ソーシャルレンディング徹底比較!投資手法や会社・サービスを比較

ソーシャルレンディングは現在投資家が増えており、注目されている投資です。ただ、ソーシャルレンディングは新しい投資となりますので、「ソーシャルレンディングがどのような投資か分からない」「他の投資と比較して特徴やメリット・デメリットを知りたい」とお考えの方も多いのではないかと思います。

そこで、この記事ではソーシャルレンディングと主な投資手法との特徴の比較や、向いている人などについて整理をしてみました。また、これからソーシャルレンディングを始めてみたいという方向けに、主なソーシャルレンディング会社・サービスの比較表についても作成をしましたので、こちらもぜひご参考にしていただければと思います。

  1. ソーシャルレンディングと主な投資手法の比較
    1-1.ソーシャルレンディングの特徴
    1-2.個人向け国債とソーシャルレンディングの比較
    1-3.不動産投資とソーシャルレンディングの比較
    1-4.株式投資とソーシャルレンディングの比較
    1-5.FX投資とソーシャルレンディングの比較
  2. ソーシャルレンディング会社・サービスの比較
    2-1.OwnersBook(オーナーズブック)
    2-2.FUELオンラインファンド
    2-3.クラウドクレジット

ソーシャルレンディングと主な投資手法の比較

この項目では、ソーシャルレンディングの特徴のご紹介と他の投資との比較をしていきたいと思います。以下では、一つ一つ詳しく解説をしていきます。

ソーシャルレンディングの特徴

まずは、比較の前にソーシャルレンディングがどのような投資かについて簡単にご説明をしていきたいと思います。

比較項目 ソーシャルレンディング
投資手法の概要 ソーシャルレンディング会社と匿名組合契約を交わして資金を投資し、一定期間後に金利収入を受け取ることができる。
開始に必要な時間 ○(少ない。口座開設やファンドの選定など)
開始後に必要な時間 ○(ほとんど必要ない。途中解約をしない限りは、満期になるまで待つだけ)
本業に専念できるか ○(専念できる。運用中の手間が無いため)
必要な自己資金 △(投資のための自己資金が必要)
開始後の費用 ○(解約しなければ特にかからないことが多い)
税金支払いの手間 △(分配金は雑所得となり、確定申告時に所得税が課税される)
得られるリターン ○(利回りは2%~10%。様々なリスクもあるため注意が必要)
向いている人 本業に集中したい人。数ヶ月から数年単位の短中期で投資をしたい人。
主なリスク 融資先が分からないリスク、事業会社の資金ショートリスク、担保の値下がりリスク、ソーシャルレンディング会社の信用リスクなど

ソーシャルレンディングでは、投資家はソーシャルレンディングサービスの会社と「匿名組合契約」という契約を締結してから、投資するファンド先を選ぶという流れになります。この時、どこに投資するかまで分かってしまうと、「貸金業」という特別な資格が必要となる融資の事業にあたってしまうため、具体的な投資先は伏せられることとなります。

ソーシャルレンディングサービスの会社が、貸し先として適格だと判断した先に対して、融資が実行され、特に想定外の事態が起こらなければ融資期間終了後(数カ月~数年)に貸し先の企業や団体から元本と利息が返済されることになります。その後、ソーシャルレンディングの会社から投資家に元本+利益が分配されて一連の投資は終了となります。

ソーシャルレンディングでは、貸し先が特定できないことや返済が全額なされない可能性もあるため、分配時の金利も3%~10%と高く設定されています。なお、ソーシャルレンディングはまだ日が浅い投資手法のため、業界全体として市場の信頼性を高めるために、貸し先の破綻リスクや元本割れリスクが発生する事態にはならないように、貸し先の企業選定や担保不動産の設定、優先返済の仕組みなどにおいて各社が色々なリスクヘッジ手法を講じています。

なお、開始までの手続きはネット上で完結できることが多く、開始にあたって初期費用などがかからない、1万円から始めることができる、投資開始後はほとんど手間がかからないといった点から、非常に始めやすく取り組みやすい投資です。

個人向け国債とソーシャルレンディングの比較

比較項目 個人向け国債
投資手法の概要 元本を毀損するリスクが非常に少ない代わりに、得られる金利も非常に低い。投資というよりも資産を保全する目的が強い。
開始に必要な時間 ○(少ない。ほとんどの銀行や証券会社などで手続き可能)
開始後に必要な時間 ○(ほとんど必要ない)
本業に専念できるか ○(専念できる。運用中の手間が無いため)
必要な自己資金 △(購入のための自己資金が必要)
開始後の費用 ○(手数料なし)
税金支払いの手間 ○(利子所得から所得税が控除される)
得られるリターン ×(変動10年で年利回りは下限0.05%と低水準:2020年2月時点)
向いている人 リスクを取りたくない人。使わない銀行預金がある人。分散投資で安全資産を保有したい人。
主なリスク 国の債務放棄リスク(デフォルトリスク)

