りで算出
  5. まとめ

1.毎月分配型投資信託の人気ファンド5本

楽天証券取扱の毎月分配型ファンドを、純資産が多い順に5本ピックアップしました。数値は2022年1月15日時点の情報です。

1-1.毎月の分配金と基準価額の推移

毎月分配型ファンドは、特別分配金の頻度と、毎月の分配金のバランスが重要です。分配金を出した後の基準価額と分配金額の推移を表にまとめました。

極端に基準価額が下落しているファンドは特別分配金の頻度が高いと見ることができますが、ピックアップした5つのファンドは、大きな基準価額の下落は見られませんでした。

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Dコース毎月決算型(為替ヘッジなし)予想分配金提示型

  • 純資産 16,398.17億円
  • 運用管理費 1.727%
決算日 分配金 落基準
2021年12月15日 300円 12,107円
2021年11月15日 300円 12,631円
2021年10月15日 300円 12,054円
2021年9月15日 300円 12,264円
2021年8月16日 300円 12,440円
2021年7月15日 300円 12,560円
2021年6月15日 300円 12,220円
2021年5月17日 200円 11,882円
2021年4月15日 300円 11,977円
2021年3月15日 200円 11,519円

ピムコハイ・インカム毎月分配型ファンド(為替ヘッジ付き)

  • 純資産 9,092.53億円
  • 管理費用 1.21%
決算日 分配金 落基準
2022年1月11日 30円 2,611円
2021年12月10日 30円 2,560円
2021年11月10日 30円 2,533円
2021年10月11日 30円 2,465円
2021年9月10日 30円 2,625円
2021年8月10日 30円 2,600円
2021年7月12日 30円 2,557円
2021年6月10日 30円 2,596円
2021年5月10日 30円 2,637円
2021年4月12日 30円 2,642円

ダイワ・US-REIT・オープン(毎月決算型)Aコース(為替ヘッジあり)

  • 純資産 7,029.63億円
  • 管理費用 1.672%
決算日 分配金 落基準
2021年12月17日 30円 2,700円
2021年11月17日 30円 2,735円
2021年10月18日 30円 2,632円
2021年9月17日 30円 2,546円
2021年8月17日 30円 2,544円
2021年7月19日 30円 2,574円
2021年6月17日 30円 2,553円
2021年5月17日 30円 2,411円
2021年4月19日 30円 2,385円
2021年3月17日 30円 2,333円

フィデリティ・USリート・ファンドB(為替ヘッジなし)

  • 純資産 6928.78億円
  • 管理費用 1.54%
決算日 分配金 落基準
2021年12月15日 35円 3,571円
2021年11月15日 35円 3,577円
2021年10月15日 35円 3,494円
2021年9月15日 35円 3,399円
2021年8月16日 35円 3,418円
2021年7月15日 35円 3,431円
2021年6月15日 35円 3,449円
2021年5月17日 35円 3,172円
2021年4月15日 35円 3,069円
2021年3月15日 35円 3,009円

アライアンス・バーンスタイン・米国成長株投信Cコース毎月決算型(為替ヘッジあり)予想分配金提示型

  • 純資産 5717.74億円
  • 管理費用 1.727%
決算日 分配金 落基準
2021年12月15日 200円 11,515円
2021年11月15日 300円 11,908円
2021年10月15日 200円 11,374円
2021年9月15日 300円 11,919円
2021年8月16日 300円 12,117円
2021年7月15日 300円 12,200円
2021年6月15日 200円 11,852円
2021年5月17日 200円 11,508円
2021年4月15日 300円 11,669円
2021年3月15日 200円 11,208円

2.毎月分配型ファンドとは?

毎月分配型ファンドの特徴を3つのポイントに分けて解説します。

2-1.毎月決算毎月分配

投資信託はファンドごとに決算日が決まっており、決算日の時点で収益が出ていれば、その分を分配金として投資家へ還元します。分配金を出すか否か、出す時の金額など、細かい取り決めはファンドの判断となります。収益が出ていても分配金を出さずに運用に回すファンドや、積極的に分配金を出すファンドなどさまざまです。

毎月分配型のファンドは毎月決算日があり、収益分を分配金として投資家へ還元する方針をとっています。投資家は分配金を現金払い出しとして受け取る、自動的に再投資する2つの方法を選択できます。

2-2.投資元本を切り崩すファンドも

基本的にファンドは決算日の時点の収益分を投資家に還元しますが、毎月分配型のファンドの多くは、ファンドの収益が乏しい場合でも分配金額の調整を行いつつ、毎月分配金を出す傾向にあります。

分配金を再投資する場合、影響は少ないのですが、元本払戻金とも呼ぶ特別分配金の概要を知らずに分配金を現金で受け取っていると、保有資産を減らしていることに気が付かないままとなる可能性もあります。現在は対面販売の場合、買い付け時の特別分配金の説明が必須となっています。

