クラウドバンクの評判は?メリット・デメリットの比較も

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ソーシャルレンディングは、運営会社が投資家から集めた資金を企業に融資し、運用益の一部を分配するサービスで、貸付型のクラウドファンディングとも言われます。中でも日本クラウド証券株式会社が運営する「クラウドバンク」は、2024年1月時点で応募総額2640億円を突破し、国内の代表的なソーシャルレンディングサービスの一つとして広く認知されています。

この記事ではクラウドバンクの仕組みやメリット・デメリットのほか、クラウドバンクの実績などについてもご紹介していますので、ソーシャルレンディングやクラウドバンクへの投資を検討されている方は参考にしてみてください。

なお、クラウドバンクでは2022年8月3日(水) 12:00~終了未定の期間で、「楽天ポイントプレゼントキャンペーン」を実施しています。①新規口座開設者に500ポイントをもれなくプレゼント、②はじめてクラウドバンクのファンドに投資した方にもれなく2,000ポイントをプレゼントされます。(投資申請の前に楽天ポイントとの連携を完了する必要があります。)

注意点として、2023年5月にバイオマス発電ファンドなどの融資案件で償還の遅延が発生しており、保証の履行を求めて2023年10月末に債務者への提訴を予定しています。詳細はクラウドバンクのウェブサイトでも公開されていますので、きちんと確認をした上で投資判断をするようにしましょう。



※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. クラウドバンクとは
  2. クラウドバンクのメリット
    2-1.利回りの水準は5%~7%
    2-2.1万円から少額で投資ができる
    2-3.運用の手間がかからない
    2-4.審査や担保などリスク対策が図られている
    2-5.1000円から取引可能な金取引サービスも提供
    2-6.途上国の子供たちの支援として累計2000万円以上を寄付
  3. クラウドバンクのデメリット・注意点
    3-1.元本が保証されない
    3-2.運用期間中は自由に決済できない
    3-3.予定より早めに償還されることがある
    3-4.融資先の情報が開示されていないこともある
  4. まとめ

1 クラウドバンクとは

クラウドバンク

サイト名 クラウドバンク
URL https://crowdbank.jp/
運営会社名 日本クラウド証券株式会社
本社所在地 東京都港区六本木七丁目15番7号 新六本木ビル 6F
設立 1993年(旧 ディー・ブレイン証券)
代表取締役 神 恭平
資本金 1億円(平成31年3月31日現在)
売上高 8億1423万円(2022年3月期実績)
上場有無 非上場
サービス開始年月 2013年12月
参考利回り 5.87%(※2023年3月末までの1年間に運用終了した税引前のファンド実績値)
投資金額 1万円から
投資実行額・応募総額 2640億円超(2024年1月時点)
運用期間の目安 最短2ヶ月~最長36ヶ月
キャンペーン 2022年8月3日(水) 12:00~終了未定の期間で、「楽天ポイントプレゼントキャンペーン」を実施中。①新規口座開設者に500ポイントをもれなくプレゼント、②はじめてクラウドバンクのファンドに投資した方にもれなく2,000ポイントをプレゼント。(投資申請の前に楽天ポイントとの連携を完了する必要あり)

※2023年9月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。

クラウドバンクは、日本クラウド証券株式会社が運営するソーシャルレンディングサービスです。なお、ソーシャルレンディングは「融資型クラウドファンディング」とも呼ばれることがあります。

企業がインターネットを使って自社の構想や事業計画を広く発信し、その内容に賛同する、あるいはその企業の活動を支援したいと考える複数の投資家から小口で資金を集めるシステムをクラウドファンディングと言います。

中でも、投資家が企業やプロジェクトにオンライン上で融資できる仕組みを提供するサービスを「ソーシャルレンディング(貸付型クラウドファンディング)」と言います。ソーシャルレンディングでは、投資家はリターンとして貸付利息に基づく分配金を得ることができます。

証券会社が運営するという特徴を持つソーシャルレンディングサービス「クラウドバンク」では、融資先企業との間で金銭消費貸借契約を結び、投資家から集めた資金を企業に融資します。投資家は、運営会社の日本クラウド証券に口座を開設して入金すれば、募集を行っているファンドにいつでも投資申請を行うことができます。

融資を受けた企業は契約で定めた利息を日本クラウド証券に払い、その利息は投資家に分配されます。また融資先企業は、融資期間の終了期限までに元本の返済を行い、それをもとに投資元本が投資家に償還されます。

2 クラウドバンクのメリット

次に、クラウドバンクで投資するメリットについて見ていきます。

2-1 利回りの水準は5%~7%

利回りの高さは、クラウドバンクの大きなメリットの一つです。クラウドバンクによれば、平均利回り実績値は5.87%(※2023年3月末までの1年間に運用終了した税引前のファンド実績値)となっています。

超低金利政策が続く中、国内銀行の定期預金1年物の金利は軒並み0.01%前後です。一方、クラウドバンクの平均利回りは、将来の運用成績を保証するものではありませんが、高利回りの運用を期待したい方に向いた投資サービスとなります。

2-2 1万円から少額で投資ができる

クラウドバンクでは、インターネットで募った多くの投資家が少しずつ資金を出し合い、融資の原資になります。投資家の最低投資金額は1万円となっているため、まとまった資金がない方でも毎月のお小遣いの中から少しずつ投資ができる仕組みになっています。

