不動産売却でなぜ失敗?損した人に共通する6つの特徴とは

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不動産の売却がうまくいかないと、買い替えや住み替えがうまくいかなかった、相場よりも安く売却してしまったなど、失敗や損をすることになります。

このような不動産売却での失敗や損を防ぐためには、失敗や損をした人の特徴を理解し、同じ失敗や損をしないように備えることが重要です。

この記事では、不動産売却を検討している方向けに、不動産売却で失敗、損した人に共通する6つの特徴について解説します。

目次

  1. 不動産売却で失敗、損した人に共通する6つの特徴
    1-1.売却までの時間を逆算できていない
    1-2.不動産を売り出す時期が適切ではない
    1-3.売却を依頼する不動産会社選びを誤っている
    1-4.不動産の売出価格を高くしすぎている
    1-5.仲介を依頼した不動産会社との打ち合わせが不十分
    1-6.買主が内覧した際、不動産の印象が悪い
  2. まとめ

1.不動産売却で失敗、損した人に共通する6つの特徴

不動産売却での失敗を未然に防ぐためには、不動産売却の失敗例を参考にしながら同様の失敗をしないように対策を練ることが重要です。

不動産売却で失敗、損した人に共通する特徴として、以下の6つが挙げられます。

  1. 売却までの時間を逆算できていない
  2. 不動産を売り出す時期が適切ではない
  3. 売却を依頼する不動産会社選びを誤っている
  4. 不動産の売出価格を高くしすぎている
  5. 仲介を依頼した不動産会社との打ち合わせが不十分
  6. 買主が内覧した際、不動産の印象が悪い

それぞれの特徴について詳しく見ていきましょう。

1-1.売却までの時間を逆算できていない

不動産売却の売買契約の成立までは、平均的に約3ヶ月の時間を要すると言われています。

売買契約から引き渡しまでにはさらに約1ヶ月の時間を要するため、4ヶ月程度を想定しておかなくてはなりません。売却期限が決まっている場合、募集開始が遅れると売出期間が短くなり、売却価格を下げる要因にもなります。

住み替えや買い替えなど、売却期限が決まっている場合には、時間的な余裕を持てるように、逆算して計画をしっかりと立ててから売却に臨みましょう。

1-2.不動産を売り出す時期が適切ではない

不動産売却では適切な売却時期に売り出すことも大切です。売却時期を見誤ると、売却期間の長期化や、相場よりも安く売却してしまうなどの失敗につながることがあるためです。

居住用の不動産を売却する場合、1~3月などの不動産の需要が増えるタイミングで物件を売り出すと、速やかに買い手が見つかりやすいだけでなく、売出価格で契約が成立しやすいと言えます。

また、投資用物件として売り出す場合、居住用と比較して金融機関の融資条件が厳しくなる傾向にあります。金融機関の不動産業向け貸出の動向や、地価の推移などを確認しましょう。

このように、不動産は売却時期によって物件価格や、売却活動の期間が大きく変わることがあります。不動産を売却する際は、需要の高い時期を狙って売却に臨むことが重要と言えるでしょう。

1-3.売却を依頼する不動産会社選びを誤っている

不動産売却を依頼する、不動産会社選びも重要です。例えば、不動産の売却に慣れていない物件管理や賃貸仲介の不動産会社に売却を依頼した際、契約成立までに時間がかかる、売却価格が安くなるなどの失敗が生じる可能性があります。

不動産会社を選ぶ際は1社だけでなく複数社に査定を依頼し、査定価格の結果や、査定価格の根拠、やりとりのしやすさなど、不動産会社の対応を総合的に比較することが大切です。

仮に1社だけに査定を依頼した場合、他社との比較が出来ないため、売却に強い会社なのか判断が難しくなります。

売却に特化した不動産会社に心当たりがない場合は、不動産一括査定サイトなどを利用し、複数の不動産会社を比較しながら探すと良いでしょう。

【関連記事】利用者が多い不動産売却・査定サービス5選

1-4.不動産の売出価格を高くしすぎている

不動産を少しでも高く売却したいという理由で、周辺相場や査定結果から乖離した高い売出価格で買い手を募集すると、売却期間が長期化する可能性が高まります。周辺相場に合わせた売出価格を設定することが大切です。

購入希望者は、事前に周辺相場を確認した上で物件探しに臨んでいます。売出価格が相場から乖離してしまうと、最初に購入候補から外されてしまうことがあります。

このように、なかなか買主が見つからず売却期間が長期化してしまうと、ずっと売り出している売れない物件のイメージを与えてしまうので、注意が必要です。

不動産会社が行った査定結果や周辺相場には根拠が納得できる内容だった場合は、査定結果にあわせた売出価格を設定し、売却に臨みましょう。

1-5.仲介を依頼した不動産会社との打ち合わせが不十分

不動産の売出前に、不動産会社との打ち合わせを十分にしておくことが大切です。例えば、いつまでに売却しなければならないのか、売出価格からいくらまで下げられるのかなど、売却を進める前に話し合うことで、スムーズに売却を進められる可能性が高まります。

売却が長期化しそうになった際は売却期限と希望価格のどちらを優先させるのか、価格はどのくらいまで下げられるのかなど、具体的な希望をすり合わせておくことで、不動産会社もプランを立てやすくなります。

不動産会社と売却前にしっかりと打ち合わせを行うだけでなく、売却中も適度に不動産会社とコミュニケーションを取るように心掛けることで、売却がより速やかになるでしょう。

1-6.買主が内覧した際、不動産の印象が悪い

購入希望者が内覧に来た際、部屋が散らかっていたり、水回りが汚れているような状況では第一印象が悪くなるため、契約に至らない可能性があります。

内覧までに部屋をきれいにする、水回りの汚れを取っておくだけでも印象は大きく変わります。また、内覧前に不要なものを捨てておいたり、傷んでいる部分の修繕を行うのも1つのポイントです。

買主が内覧に来た際は、「購入しても問題がおきない物件か?」「購入後に不便なところはないか?」という不安を解消しようとしています。不安点をあらかじめ対処しておき、買主の印象を良くする対策も大切です。

まとめ

対策を練らないまま不動産売却に臨んだ場合、失敗や損をする可能性が高くなります。そのため、不動産売却で失敗や損を未然に防ぐためには、失敗や損をした人の特徴を理解し、事前に対策を練っておくことが重要です。

この記事には、不動産売却で失敗や損をする人の特徴や対策をまとめています。しっかりとそれらを把握してから売却に臨めば、失敗や損を防ぎながら不動産を売却できるでしょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。