「フォルトゥナ」の記事

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

独シーメンスに、英シェルも。グリーン水素製造の動きが活発化

独重電大手シーメンス(ティッカーシンボル:SIE)は9月14日、ドイツ最大級のグリーン水素製造プラントの操業を開始したと発表した(*1)。「EU水素戦略」を策定した欧州では、次世代エネルギーと目される水素をめぐり、各業界の有力プレーヤーによる動きが活発化している。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

米ネクステラ・エナジー、2045年までにカーボンオフセット無しで脱炭素化へ。アップルなどサプライヤーと協力する企業も

再生可能エネルギー大手の米ネクステラ・エナジーは2022年6月、カーボン・オフセット(#1)を利用せず、2045年までに自社事業から排出される炭素をゼロにする新たな目標「Real Zero」を発表した(*1)。再生可能エネルギー投資をすすめ、米国の電力部門および顧客の脱炭素化も支援する。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

オーステッド、25年までに全サプライヤー100%再エネ利用要請。製薬大手GSKも持続可能な調達プログラムを発表

デンマークのエネルギー大手オーステッド(ティッカーシンボル:ORSTED)は8月10日、2025年までに全サプライヤーが使用電力を100%再生可能エネルギーにきりかえる目標を発表した。エネルギー企業として世界初となる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

リオティントとボルボ提携、低炭素素材とサステナブルな自立走行で脱炭素化。6月には気候変動対策も

英豪資源大手リオティント(ティッカーシンボル:RIO)とスウェーデン商用車大手ボルボ(VOLV B)は9月、戦略的パートナシップの覚書を締結したと発表した(*1)。リオティントは責任ある調達にもとづく低炭素な製品・ソリューションの供給と、ボルボの持続可能な自立走行ソリューションの試験運用をつうじた脱炭素化をはかる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

英シェル、欧州最大のグリーン水素製造プラント建設へ。洋上風力発電活用

英石油大手シェル(ティッカーシンボル:SHEL)は2022年7月、傘下のシェル・ネーデルランドとシェル・オーバーシーズ・インベストメンツを通じ、欧州最大となる再生可能エネルギー由来水素(グリーン水素)製造プラントの建設に向けた投資を最終決定した(*1)。

欧州大手行9兆円超の気候変動損失リスク、早急な取り組み強化が必要 7月にストレステストの結果公表

欧州中央銀行(ECB)は2022年7月、気候変動が金融機関に与えるリスクをはかるストレステスト(健全性審査)の結果をはじめて公表した。その結果、損失額は700億ユーロ(約9.5兆円)に達し、大半の銀行に対して気候変動に関するガバナンス、データの利用可能性、モデリングなどの対応改善を求めている。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

世界労働機関とナイキ 衣類・フットウェア業界の労災減少にむけたイニシアチブ開始

世界労働機関(ILO)の「ビジョン・ゼロ・ファンド(#1)」と米スポーツ用品大手ナイキ(ティッカーシンボル:NKE)は8月29日、衣類・フットウェア(履物)を生産する労働者のケガや死亡事故をへらすためのイニシアチブを開始した(*1)。労働災害の原因をつきとめ、労働安全衛生の向上に資するツールの提供をめざす。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

ミュンヘン再保険 23年4月より新規石油・ガス田開発への投資・引き受け停止し保険商品などに適用

独ミュンヘン再保険(ティッカーシンボル:MUV2)は10月6日、新たに石油・ガス業界向けの投資、保険引き受け方針を公表した(*1)。自社の投資、(再)保険取引、および事業オペレーションの脱炭素化を推進すべく、2023年4月から新規の石油・ガス田開発事業への投資、保険引き受けを停止する意向だ。

ESG投資コラム

世界最大級の日用品メーカー、ユニリーバのサステナブルな取り組みは?投資できるファンドも

2015年に国連サミットで持続可能な開発目標(SDGs)が採択されたほか、気候変動の国際的な枠組み「パリ協定」も締結されました。金融の世界ではESG(環境・社会・ガバナンス)投資が拡大基調にあり、脱炭素化に向けた動きが活発化しています。今回は、私たちに身近で、先進的にサステナビリティに取り組んでいるユニリーバについて紹介します。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

アマゾン、25年よりグリーン水素を年1万トン調達へ。プラグ・パワーから

米アマゾン・ドット・コム(ティッカーシンボル:AMZN)は8月25日、米燃料電池システム開発プラグ・パワー(PLUG)と、2025年より年間10,950トンの「グリーン水素」を調達する契約を締結した。アマゾンは40年までにネットゼロエミッション(温室効果ガス(GHG)の排出量を実質ゼロにする)の達成を目指すなか、グリーン水素を輸送および施設業務に活用する方針だ。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

