property+(プロパティプラス)は2021年5月からサービス提供を開始した不動産クラウドファンディングサービスで、収益性の高い自社物件を投資対象にしたファンドを提供しています。
今回はproperty+の評判や口コミ、利用するメリット・デメリットについて紹介します。プロパティプラスでの投資を検討している方はご参考ください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- property+(プロパティプラス)とは
1-1.同社独自の特許工法で建てられたデザインマンション - property+(プロパティプラス)のメリット
2-1.収益性が高い自社物件が投資対象
2-2.投資リスクの軽減策が講じられている
2-3.1口1万円の少額から投資できる
2-4.会員同士なら出資分を譲渡できる - property+(プロパティプラス)のデメリット
3-1.元本割れの可能性がある
3-2.案件の募集頻度は月1~2件のペース
3-3.出資制限がある - property+(プロパティプラス)の評判・概要
- property+(プロパティプラス)を利用する流れ
5-1.会員登録
5-2.事前入金
5-3.ファンドへの申込み
5-4.運用開始
5-5.配当・運用終了 - まとめ
1.property+(プロパティプラス)とは
サービス名 | Property+(プロパティプラス) |
---|---|
運営会社 | 株式会社リビングコーポレーション |
本店所在地 | 〒150-0002 東京都渋谷区渋谷4-2-12 EDGE南青山2F |
決算期 | 3月 |
資本金 | 1億円 |
役員 | 代表取締役社長 鈴木 英樹 |
事業内容 | 投資用収益物件に関する企画・設計業務の提供 投資用収益物件の開発・販売 建築工事の施工及び不動産全般に関するアドバイザリー業務 不動産特定共同事業 |
許認可 | 宅地建物取引業 国土交通大臣(02)第008917号 特定建設業 建築工事業 国土交通大臣許可(特-2)第26040号 一級建築士事務所登録東京都知事登録第60617号 一級建築士事務所登録愛知県知事登録(い-3)第10038号 一級建築士事務所登録福岡県知事登録第1‐61154号 不動産特定共同事業許可番号 東京都知事 第150号 |
property+(プロパティプラス)は株式会社リビングコーポレーションが運営する不動産投資型クラウドファンディングです。運営会社は東証プライム上場企業の飯田グループホールディングスのグループ企業です。
飯田グループは1日約120戸、年間で約46,000戸以上の住宅を提供するなど、分譲戸建住宅市場のトップシェア※を誇ります。(※分譲戸建住宅市場におけるシェア(2020年4月1日~2021年3月31日 住宅産業研究所調べ))
また、株式会社リビングコーポレーションでは、投資用デザインマンション「quador(クアドール)」「Branche(ブランシェ)」を、政令指定都市をメインに全国展開しており、これまでに290棟以上を供給しています。
1-1.同社独自の特許工法で建てられたデザインマンション
プロパティプラス運営会社であるリビングコーポレーションが提供する投資用デザインマンションは、同社独自の特許工法「10-4(TEN-FOUR)CUBE」によって建築されています。
TEN-FOUR CUBE工法は同社が特許を取得している鉄筋コンクリート壁式工法で、柱と梁で支えるRC造ではなく、耐震性の高い耐力壁で建物の荷重を支えます。建築規制の影響が少ない10m以下の建物設計では3階建てが限界になるところ、特許工法によって4階建てのマンションを建築可能になるため、賃料収入アップをワンフロア分させることができます。
また、水回りの集約、エレベーター・バルコニーの設置を避ける、外壁をコンクリート打ちっぱなしやブリックスタイルを採用する、などの工夫によって、高いデザイン性を保ちながら、修繕・メンテナンスコストを最小限に抑えられるため、収益性の高いマンションの建築が可能となっています。
プロパティプラスで提供される不動産ファンドでは、TEN-FOUR CUBE工法によって建てられたマンションが投資対象となります。クラウドファンディングの仕組みを活用し、少額資金で同社の収益性が高いマンションへ間接的に投資ができるという点は、大きなメリットと言えるでしょう。
2.property+(プロパティプラス)のメリット
