不動産クラウドファンディングは、1万円など少額から投資ができる、定期的に配当が受け取ることができるなどのメリットが有ることから、多くの人が利用する投資手法の一つになっています。
一方で、ファンドに投資しようとしても、抽選に外れたり、募集開始に間に合わずあっという間に募集金額の上限に達するということもあり、投資したい時に必ずしも投資できるわけではないという、デメリットもあります。
そこで今回は、不動産投資型クラウドファンディングの抽選になかなか当たらない時に、当選確率を上げるための対策をお伝えしておきます。
目次
- 不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない原因
1-1.サービスの信頼性が高く人が殺到する
1-2.募集頻度が高くない
1-3.募集金額が小さい
1-4.募集の条件が良い - 不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない時の対策4つ
2-1.募集金額の大きなサービスを利用する
2-2.こまめに情報をチェックする
2-3.複数のサービスを利用する
2-4.投資の優先枠のあるサイトを利用 - 募集金額の大きい不動産投資型クラウドファンディング
- まとめ
1.不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない原因
不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない時、どのような原因があるのか見て行きましょう。
1-1.サービスの信頼性が高く人が殺到する
抽選に落ちるときには、例えば1ファンド1,000万円の募集に対し、投資家から5,000万円の投資資金が集まるという、投資金額>募集金額という状態が発生しています。
この場合募集金額に対し500%の投資金額が集まっているので、倍率は5倍となり、5回に1回しか投資できないということになります。それだけの金額が集まる要因として、運営会社の信頼性が高い、またファンドで運用される不動産の情報を見て多くの人が「利益が出る確率が高い」と考えているという状況があります。
条件が良く、また運営会社の実績や信頼性が高いファンドは抽選倍率が高くなりやすいのです。
1-2.募集頻度が高くない
抽選倍率が高くなる要因の一つに、不動産投資型クラウドファンディングサービスのファンド募集頻度が多くないことも挙げられます。
週に1回など頻繁にファンド募集をしていれば、投資家も分散して倍率は低くなりやすいですが、1か月に1回しか募集がないサービスの場合、1つのファンドにそのサービスサイトに登録している投資家が集中しやすくなるので、抽選に外れやすくなるのです。
1-3.募集金額が小さい
募集金額が小さいことも、抽選倍率が上がる要因の一つになります。非常に条件の良いファンドがあったとしても募集金額が1,000万円では、5倍どころか10倍の抽選倍率になることもあります。そのため募集金額が大きなファンドを探す必要性も出てくるのです。
1-4.募集の条件が良い
また募集されるファンドの条件が良いことも、抽選倍率が上がる要因の一つとなってきます。ファンドの利回りが良い、情報が細部まで公開されている、運用対象が都心の一等地であるといった条件が重なると、投資家の人気も上がって抽選倍率は上がっていくでしょう。
2.不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない時の対策4つ
具体的に、不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない時にはどのような対策をしたら良いのでしょうか。その対策4つをここではご紹介します。
2-1.募集金額の大きなサービスを利用する
最初に考える対策としては、募集金額が数億円など大きなファンドを選ぶことです。募集金額が1,000万円しかないファンドでは、1億円の投資が集まってしまうと倍率は10倍であり、当たる確率はわずか1/10です。
しかし、募集金額が1億円であれば、1億円の資金が集まっても抽選倍率は1倍ですから、投資したい人全員が投資することができます。募集金額の大きなファンドを利用することが、抽選倍率を下げて、当たる確率を上げる対策の一つになってきます。
2-2.こまめに情報をチェックする
ファンドの募集情報をこまめにチェックすることも、抽選倍率を上げる対策の一つとなってきます。
基本的にはファンドの募集前には不動産投資型クラウドファンディングのサービスサイトからメールが送られてきます。事業者からのメールを適宜チェックしておくと良いでしょう。