このほか、投資をするのが初めてでお試しで始めてみたい方や、毎月決めた金額を積立投資感覚でコツコツと投資したい方にも向いています。

2-3 運用の手間がかからない

通常、株式投資やFXで資産運用を行う場合、日々の株価や為替レートの変動を監視し、売買のタイミングを見極めるといった作業が伴います。また、政治・経済関係で大きな出来事が起きる度に対応を講じなければならない点も負担に感じる方はいるでしょう。

一方、クラウドバンクでは、サイトで募集中のファンドを選んで投資額を決めた後は、結果を待つだけで運用の手間はかかりません。これまで仕事や学業に忙しく資産運用をする余裕のなかった方にとっては、始めやすく続けやすい投資サービスと言えます。

2-4 審査や担保などリスク対策が図られている

クラウドバンクは投資家のリスク回避にも力を入れています。クラウドバンクでは、企業から融資の申込みがあると、その企業の財務状況や資金使途の妥当性について厳格な審査を行い、企業が提供する担保価値について調査を行います。

融資先の企業が元本や利息を払えない場合には、出資者に支払う原資を捻出するため、融資額を上回る評価額の担保を設定しています。さらに、融資先企業の代表者も債務の連帯保証人に加えることで、融資先企業が債務を返済することができない場合、その企業の代表者が返済責任を負う形になっています。

このように、クラウドバンクでは投資家が極力損失を被らないようなリスク管理を徹底しています。

2-5 1000円から取引可能な金取引サービスも提供

クラウドバンクでは、金を最低1,000円から取引できるサービスの提供しています。購入手数料は購入代金の1.65%(税込)、さらに金の保管料や年会費、売却手数料を無料にしているなど、負担を極力抑えたサービス設計となっています。

取引商品は純度 99.99%以上の金地金(大阪取引所が認定した国内ブランド)となっています。また、金の保管方法は特定保管で、もし同社が倒産した場合でも、顧客の金はすべて返還される仕組みです。金は、株などの相場の下落局面に強いと考えられており、経済環境の悪化や世界的な政情不安、紛争などの有事に備えたリスクヘッジ手段として活用することが可能です。

2-6 途上国の子供たちの支援として累計2000万円以上を寄付

クラウドバンクは企業として社会課題解決の取り組みも実施しています。2022年12月時点で4年連続で国際NGOワールド・ビジョン・ジャパンと連携し、途上国の子供たちの健やかな成長と子供たちが住む地域の自立を目指す「チャイルド・スポンサーシップ」に参加しており、累計2,000万円以上の寄付を通じて100人以上の途上国の子供たちを支援している実績があります。

3 クラウドバンクのデメリット・注意点

次にクラウドバンクを利用する際の注意点やデメリットについて見ていきます。

3-1 元本が保証されない

クラウドバンクでの運用は元本保証がないことを認識しておく必要があります。投資先企業の経営状況が悪化することがあれば、元本が戻ってくる保証はありません。

そのため、投資先ファンドの安全性・成長性や、いざという時のための担保や補償事項についてよく確認しておくことが重要です。

実際に、2023年5月にバイオマス発電ファンドなどの融資案件で償還の遅延が発生しており、保証の履行を求めて2023年10月末に債務者への提訴を予定しています。詳細はクラウドバンクのウェブサイトでも公開されていますので、きちんと確認をした上で投資判断をするようにしましょう。

3-2 運用期間中は自由に決済できない

株式投資やFXでは、トレードの途中でも自由に決済して資金を引き揚げることができます。
しかし、クラウドバンクでは募集ファンドごとに資金の運用期間が決められています。運用の期間は、短いもので3~4ケ月、長いもので1年~1年半程度です。

融資先の企業としては、運用期間の途中で資金を引き揚げられれば事業を継続できなくなる可能性などがあります。そのため、投資家は運用中の解約や出金などはできません。自由に資金の引き出しができないことを考えると、クラウドバンクでの運用は余裕資金で行うことも大切です。

3-3 予定より早めに償還されることがある

クラウドバンクで募集されるファンドの中には、あらかじめ決められた運用期間の終了を待たずに資金が償還されるものもあります。その場合、投資家が見込んでいた満期までの運用益が得られなくなる可能性があります。実際に得られる運用益が満期までの額ではなく、より短い期間に対応する額に減ることがデメリットになります。

その代わり、資金が償還されることで新たなファンドに投資するチャンスにもなり得ます。

3-4 融資先の情報が開示されていないことも

クラウドバンクでは全ての案件に関して融資先の企業情報が開示されているわけではありませんが、2019年4月17日以降に募集を開始したものについては、案件ページの中にある「会員限定情報」タブをクリックすれば、融資先に関する詳細や担保情報を確認することができます。

なお、この「会員限定情報」を閲覧するためには、クラウドバンクで口座開設を完了している必要があります。

4 まとめ

ソーシャルレンディングは、運営会社が投資家から集めた資金を企業に融資し、リターンを投資家に分配するサービスです。少額から始められる上、株式投資やFXなどに比べて定期的な分配金を期待できることが人気の理由となっています。

しかし、そのようなメリットがある反面、元本保証は無く、運用期間中は自由に現金化できないといったデメリットにも注意点する必要があります。クラウドバンクに対するユーザーの評判はおおむね好評ですが、運用する際はリスクにも配慮して慎重に行いましょう。

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