米テキサス州、エネルギー企業ボイコットの金融機関10社公表。州ファンドのダイベスト対象に

米テキサス州のグレン・ヘガー州財務長官は8月24日、エネルギー企業への投融資をボイコットしていると判断した金融機関10社を公表した(*1)。年金基金など同州の政府系ファンドを通じたダイベストメント(投資撤退)の対象となる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

カナダ政府、VW・メルセデスと提携。クリーン輸送強化し気候変動対策

カナダ政府は8月23日、独フォルクスワーゲン(VW、ティッカーシンボル:VOW)およびメルセデス・ベンツグループ(MBG)と提携したと発表した。両社との提携を通じ、電気自動車(EV)とバッテリー向けグリーンサプライヤーとしての地位確立をめざす。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

米コカ・コーラ、100%リサイクルペットと透明ボトル採用。サーキュラーエコノミー推進

米コカ・コーラ(ティッカーシンボル:KO)は7月27日、北米の主力ブランド「DASANI(ダサニ)」で100%リサイクルペット(rPET)容器を採用し、「Sprite(スプライト)」では着色プラスチックから透明なボトルへ転換すると発表した。プラスチック容器のサーキュラーエコノミー(循環経済)を推進する。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

インド、30年までのCO2排出05年比45%削減にコミット。再エネ比率50%に引き上げ

インド政府は8月3日、地球温暖化につながる温室効果ガス(GHG)排出削減目標をひきあげ、2030年までにGDP原単位のGHG排出量を05年比で45%削減することにコミットすると発表した(*1)。同年までに電源構成にしめる再生可能エネルギーの割合も50%にひきあげる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

IEA、50年までに原子力発電容量を倍増する必要。中国とロシアが主導権を握る現状に警鐘も

国際エネルギー機関(IEA)は6月30日、原子力関連の特別レポートを公表した(*1)。IEAのシナリオに沿って2050年までにネットゼロエミッションを実現するには、20年から50年までの30年間に原子力の発電容量を倍増する必要があると指摘する。中国とロシアが原子力開発の主導権を握っているとして警鐘も鳴らす。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

欧州議会、天然ガスと原子力をグリーンエネルギー認定。ESG投資マネー呼び込みやすく

欧州議会は7月6日、持続可能な経済活動を分類する「タクソノミー」で原子力と天然ガスを含める法案を支持した。2023年1月より欧州連合(EU)域内で適用される公算が高まった。持続可能なグリーンエネルギーとして認定されたことで、ESG(環境・社会・ガバナンス)マネーを呼び込みやすくなる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

ネスレ メキシコに100%水再循環・グリーン電力利用のサステナブルコーヒー工場開設

食品・飲料世界大手のネスレ(ティッカーシンボル:NESN)は7月26日、3億4,000万ドル(約450億円)を投じ、メキシコ・ベラクルス州に100%水を再循環させ、グリーンエネルギーを活用した持続可能なコーヒー工場を開設したと発表した。新たに1,200人の地域雇用を創出し、グローバル市場向けにコーヒーブランド「ネスカフェ」を製造する主力工場になる。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

カールスバーグ、40年までにネットゼロエミッション達成目指す。責任ある飲酒やリジェネラティブ農業推進

ビール世界大手、デンマークのカールスバーグ(ティッカーシンボル:CARL-B)は8月17日、あらたなESG(環境・社会・ガバナンス)プログラム「Together Towerds ZERO and Beyond(TTZAB)」を公表した(*1)。2040年までにバリューチェーン(価値連鎖#1)全体でネットゼロエミッションをめざす。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

ノルウェー政府系ファンド 投資先企業に人的資本の情報開示を要請

世界最大級の政府系ファンド「ノルウェー政府年金基金(GPFG)」の運用を担うノルウェー銀行インベストメント・マネジメント(NBIM)は8月17日、投資先企業の取締役会に対し、人的資本について情報の開示をもとめると発表した。「人への投資」が価値創造と収益性の観点において重要性を増している。NBIMは、人的資本へ戦略的に投資することが、長期的にもっとも収益性を高めると確信している。

ESG・サステナビリティ・インパクト投資

フォード、米国史上最大規模の再エネ購入契約を締結。DTEエナジーから

米フォード・モーター(ティッカーシンボル:F)は8月10日、総合エネルギー企業DTEエナジー(DTE)と、2025年までに650メガワットの太陽光発電の購入契約を締結したと発表した。ユーティリティ(電力・ガス)企業からの再生可能エネルギーの購入としては米国史上最大規模となる。