プロパティプラスを利用するメリットは下記のとおりです。
- 収益性が高い自社物件が投資対象
- 投資リスクの軽減策が講じられている
- 少額から投資できる
- 会員同士なら出資分を譲渡できる
2-1.収益性が高い自社物件が投資対象
property+で提供されるファンドで投資対象となるのは、運営会社の自社物件となります。
特許工法で建築されることで収益アップが見込めるマンションでありながら、高いデザイン性・機能性を確保したつくりや、主要駅から徒歩10分圏にある立地条件などから、高い入居率を期待できます。
高い収益性を期待できるマンションが投資対象となっているのは、投資家にとってのメリットといえるでしょう。
2-2.投資リスクの軽減策が講じられている
property+で提供されるファンドには、投資に掛かるリスクの軽減策が講じられています。軽減策の詳細は下記のとおりです。
リスク軽減策 | 内容 |
---|---|
優先劣後出資 | ファンドに対してproperty+事業者が投資家と一緒に出資。投資家出資分を優先出資、property+事業者出資分を劣後出資とする。不動産の価格下落発生時には、劣後出資分から損失負担を行う。一定割合の価格下落までは投資家の元本が守られる仕組み。 |
マスターリース契約 | テナント(賃借人)による固定賃料の一括借上を行う契約。毎月一定の賃料収入が保証されるため、入居者の退去や家賃滞納、空室発生のリスクを軽減できる。 |
セキュリティ対策 | 金融情報システムセンター及び国際ウェブセキュリティ標準機構の作成するガイドラインに沿って構築されたシステムに個人情報を登録。個人情報への不正アクセスや紛失、破壊、改善、漏洩などの発生リスクを軽減できる。 |
信託銀行への分別管理 | 投資家から預かる未投資資金を信託銀行で分別管理する。事業者、信託銀行が破綻しても未投資資金は守られる。 |
優先劣後出資の割合はファンドによって異なります。また、ファンドによってはマスターリース契約を行わないものがあるため、事前の確認が必要です。
2-3.1口1万円の少額から投資できる
プロパティプラスでは1口1万円から不動産に投資できます。現物の不動産投資では、物件取得のために数百万円から数千万円程度のまとまった資金が必要ですが、プロパティプラスでは少額から不動産投資ができるため、資金が少ない方や投資が初めての方でも始めやすくなっています。
2-4.会員同士なら出資分を譲渡できる
プロパティプラスでは、ファンドへの出資分を会員相手に限り譲渡できる仕組みを採用しています。
通常、多くの不動産クラウドファンディングでは、途中解約が原則できないため、運用期間が終了して元本が償還されるまで換金することができません。譲渡によって現金化できるというのはメリットとなります。
ただし、譲渡には手数料が発生し、譲渡先の会員がいない場合には譲渡することができません。投資を行う際はできるだけ余裕資金を利用するよう心がけましょう。
3.property+(プロパティプラス)のデメリット
一方、プロパティプラスのデメリットについても確認しておきましょう。主には下記のとおりです。
- 元本割れの可能性がある
- 案件数が少ない
- 出資制限がある
3-1.元本割れの可能性がある
不動産クラウドファンディングを活用して資産運用を行う場合、投資元本が毀損する可能性があります。プロパティプラスでは投資リスクを軽減するための対策が講じられていますが、元本が完全に守られるわけではありません。
社会情勢や不動産市場の状況によっては、損失が発生することもあります。余裕資金で投資を行ったり、他の投資対象にも分散投資をするなど、自身でもリスク対策を行っておきましょう。
3-2.案件数が少ない
プロパティプラスでは2021年6月に第1号ファンドの募集を始めて以来、これまでに18件のファンドを提供しています。おおよそ1ヶ月に1~2件のペースでファンド組成を行っていますが、まだ新しいサービスであるため、投資案件がやや少ない状況です。
不動産投資クラウドファンディングでは、人気の案件に応募が殺到してしまい、抽選や先着順によってなかなか投資機会を得られないこともあります。事前に登録をしておき、募集があった段階で投資が出来るよう、事前に投資の準備を進めておくことも検討してみましょう。
3-3.出資制限がある
プロパティプラスのファンドには出資制限(申込制限)が設けられています。
