株式会社不動産経済研究所が12月16日に発表した11月の首都圏(東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県)の新築分譲マンション市場動向で、発売は 対前年同月比95.4%増の 5452 戸と大幅増となった。大規模物件がけん引した。 契約率は同21.8ポイント増の79.9%となった。平均価格は 3.4%上昇の6123万円、㎡単価は 3.5%下落の87.1万円。
発売戸数は前年同月の2790戸から大幅に増え、前月の2055戸から165.3%増となった。住宅ローン減税の見直しを受け、物件の発売を早めた影響もあると見られる。初月契約率は79.9%と8割に迫り、前年同月比21.8 ポイントアップ、前月比でも8.5ポイントアップした。
戸当り平均価格、1㎡当り単価は 前年同月比では平均価格は201万円(3.4%)のアップ、㎡単価は3.2万円(3.5%)のダウン。 前年同月比では平均価格が 5 カ月連続のアップ、㎡単価は 5 カ月ぶりのダウンとなった。
販売在庫数は、11月末時点で5697戸、前月末比321戸の増加(21年10月末5376戸、20年11月末6839 戸)。
即日完売物件は3物件661戸で、東京五輪・パラリンピックの選手村として使われた大型マンション「晴海フラッグ」が高人気だ。「HARUMI FLAG SEA VILLAGE 」2期(166戸)「HARUMI FLAG SUN VILLAGE」第一工区 1期(465戸)はいずれも平均倍率8.7倍、最高111倍となっている。
同月の超高層物件(20 階以上)は13物件・441戸、契約率79.4% で、前年同月は18物件320戸、契約率 68.8%。地域別発売戸数とシェアは、東京23区2096戸(シェア38.4%)、東京都下433戸(同7.9%)、神奈川県1492戸(同27.4%)、埼玉県888戸(同16.3%)、千葉県543戸(同10.0%)。都のシェアは46.4%だった。
地域別平均価格と㎡単価は、 東京23区で7932万円、111.5万円(3.1%アップ、12.6%ダウン)、都下4671万円、70.3万円(6.4%ダウン、0.1%アップ)、神奈川県5284万円、76.6万円(9.2%ダウン、15.3%ダウン)、埼玉県4918 万円、70.8 万円 (4.4%ダウン、3.7%ダウン)、千葉県 4578 万円、61.3 万円(5.5%アップ、3.5%ダウン)。
12月の発売戸数について、同社は5500戸程度を見込む。20年12月は7362戸、19年12月6392戸、18年12月は7462戸だった。
【参照記事】不動産経済研究所「首都圏 新築分譲マンション市場動向 2021 年11月」
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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