総合不動産サービス大手のジョーンズラングラサール株式会社(以下、JLL)は11月15日、世界主要都市のオフィス賃料動向を独自ツールで分析した「オフィス プロパティ クロック(不動産時計)2017年第3四半期」を公表した。
同ツールでは世界の主要都市の賃料動向を時計に見立てて「見える化」したもので、「賃料下落の加速」「賃料下落の減速(底入れ)」「賃料上昇の加速」「賃料上昇の減速(頭打ち)」の4つのマッピングから各都市の賃料トレンドを知ることができる。
今回発表された賃料トレンドでは、東京(千代田区、中央区、港区、新宿区、渋谷区)のAグレードオフィス(延床面積30,000㎡以上、1,000㎡以上)賃料は、2016年第1四半期から6四半期連続で「賃料上昇の減速」フェーズとされている。JLLでは「既存ビル賃料が極めて緩慢な賃料上昇にあるが2018年に供給されるオフィスは既に7~8割のオフィス床がテナントを確保している。市場では今後の新規供給ビルの募集活動が盛んなため、『賃料下落の加速』に向けオフィス供給床を着実に吸収している状況だ。」としている。
一方、大阪(中央区、北区)Aグレードオフィス(延床面積15,000㎡以上、基準階面積600㎡以上)市場は賃料上昇の加速局面にある。13四半期連続で賃料上昇率が加速している状況だ。JLLにはこれについて、「今後のオフィスビル供給も限定的なため、引き続き需給はひっ迫した状態となる」と予測している。
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平井真理
インバウンド不動産投資・民泊投資をはじめとする幅広い業界にてニュース記事・ノウハウ記事・プレスリリースなどの執筆に携わる。「HEDGE GUIDE」では、主にニュース記事の執筆を担当。不動産業界,
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