個人情報の提供は不要!匿名で不動産査定ができるサイト4選

※ このページには広告・PRが含まれています

不動産を売却する際は、不動産がいくらで売れるのか相場を調査し、相場から乖離しない売出価格を決めることが重要です。

相場を知りたい場合は不動産会社に査定を依頼するケースが多いでしょう。しかし、中には悪質な不動産会社からの電話営業を受けてしまうこともあり、電話営業なく査定することができないか悩んでいる人も少なくないのではないでしょうか?

この記事では、不動産会社の電話営業なく査定を受けられる不動産査定サイトを4つ紹介します。

目次

  1. 不動産の匿名査定は個人情報が不要
    1-1.精度の高い不動産AI査定のサービスも登場
  2. 匿名でも利用できる4つの不動産査定サイト
    2-1.LIFULL HOME’S
    2-2.IESHIL
    2-3.HowMa
    2-4.10秒でDo!
  3. 不動産の匿名査定を利用する注意点
  4. まとめ

1.不動産の匿名査定は個人情報が不要

無料査定を行っている不動産会社は査定の依頼を受けても報酬を得ることはできません。無料査定を行う不動産会社は査定後に仲介の依頼を受け、仲介手数料を得ることを目的としています。

そのため不動産査定の後、不動産会社は査定の依頼者から仲介の依頼を受けるために積極的な電話営業を行うケースがあります。

通常、電話営業は断りを入れれば停止することが出来ますが、査定を依頼する人の中には不動産の相場を知りたいだけで、電話営業を受けたくないという人も多いでしょう。

このような場合は、個人情報の提供をせずに不動産を査定するサイトを活用することを検討してみましょう。

1-1.精度の高い不動産AI査定のサービスも登場

不動産AI査定とは、AIが学習したデータをもとに、不動産価格を自動的に算出する査定サービスのことです。机上査定と同様に、所在地や広さ、築年数、構造、用途、階数、方角などの情報を用いて価格を算出したり、交通利便性や将来性などを推定して査定価格を算出するAI査定サービスもあります。

AI査定の大きなメリットは、情報を入力したらすぐに査定価格が分かることです。机上査定では2〜3日、訪問査定は訪問後1週間程度かかりますが、AI査定ではすぐに査定価格を知ることができるため便利です。また、担当者とのやりとりがないため、営業時間外の夜中でも査定価格を知ることができます。個人情報の提供がないことに、メリットに感じる方もいるでしょう。

一方、AI査定のデメリットは、物件の情報のみで判断するため、物件の室内設備や細かな劣化状況などを把握したりなど、個別の条件に合わせた販売価格は設定しづらいことです。より個別の条件が異なる一戸建ての精度が低いのもデメリットと言えます。

ただし、近年はAI査定と不動産会社の担当者による査定を組み合わせたり、買取事業を行う不動産会社と組み合わせて査定価格を提供するなどさまざまな広がりを見せています。このようにAI査定は、幅広いシーン・目的で利用できるようになっています。

【関連記事】不動産AI査定の仕組みや精度、正確性は?導入しているサービスや利用の注意点も

2.匿名でも利用できる4つの不動産査定サイト

以下の4つの不動産サイトは個人情報を提供せずに査定を受けることが可能です。

  • LIFULL HOME’S
  • IESHIL
  • HowMa
  • マンションナビ
  • 10秒でDo!

それぞれの不動産査定サイトについて詳しく見ていきましょう。

2-1.LIFULL HOME’S

LIFULL HOME’Sは、多くの物件情報が掲載されている不動産ポータルサイトの1つです。LIFULL HOME’Sの特徴をまとめると以下の通りです。

  • 提携不動産会社数が4,858社(2024年6月26日時点)
  • 匿名査定を提供している
  • コンテンツが豊富に用意されている

LIFULL HOME’Sの強みは提携不動産会社数が多いことです。多くの不動産会社に査定を依頼できるため、より自分の条件に合った不動産会社を見つけやすいと言えます。

不動産会社を紹介する一括査定サービスも提供していますが、個人情報を提供せずに査定を受けられる匿名査定の場合は、「プライスマップ」というサービスを利用します。物件情報を入力すると、参考価格だけではなく賃貸に出した際の推定家賃や表面利回りも表示されます。