毎月分配型のファンドをインターネットで買い付ける場合、目論見書や注意書きをしっかり確認するようにしましょう。

2-3.緩やかに資産を取り崩す場合には適している

毎月分配型のファンドは、老後の生活において緩やかに資産を切り崩しながら生活する際に有効活用できます。

保有資産を直接切り崩して生活すると、当然使った分はそのまま資金が減っていきますが、保有資産で毎月分配型のファンドを買い付けて、毎月分配金を受け取りつつ運用を続けていくと、直接資産を切り崩して生活するよりも資産の減少を緩やかに収めることが可能です。

毎月分配型のファンドは、保有資産を切り崩して使いたい時に有効活用できる特徴があります。

3.毎月分配型ファンドの選び方

毎月分配型のファンドを選ぶにあたって、抑えておきたいポイントを3つに分けて解説します。

3-1.分配再投資のグラフを確認

ファンドの基準価額を表すグラフには、通常の基準価額と分配再投資後の2つの推移が表示されています。ファンド本来の運用成績を確認するには、分配再投資後の推移を確認しましょう。年単位で推移を確認し、継続して下落せずに、少しづつでも右肩上がりになっているファンドは、うまく運用できていると見て良いでしょう。

なお公表されている基準価額は、分配金を出した後の数値なので、確認する時は注意が必要です。

3-2.特別分配金の頻度

特別分配金の頻度は、基準価額のグラフの推移で判断できます。毎月、決算日の後に基準価額のグラフが前月の決算日よりも大きく下がっている場合、収益を超えて分配金を出している可能性があります。

収益の範囲内で分配金を出していれば、基準価額のグラフ推移は階段式に下がることはありません。基準価額が極端に低くなっているファンドも存在しますが、長年の運用で特別分配金を出し続け、基準価額が低下していったという理由が考えられます。

3-3.テーマごとに見る

毎月分配型は、株式ファンドを中心にREIT、債券、バランス型などのファンドが用意されています。中でも株式ファンドは、様々なテーマ特化型のファンドが運営されています。

最近注目されているAI関連、環境や資源を始めとして、これからより需要が高まると予想されている高齢者、介護関連、普遍的なテーマである貴金属などの商品ファンドなど、投資スタイルに応じて選ぶことができます。

投資指標を基準にファンド選びを行うのも有効ですが、判断がつかないときは、ファンドごとのテーマで考えてみるのもよい選択です。

4.分配金を毎月10万円もらうには

毎月の分配金10万円を受け取るには、どの程度の資金を投資すると良いのでしょうか。

4-1.分配金利回りで算出

分配金利回りがわかれば、毎月10万円分配金をもらうための必要資金が算出できます。分配金利回りとは、ファンドに投資した資金に対し、過去1年間にどのくらいの分配金があったのかを示したものです。以下の計算式にて算出されます。

分配金利回り(%)=過去1年間の分配金の累計額 ÷ 直近の基準価格×100

現在の分配金利回りが継続される前提で、毎月10万円の分配金をもらうために必要な資金は、以下の計算式にて算出されます。

100,000÷分配金利回り=必要な投資資金

ワールド・リート・オープン(毎月決算型)を例に、2022年1月11日の分配落ち後の基準価額にて計算すると以下の通りとなり、19,261,637円投資すると、毎月分配金が10万円貰える計算となります。

120÷1926×100=6.23%

分配金利回りは年利6.23%(小数点3位以下切り捨て)となりますので、毎月10万円受け取り、年間の分配金受取額を12万円として、以下の計算式で必要な投資金額が算出されます。

120,000÷6.23%=19,261,637円

特別分配金込の計算となっている点に注意が必要です。

ファンドによって分配金利回りは大きく異なりますので、毎月受け取りたい分配金が決まっている場合、事前にシミュレーションしてみてはいかがでしょうか。

まとめ

毎月分配型ファンドは特別分配金と分配金の金額のバランスが重要です。特別分配金を出さずに毎月分配金を出し続けることは困難なので、投資元本をできるだけ切り崩さずに分配金を出しているか、が見るべきポイントとなります。

受け取りたい分配金の希望金額があれば、分配金利回りを使って、必要資金を算出することができます。毎月分配型ファンドは、資産を切り崩しながら使うときに有効活用できますが、運用状況を常に把握しておかなければいけません。ファンドの特徴を十分に理解して、資産運用に上手に組み込みましょう。

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sayran

sayran

「資産形成をより身近に」をモットーに、証券会社にて投資信託を中心にリスクの低い資産形成をオススメしていました。 テキストではよりわかりやすくみなさんの興味分野を解説し、資産形成の理解を広めていきたいと思っています。