個人向け国債は、非常にローリスク・ローリターンな投資となります。国が債務放棄するリスク(デフォルトリスク)以外ではほとんどリスクがなく、元本割れリスクが非常に低い投資の一つと言えるでしょう。ただ、その反面、リターンも少なくなっており、変動10年という商品では、投資から10年後に返済されますが最低金利保証が0.05%という低水準になっているため、「資産を増やす投資」というよりは「資産を減らさない投資」のイメージが近いと言えます。ハイリスクな投資を手がけている方は、分散投資の一環で国債を資産の一つとして保有しておくというのはありでしょう。

不動産投資とソーシャルレンディングの比較

比較項目 不動産投資
投資手法の概要 保有している不動産や購入した収益不動産を賃貸で運用して家賃収入を得たり、不動産を売却して利ざやを得る
開始に必要な時間 ×(多い。物件の内見や売買契約締結、登記手続きなど)
開始後に必要な時間 ○(ほとんど必要ない。賃貸管理を外注するケースがほとんどで、自ら手を動かさなければいけないことはほぼ無いため)
本業に専念できるか ○(専念できる。運用・管理をすべて外注できるため)
必要な自己資金 ○(物件購入費がかかるがフルローンで賄うことができるケースも有る。初期費用は自己資金から捻出する)
開始後の費用 △(賃貸管理の外注費用:賃料の5%前後、固定資産税など)
税金支払いの手間 ×(印紙税、登録免許税、取得時の不動産取得税、毎年の固定資産税・所得税、売却時の譲渡税など)
得られるリターン ○(表面利回りは3%~10%と高い。費用や融資金利によって手残りが変動。好立地の場合は不動産の値上がりも期待できる)
向いている人 勤続が安定している人や、本業に集中したい人。長期投資をしたい人。
主なリスク 不動産価格の値下がりリスク、空室リスク、天災リスク、融資金利の変動リスクなど

ソーシャルレンディングとよく比較されるのが不動産投資です。ソーシャルレンディングは不動産のプロジェクトなどで利用されることも多く、これまで金融機関でないと投資できなかった数億円単位の大口の不動産融資に1万円という小口から参加できるようになったという点が、ソーシャルレンディングのメリットの一つでもあります。

不動産投資は、個人でローンを組んで土地や物件を購入し、家賃収入(インカムゲイン)と不動産価格の値上がり(キャピタルゲイン)によって利回りを確保するという投資です。投資手法の中では、融資を利用して自己資金にレバレッジを効かせることができるという点が大きな特長となります。また、購入後は賃貸管理を外注してしまえばほとんど手間がかからず本業の邪魔にならない、高い入居率が維持できれば毎月家賃が入ってくるという安定性などがサラリーマンの副業として人気が高い理由となります。

一方で、不動産投資は投資期間が数年~数十年と中長期になってしまうことや、ソーシャルレンディングと比べると投資先(物件)を分散することが難しいこと、売買の手続きの手間やかかる時間が多いこと、数十万円~数百万円の初期費用がかかることなどがデメリットとして挙げられます。

※不動産投資についてもっと詳しく知りたいという方は、「初心者向けの不動産投資ガイド」もご覧下さい。

株式投資とソーシャルレンディングの比較

比較項目 株式投資
投資手法の概要 株式を売買して利ざやを稼ぐ、株式の配当・優待などを受け取る。主な取引時間は9時~15時まで。
開始に必要な時間 ○(少ない。口座開設や銘柄選定など)
開始後に必要な時間 △(ケースにより異なる。投資金額が大きくなればなるほど、業界や企業ごとに情報収集や分析をする時間が必要となる)
本業に専念できるか △(長期投資であれば問題ないが、短中期売買では1日の損失が1ヶ月分の給与に相当するケースもあり、値動きで仕事に身が入らなくなる人も多い)
必要な自己資金 △(購入のための自己資金が必要。信用取引を使えば、自己資金の3.3倍まで取引可能)
開始後の費用 △(売買手数料がかかる。信用取引をしている人は別途で費用がかかる)
税金支払いの手間 ○(売却時に譲渡所得税が、配当所得からは所得税が控除される)
得られるリターン △(ケースによる。大きな利益を出せる人もいるが、マイナスになるケースも。配当や優待などを得られる銘柄も)
向いている人 ハイリスク・ハイリターンで稼ぎたい人、日中も自由に時間が使える人、自己資金に余裕がある人、情報収集の速度や精度が高い人。
主なリスク 政治・経済・金融などの動向や業界動向、企業業績などによる価格変動リスク、信用取引をしていると自己資金以上の借金を背負うリスクなど

株式投資は、ソーシャルレンディングと比較するとハイリスク・ハイリターンの投資となります。年間で数十%以上の値動きがあることが多く、大きなリターンが期待できる一方で、元本割れリスクも極めて高いと言えるでしょう。最近は、口座開設の手間や、売買手数料、税金支払いの手間などが少なくなってきており、初心者の方でも始めやすくなっています。