その他、「住まいインデックス」というサービスでは、該当物件の詳しい情報や過去の取引履歴なども確認でき、実際に売却する際の参考にすることができます。詳しく話を聞きたい場合には、自分から不動産会社に直接連絡できるため、無駄な電話営業を受けずに済みます。多くの不動産会社が掲載されており、自分の条件に合った不動産会社を見つけやすいと言えます。

2-2.IESHIL

IESHILは、マンション査定に特化している不動産査定サイトです。IESHILの特徴をまとめると以下の通りです。

  • ビックデータを利用した査定を受けられる
  • 首都圏に限定されている

IESHILでは、約9,000万件の賃貸情報や売買利益というビックデータに基づいて現在の価格が算出されます。マンション別、フロア別の細かな価格を知ることが可能です。査定を受ける際に不動産会社を介さないため、電話営業を受けずに済みます。

ただし、査定を受けられるのは、首都圏(東京・神奈川・埼玉・千葉)に限られています。全てのエリアで査定ができるわけではないので注意が必要です。

より詳しい査定を受けたい方には、「イエシル査定」が用意されています。アドバイザーと無料面談を行い、査定価格に加えて成約の妥当価格のアドバイスももらえます。また、イエシルが信頼できる不動産会社の紹介も行っており、不動産会社との面談時にはイエシルアドバイザーが同席することも可能です。

2-3.HowMa

HowMaは、全国の戸建て・マンションに対応した不動産査定サイトです。HowMaの特徴をまとめると以下の通りです。

  • AIによる査定を受けられる
  • 日本全国の世帯数約95%がカバーされている
  • AI×プロのコラボ査定によって売却価格が設定できる

物件情報を入力するだけで瞬時にAIが査定額を算出してくれます。AIが1億件を超える膨大な最新相場データーを機械学習しており、最新の査定結果を受け取れるのがポイントです。

コラボ査定とは、AIの技術と不動産会社のプロ目線で査定を行う独自の査定です。査定価格と成約価格のデータを組み合わせて分析し、さらに不動産会社が物件の良し悪しを判断し査定価格に反映させる仕組みです。

算出する査定価格は成約確率に基づいて「安全価格」と「チャレンジ価格」の2つ用意されており、早く売りたい場合は「安全価格」、高く売りたい場合は「チャレンジ価格」といったように使い分けることができます。不安な場合はコンシェルジュに無料で相談することもできます。

HowMaは戸建て・マンションの両方の査定に対応しており、日本全国の世帯数約95%がカバーされているため、ほぼ全ての物件で査定ができるのも魅力と言えるでしょう。ただし実際の査定を受けたり、仲介業務を委託することはできないので注意が必要です。

2-4.10秒でDo!

10秒でDo!は、10秒で査定結果が得られる不動産査定アプリです。10秒でDo!の特徴をまとめると以下の通りです。

  • AIによる10秒査定が受けられる
  • 実際の査定はハウスドゥ1社のみ

10秒でDo!では、不動産の郵便番号や住所、面積、築年数などの情報を入力するだけで、過去の取引事例に基づきながらAIがわずか10秒で査定結果を算出してくれます。査定サイトではなく、スマートフォン用のアプリケーションであることもユニークな点と言えるでしょう。

不動産事業を幅広く手掛ける「ハウスドゥ」が運用しており、より詳しい査定を依頼する場合には、ハウスドゥの査定を受けることができます。ただし、10秒でDo!で複数の不動産会社の査定を受けることはできないので注意しましょう。

3.不動産の匿名査定を利用する注意点と対策

不動産を匿名で査定をすることで、不動産会社から余計な営業を受けずに済むメリットがあります。しかし、実際の不動産価格は売買取引のデータだけでなく、金融機関の融資状況や、不動産の劣化や修繕状況、具体的な立地などを基に査定が行われています。また、エリアによっては情報が乏しく、AI査定を行うには十分な根拠が足りていないといったケースもあります。

不動産AI査定の結果、実際の売却価格と査定額に大きな乖離が生まれてしまう可能性がある点はデメリットと言えます。より正確な不動産価格を査定するためには、最終的に不動産会社へ査定を依頼する必要があるでしょう。