ファンドによって異なりますが、数十口から5,000口程度の申込制限が設定されているため、ファンドの募集金額と大口投資家の申込み状況によっては、すぐに募集が締め切られ、投資できない可能性があります。
また、出資制限によって運用益にも影響があります。例えば、想定利回り5%・運用期間3ヶ月・出資制限100口の場合、最大限出資してた時の利益は12,500円になります。
より多くの人に投資機会を与えるための出資制限ですが、より多くの資金を運用していきたい方にとってはデメリットとなるでしょう。
4.property+(プロパティプラス)の評判・口コミ
property+(プロパティプラス)の良い評判・口コミ
- 不動産事業で実績があり、東証プライム上場の飯田グループさんなのが心強い
- 1万円から手軽に不動産投資が始められるのはうれしい
property+(プロパティプラス)の悪い評判・口コミ
- プロパティプラスで投資したいけど、また無駄な資金移動に終わらないか心配
- 募集金額が少ないのが残念
※上記はすべて個人の感想です。投資を検討される際は、ご自身でもよくお調べの上ご判断下さい。
良い評判・口コミとしては、親会社が飯田グループホールディングで信頼できるという声がありました。東証プライム上場企業であり、住宅供給実績も豊富な企業のグループ会社が運営する不動産クラウドファンディングというのは、投資家にとって心強いといえるでしょう。
また、少額から不動産投資ができることを高評する声もありました。プロパティプラスでは1口1万円から投資できるので、気軽に不動産投資を始められます。
一方、残念な評判・口コミとしては、投資を検討しているが投資機会を得られない可能性があることを懸念している声がありました。他の不動産投資型クラウドファンディングを利用した方が、なかなか投資機会を得られなかった経験があることが背景として考えられます。
プロパティプラスでは、すべてのファンドで「事前入金・申込み先着制」を採用しています。サービス・ファンドが人気を集めるようになると応募が殺到してしまうことも考えられるため、事前に投資家登録・入金などの準備を済ませておくと良いでしょう。
また、募集金額が少ないといった声もあり、多くの資金を投入して効率的に運用したいと考える方がいることが伺えます。その他の投資商品と組み合わせるなどして、自身で投資効率を高める工夫をしてみましょう。
5.property+(プロパティプラス)を利用する流れ
プロパティプラスを利用して投資をする流れは下記のとおりです。
- 会員登録
- 入金
- ファンドへの申込み
- 運用開始
- 配当・運用終了
5-1.会員登録
プロパティプラスを利用するには会員登録が必要です。Webサイトから会員登録申請画面にアクセスして登録しましょう。また、登録時には本人確認書類が必要になります。
登録後には審査が行われ、通過できれば初回ログインに必要な認証コードを記載した本人確認ハガキが送付されます。認証コードの入力と初回ログインによって、サービスの利用が可能になります。
5-2.事前入金
プロパティプラスのファンドに投資するには、事前に入金が必要です。会員登録完了後に専用口座が開設されるので、投資資金を入金しましょう。
5-3.ファンドへの申込み
入金が完了したら投資の準備は完了します。募集中のファンドのなかから好きなものを選択して、投資の申込みを行います。
5-4.運用開始
ファンドへの申込みにより投資のチャンスを得られたら、運用開始となります。運用はプロパティプラスが行うため、運用期間中に投資家がしなければならないことはありません。
5-5.配当・運用終了
運用期間が終了すれば配当金と元本が専用口座に入金されます。出金を希望する場合は、マイページから出金依頼の手続きが必要になります。
まとめ
今回は不動産クラウドファンディングのproperty+(プロパティプラス)の評判やメリット・デメリットについて紹介しました。プロパティプラスは東証プライム上場企業の飯田グループホールディングスのグループ企業が運営しているほか、収益性の高い自社物件を投資対象にしているなどの特徴があります。
少額から投資でき、投資リスクの軽減策も講じられているため、これから不動産投資を始めたい初心者の方にとっても使いやすいサービスといえるでしょう。一方、募集頻度がまだ少ないことや、出資制限があることに注意が必要です。
山本 将弘
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