本当に信頼できるソーシャルレンディング会社の選び方

2018年3月にラッキーバンクに行政処分が下されるなど、証券会社や銀行などに比べるとソーシャルレンディング会社の運営体制やコンプライアンスにはまだまだ課題がある状況です。投資家としては、どの会社のソーシャルレンディング案件に投資すればいいのか慎重に考える必要があるといえるでしょう。

そこでこの記事では、倒産や行政処分などの事業者リスクが低く、信頼できるソーシャルレンディング会社の選び方を考えていきたいと思います。

  1. 信用できるソーシャルレンディング会社の主な特徴
    1. 親会社の信用力が高い
    2. 株式市場に上場している
    3. 大企業が大株主、もしくは大企業と業務提携をしている
  2. ソーシャルレンディング会社を選ぶ際の注意点
    1. 利回りだけで案件を選ばない
    2. 経営者や役員の経歴も調べる
  3. まとめ

1 信用できるソーシャルレンディング会社の主な特徴

これまでの行政処分が下された会社に共通しているのは、投資家に対する情報の開示姿勢や内容に問題があったという点です。そこで会社の業務内容がしっかりと公開されているのか、そして投資家に対して案件に関する情報がしっかりと提供されているのかを中心に、会社としての信用度の高さを見てみたいと思います。

1-1 親会社の信用力が高い

まず考えたいのは、親会社が大企業であるなどの企業としてのバックボーンの面です。SBIソーシャルレンディング、LCレンディングは、それぞれSBIホールディングス、LCホールディングスという金融グループの一員であり、その親会社は上場をしています。

上場企業は上場の際に審査される様々な条件をクリアしていることに加え、コンプライアンス(法令遵守)に対する意識が高く、投資家に関する情報の開示にも積極的に取り組んでいます。

またグループ会社が何かしらの不祥事を起こすと親会社の経営にも支障をきたすことがあるため、グループ内で法令を遵守した規律ある行動を取っています。つまり親企業の信用を毀損しないように、子会社も法令を遵守した運営を行っていると想定できます。

1-2 株式市場に上場している

親会社ではなく、自社が上場しているという会社もあります。オーナーズブックを運営するロードスターキャピタルは、2017年9月に東証マザーズに上場を果たしました。

上場の際には会社の経営の健全性などが審査され、業務上の問題や短期間での倒産などは比較的起こりにくいものと期待されます。また、事業に関する方針や数値などについても、IR情報という形で定期的に公開されますので、信頼性は高いと言えるでしょう。

1-3 大企業が大株主、もしくは大企業と業務提携をしている

ソーシャルレンディング会社の中には、大企業と何かしらの関係性を持っている会社もあります。例えばmaneoはGMOクリック証券と提携を行っていますし、オーナーズブックは松井証券と提携しています。クラウドクレジットは伊藤忠商事が大株主で、社長は銀行出身の方です。また、不動産担保評価で東急リバブルと連携しているLENDEXのようなケースもあります。

大企業と関係があるから必ず安全だと判断できるわけではありませんが、たとえば大企業と資本提携や業務提携を行っている場合、コンプライアンスや運営体制などは大企業の水準に合わせる形で業務を遂行することが求められることが多いため、企業として一定の信頼性が担保されていると言えるでしょう。

ただ、上場企業などと比べると企業としての信頼性は相対的に低くなりますので、他の面からもしっかりと情報を集めて判断をしたいところです。

2 ソーシャルレンディング会社を選ぶ際の注意点

ソーシャルレンディングは急成長中の投資分野ですので、今後も新しい会社やサービスは数多く生まれてくると考えられます。その際、信頼できるソーシャルレンディング会社を選ぶには、投資家としてどのような心がけが必要でしょうか。

2-1 利回りだけで案件を選ばない

まず重要なのは利回りだけで案件を選ばないことです。投資家はどうしても収益性に注目してしまうため、客寄せのために高い利回りを設定する会社も少なくありません。しかしあまりにも利回りの数字を重視した結果、無理な金利で貸し付けるケースも考えられます。

SBIソーシャルレンディングmaneoオーナーズブックなどソーシャルレンディング大手において金利を抑えた案件(5%~7%程度)が多い事を考えると、目先の利回りにとらわれず、親会社や情報開示内容・開示姿勢などがしっかりしている会社を選んだ方が良いでしょう。

2-2 経営者や役員の経歴を調べる

また経営者達の経歴も確認しておいた方が良いでしょう。これまで何か問題を起こした経営者でないかどうかや、経営者の出身企業が上場企業や銀行などコンプライアンスがしっかりしている企業かどうかといった点を確認しておきたいところです。

また、経営者がセミナーなどに登壇して投資家と直接コミュニケーションを取る機会を設けている場合は、実際に足を運んでみて自分の目で経営者の人となりを判断してみるということも大切です。

3 まとめ

ソーシャルレンディングはインターネットで完結できる投資だからこそ、自分で調べて分析・判断したことや、足を使って稼いだ情報などの価値が高くなります。また、ソーシャルレンディングの場合、投資案件の利回りはあらかじめ決まっていますので、どれだけリスクを抑えて損失をゼロに近づけることができるかどうかで最終的なパフォーマンスが決まることになります。

ぜひ今回ご紹介した信頼できるソーシャルレンディング会社の選び方やポイントに注意をしながら、より低リスクで安全性の高い投資を目指してみてください。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」