3-1.悪質な不動産会社を排除している不動産一括査定サイト

電話による不動産会社からのアプローチや、断った後の営業を避けたい場合には、悪質な不動産会社の排除に積極的な不動産一括査定サービスを利用することも検討してみましょう。

また、営業電話が苦手な場合には、登録時の備考欄に「メールでのやり取りを希望したい」「売却するかどうかまだ決めていない(査定価格をまず知りたい)」などのように記載しておくと良いでしょう。

下記の表では悪質な不動産会社との提携解除を積極的に行っている不動産一括査定サイトをまとめています。こちらも併せてご参考下さい。

主な不動産一括査定サイト

サイト名 運営会社 特徴
SUUMO(スーモ)不動産売却[PR] 株式会社リクルート 大手から中小企業まで約2,000の店舗と提携。独自の審査基準で悪質な不動産会社を排除。60秒で入力が終了し、無料査定がスタートできる。
すまいValue[PR] 不動産仲介大手6社による共同運営 査定は業界をリードする6社のみ。全国841店舗。利用者の95.5%が「安心感がある」と回答
LIFULL HOME’Sの不動産売却査定サービス[PR] 株式会社LIFULL 全国3826社以上の不動産会社に依頼できる。匿名での依頼も可能
リガイド(RE-Guide)[PR] 株式会社ウェイブダッシュ 17年目の老舗サイト。登録会社数900社、最大10社から査定を受け取れる。収益物件情報を掲載する姉妹サイトも運営、他サイトと比べて投資用マンションや投資用アパートの売却に強みあり
HOME4U[PR] 株式会社NTTデータ スマートソーシング 全国2100社から6社まで依頼可能。独自審査で悪徳会社を排除

【関連記事】不動産査定会社・不動産売却サービスのまとめ・一覧

3-2.大手不動産会社に絞って無料査定を検討してみる

大手不動産会社は厳格なコンプライアンスが設けられていたり、社内教育によって担当者のサービスが均一になるよう工夫がなされています。多くの不動産会社に個人情報を渡したくない場合には、大手不動産会社に限定して査定依頼を行ってみるのも良いでしょう。

例えば、三井グループの三井不動産リアルティが運営する「三井のリハウス」などがあります。無料で査定が依頼できるため、気軽に利用検討されてみると良いでしょう。

三井のリハウス

三井のリハウスの不動産査定・売却三井不動産リアルティの売却サービス「三井のリハウス」の特徴は以下の通りです。

  • 三井不動産グループ
  • 知名度が高いため集客力も高い
  • ワンストップサービスを提供

三菱地所の住まいリレー(三菱地所ハウスネット)と同様、三井不動産という売上TOP3に入るディベロッパーのグループ会社である点は、トラブルリスクなどの観点からメリットと言えます。

さらに「三井のリハウス」はテレビCMなどを積極的に展開しているため、全国的にも知名度が高い仲介会社です。三井不動産リアルティの2020年度(2021年3月期)の仲介取扱高は、「三井不動産㈱2024年3月期決算短信」によると、1兆9,345億円(全国売買仲介取扱件数38,680件)となっています。これらのことから、三井のリハウスの集客力の高さが伺えます。

また三井のリハウスが提供しているワンストップサービスは、リフォームプランの作成やリフォーム業者の紹介、現在の家を引越すための引越し会社の紹介や、新居に導入するためのインテリア会社の紹介など、様々なサービスをワンストップで依頼可能です。

どれも不動産売却時に利用することがあるサービスのため、このようなサービスを仲介会社が提供してくれる点は、売主にとってメリットと言えます。

まとめ

不動産会社は査定を行っただけでは報酬を得ることができません。そのため、査定の依頼を受けた後は、仲介手数料を得るために積極的な電話営業を行うことがあります。

査定を依頼した不動産の所有者の中には、ただ査定結果を知りたいだけという人も少なくないでしょう。そのような人は、この記事に記載されている不動産査定サイトを利用すれば、電話営業を受けることなく査定することが可能です。

しかし、不動産の価格は過去のデータだけでなく、物件の現在の状態や、その時々の金融機関の情勢によっても大きく変動します。より正確な価格を知りたい場合は、不動産会社による査定も検討してみましょう。

The following two tabs change content below.

矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。