例えば、不動産クラウドファンディングの「COZUCHI(コヅチ)」では、専用の投資アプリがありアプリ上で募集情報を伝えてくるので、ファンド情報の見逃しを減らすことができます。
大半の不動産投資型クラウドファンディングのサービスサイトでは、ファンドの募集はサラリーマンの仕事が終わっている夜間に行われる事が多いので、夕方にメールをチェックする習慣をつけるのも良いでしょう。ファンドの見逃しをなくし、投資する回数を増やすことで当選回数を増やせます。
【関連記事】スマホアプリで管理できる投資型クラウドファンディングは?3社の特徴やダウンロードの方法も
2-3.複数のサービスを利用する
1つの不動産投資型クラウドファンディングサービスだけ使うのではなく、複数の不動産投資型クラウドファンディングサービスを利用することも検討しましょう。一つの不動産投資型クラウドファンディングサービスだけ利用していると、そのサイトで募集が終わってしまうと、次の募集までタイムロスが多く発生してしまいます。
投資機会が減ってしまい、結果的に資金を効率よく運用できません。そこで複数の不動産投資型クラウドファンディングサービスに登録することで、投資する機会を増やすのです。
月に10回も募集を行う不動産投資型クラウドファンディングサービスは多くありませんが、5つのサイトを利用すれば月間でおおよそ10ファンドに投資することも可能です。
2-4.投資の優先枠のあるサイトを利用
不動産投資型クラウドファンディングサイトの中には、優先して投資できる権利を用意しているサイトもあります。それがCOZUCHIです。
COZUCHIでは、特定のファンドに投資をした会員に対して、他のファンドで募集があった時に優先的に投資できる優先投資権を付与することがあります。この権利を利用すれば、魅力的なファンドの募集があったときに、高い確率で投資できます。COZUCHIのファンド募集情報を細かくチェックしてみると良いでしょう。
また、不動産の融資型クラウドファンディングサービスである「Owners Book(オーナーズブック)」でも、運営会社の東証プライム上場企業、株式会社ロードスターキャピタルの株主優待として、Owners Bookの優先投資枠が用意されています。
こちらも優先的に投資できるので、抽選に外れてばかりだという方は、優先枠を利用できるサービスでの投資を検討しましょう。
【関連記事】COZUCHI(コヅチ)の特別優先権の仕組みは?獲得する方法や注意点も
【関連記事】オーナーズブックの株主優待制度、メリット・デメリットは?注意点も
3.募集金額の大きい不動産投資型クラウドファンディング
抽選倍率を下げ、投資できる回数を増やすためには募集金額の大きなファンドを選ぶことが基本的な対策です。
2022年12月時点、40以上の不動産投資型クラウドファンディングサービスがありますが、その中でも特に大きなボリュームでファンド募集を行っているのが、「COZUCHI(コヅチ)」と「CREAL(クリアル)」です。
例えばCOZUCHIでは、30億円を超えるファンド(代々木事業用地:2022年5月5日募集開始)を先着順にて募集を行ったこともあり、10億円を超えるファンドも複数回募集しています。最大で個人でも3千万円までの投資が可能であり、大きな金額を運用したい人にとっては、使いやすいサイトです。
また東証グロース市場上場企業である、クリアル株式会社が運営するCREALでも、毎月10億円前後の募集を行っています。例えば、(仮称)CREAL西荻窪など、一棟マンションを運営する5億円前後のファンドの募集を毎月1~3件前後行っています。
CREALは先着で投資の可否が決まるファンド中心ですが、募集開始後すぐに満額になるのではなく、1日~数日かけて満額になることが多いので、募集開始時刻に間に合わなくても焦らず投資しやすくなっています。
まとめ
不動産投資型クラウドファンディングの抽選に当たらない時の対策としては、まず募集金額の大きな不動産投資型クラウドファンディングサービスを利用すること、また募集件数の多いサイトを利用するといったことが考えられます。
その他にもこまめに情報をチェックしたり、また運営が用意している優先投資権といった付加サービスを利用することで、当選確率を上げることができます。1社の案件にこだわらず、複数のサービスを比較しながら分散投資をしていくと良いでしょう。
HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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