オーナーズブックの株主優待制度、メリット・デメリットは?注意点も

オーナーズブックは少額で間接的に不動産投資ができる融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)サービスの一つです。オーナーズブックの運営会社であるロードスターキャピタルは株主優待枠を設けており、一定の条件を満たした投資家は、優先的にオーナーズブックの投資枠を確保することが可能です。

2021年6月3日、この株主優待制度の変更について決議がなされ、投資家はこれまでより投資枠の確保がしやすくなりました。

そこで本記事では、株主優待制度の概要や適用手順を解説するとともに、投資枠を利用するメリット・デメリットについて解説します。オーナーズブック及び、ロードスターキャピタルへの投資を検討されていた方はご参考下さい。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. オーナーズブック(OwnersBook)とは
  2. ロードスターキャピタルの株主優待制度の概要と改定内容
  3. オーナーズブック、株主優待枠のメリット
    3-1.投資機会を増やすことができる
    3-2.株式投資とクラウドファンディング投資、両方の利益を見込める
  4. オーナーズブック、株主優待枠のデメリットと注意点
    4-1.優待の対象は貸付型・エクイティ型の一部の案件
    4-2.ロードスターキャピタルの株式を6か月間継続保有する必要がある
  5. まとめ

1.オーナーズブック(OwnersBook)とは

オーナーズブックオーナーズブックは、クラウドファンディングの手法を活用し、「1口1万円からの小額資金による不動産投資」というサービスを提供しています。上場企業であるロードスターキャピタルが運営しており、予定年利回りは3.0~5.0%に設定されています。

オーナーズブックの参加方法には主に「貸付型」と「エクイティ型」の2タイプがあります。貸付型は、クラウドファンディングで集められた資金を使い、融資を受けたい企業へ不動産の担保をとって融資するタイプです。

対してエクイティ型は、不動産の賃料収入や売却益が配当原資になることから、購入時よりも高い金額で売却できればそれだけ配当も多くなります。

一方、購入時よりも安い金額で売却することになれば元本が一部若しくは全額毀損する可能性もあります。一定の金利収入を見込める貸付型と比較して、エクイティ型はハイリスク・ハイリターンな運用方法といえます。

2.ロードスターキャピタルの株主優待制度の概要と改定内容

オーナーズブックの運営企業であるロードスターキャピタルの株式を保有して一定の条件をクリアすると、株主優待を受けられるようになります。

優待の内容は、貸付型案件(先着方式)及びエクイティ型案件の投資枠の一部に対し株主優待枠が設けられ、一般の投資家よりも優先的に投資ができる、というものです。株主優待を受ける条件は下記のような内容です。

当社株式を1,000株以上、かつ、6か月以上継続保有され、優待基準日(6月30日及び12月31日)の株主名簿に記載または記録された株主様を対象

※ロードスターキャピタル株式会社「株主優待制度の変更に関するお知らせ」より引用

なお、2021年6月3日、この優待制度の内容について変更があり、主な変更点は以下のようになっています。

  • 優待基準日を、12月末日のみから、6月末日と12月末日
  • 継続保有期間を1年間から6か月間へ短縮

これらの変更により優待を受ける条件が下がり、より多くの投資機会を得やすくなりました。

3.オーナーズブック、株主優待枠のメリット

オーナーズブックの株主優待を受けるメリットについて見て行きましょう。

3-1.投資機会を増やすことができる

オーナーズブックの投資家会員数は24,450人と、他の投資型クラウドファンディングと比較しても多くの投資家が登録しています(参照:2021年12月期 第1四半期決算短信)。

多くの会員がいることは案件成立の可能性を高めるメリットとなる反面、人気の投資案件には応募が集中してしまい、投資機会を逃してしまうことはデメリットと言えました。

株主優待を受けることで、株主優待用投資枠を設けられ、優先的に投資ができるようになります。投資家登録を行ったものの投資機会をなかなか得られなかった方にとって、投資枠を優待で受けられるのは大きなメリットと言えるでしょう。

3-2.株式投資とクラウドファンディング投資、両方の利益を見込める

ロードスターキャピタルの株式(TYO: 3482)への投資が条件となっていることから、株式投資による利益を見込むことが可能です。

例えば、オーナーズブックで得られる分配金と、ロードスターキャピタルの配当金の両方の利益を見込むことができます。優待制度と組み合わせて、効率的に投資をして行きたい方にとってメリットとなります。1株あたりの配当金の推移は以下のようになっています。

  • 2019年12月:14.5 円
  • 2020年12月:24.5 円

※参照:ロードスターキャピタル株式会社「四半期報告書-第10期第1四半期」

ただし、配当金の設定金額は変動するため、必ずしも期待した利益を得られるとは限りません。そのほか、株価が下落しインカムゲイン以上の損失が出てしまう可能性があることにも注意しておくことが大切です。

なお、株式投資を行うには証券口座を開設する必要があります。証券口座を持っていない方は、以下の記事も参考に口座開設を検討してみましょう。

【関連記事】証券会社9社の口座開設キャンペーンや比較表も
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4.オーナーズブック、株主優待枠のデメリットと注意点

一方で、オーナーズブックの株主優待を受けるには注意しておきたいデメリットもあります。メリットと合わせてこちらも確認しておきましょう。

4-1.優待の対象は貸付型・エクイティ型の一部の案件

オーナーズブックの案件で優待枠が設けられているのは、貸付型・エクイティ型の一部の案件となります。全ての案件で投資枠が設けられているわけではない点に注意が必要です。

また、株主優待枠であっても投資金額や応募枠に限度が設けられています。応募が多く集まる人気案件だと、株主優待枠を持っていても投資機会を逃してしまう可能性があります。

4-2.ロードスターキャピタルの株式を6か月間継続保有する必要がある

オーナーズブックの株主優待を受けるにあたり、ロードスターキャピタルの株式を1,000株6か月間継続保有することが条件となっています。

ロードスターキャピタルの株価は、2017年9月から2021年6月まで1株約500~1500円のレンジで推移しており、2021年に入ってからは1,000円前後の価格推移をしています。あらたに1,000株保有するには、100万円前後の株式投資が必要になるということです。

また、優待基準日の時点で6ヶ月以上の保有期間を必要とすることから、短期売買を行うと対象から外れてしまいます。優待の保有条件が1年から6か月と短くなったものの、中・長期的な視点で投資判断をすることが重要となります。

仮に、優待枠を活用してオーナーズブックで収益を得られていても、株式投資の方で大きな変動が起き、損失を出してしまう可能性もあります。このように、二つの投資対象に対して注意を払う必要が出てくる点は、デメリットと言えるでしょう。

まとめ

2021年6月3日、オーナーズブックの運営会社であるロードスターキャピタルは株主優待制度の変更を行い、投資家はこれまでよりオーナーズブックでの投資枠の確保がしやすくなりました。人気案件での投資が出来なかった方にとって、株主優待枠の利用ハードルが低くなった点は大きなメリットと言えます。

ただし、株式投資はクラウドファンディング投資とは異なる目線での投資判断が必要になります。1,000株を6か月間継続保有しなければならない点に注意し、株式投資としての判断も合わせて行うようにすることが大切です。

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