主な取引時間は9時~15時までということで、日中に自由に時間が使えない方にとっては取引を重ねて売買益(キャピタルゲイン)を狙うのが難しかったり、大きな値上がりや値下がりがあったりした時には仕事のパフォーマンスに影響してしまうことがあるという点にも注意が必要です。会社員の方が取り組むのであれば、長期的な成長が見込める業界・企業に長期投資をするのが良いでしょう。

なお、配当や優待狙いの株式投資については、インカムゲインが狙えるソーシャルレンディングとも近い考え方と言えるでしょう。

FX投資とソーシャルレンディングの比較

比較項目 FX投資
投資手法の概要 外貨を売買して利ざやを稼ぐ。レバレッジ倍率が25倍と高いことや早朝から深夜まで取引できることが特徴。
開始に必要な時間 ○(少ない。口座開設や銘柄選定など)
開始後に必要な時間 △(ケースにより異なる。投資金額が大きくなればなるほど、毎日の情報収集の時間が必要となる)
本業に専念できるか △(短中期売買となることが多く、1日の損失が1ヶ月分の給与に相当するケースもあり、値動きで仕事に身が入らなくなる人も多い)
必要な自己資金 ○(購入のための自己資金が必要だが、レバレッジ取引で自己資金の25倍まで取引可能)
開始後の費用 △(実質的な手数料であるスプレッドがかかる)
税金支払いの手間 △(雑所得となり、確定申告時に所得税が課税される)
得られるリターン △(ケースによる。大きな利益を出せる人もいるが、マイナスになるケースも)
向いている人 ハイリスク・ハイリターンで稼ぎたい人、自由に時間が使える人、自己資金に余裕がある人、情報収集の速度や精度が高い人。
主なリスク 政治・経済・金融などの動向などによる価格変動リスク、レバレッジをかけていると自己資金以上の借金を背負うリスクなど

FX投資は数ある投資の中で最もハイリスク・ハイリターンの投資となります。自己資金に対して25倍までレバレッジをかけることができ、他の投資手法と比較して売買もしやすいため、短期間で非常に大きなリターンを得られる一方で、自己資金以上に損失が出てしまう可能性もあります。

FX投資の代表格であるドル円は米国の動向に大きく左右されますが、重要な統計の発表などが米国時間で行われるため、日本時間で深夜3時~4時まで起きていないと機会損失が発生してしまうことが多く、規則的な生活の妨げになることがあります。

また、国際情勢にも大きく左右されるため、その通貨が「買い」か「売り」かを判断するには、常に幅広く情報収集や分析を行っていかなければならず、本業がある方が取り組むには難しいというデメリットがあります。

ハイリスク・ハイリターンのFX投資やローリスク・ローリターンの国債と比べると、ソーシャルレンディングはミドルリスク・ミドルリターンの投資となるため、「元本割れのリスクは抑えながら、資産を高い金利で運用してみたい」「少額から投資をしてみたい」「投資をしながら色々と勉強していきたい」という方に人気があります。

ソーシャルレンディングはミドルリスク・ミドルリターン

ソーシャルレンディング会社・サービスの比較

以下では、主なソーシャルレンディング会社・サービスの比較をしていきたいと思います。運営会社の資本金・売上高・上場有無や、サービスの主な特長、開始年月、期待利回り、投資に必要な金額、投資実行額・応募総額、運用期間、元本毀損実績や回収率などについて各社を比較しています。

OwnersBook(オーナーズブック)

オーナーズブック(OwnersBook)は、ロードスターインベストメンツ株式会社が運営している不動産特化型ソーシャルレンディングです。OwnersBookの投資案件は、返済金額をカバーできる可能性が高い不動産を担保に設定することで、返済の安全性を高める取り組みをしています。

また、OwnersBookに掲載されている全ての案件は、不動産鑑定士を含む不動産投資の専門家が精査したものとなっています。シニアローンとしての貸付やエクイティ投資等まで用意しており、個々の投資家のリスク許容度に応じて不動産の投資タイプを選択することができます。

オーナーズブック
会社名 ロードスターインベストメンツ株式会社
サイトURL https://www.ownersbook.jp
本社所在地 東京都中央区銀座1丁目10番6号 銀座ファーストビル2F
資本金 50百万円(資本準備金とあわせて80百万円)
売上高 169億7,900万円(※グループ全体、2020年12月期実績)
上場有無 親会社であるロードスターキャピタルが東証マザーズ上場
サービス開始年月 2014年9月
参考利回り 3.0%~5.0%
投資金額 1万円から
投資実行額・応募総額 254億円超(2021年8月時点の投資実行済案件総額)
運用期間の目安 3ヶ月~37ヶ月
投資家会員数 24,047名(2020年12月末時点)

FUELオンラインファンド

FUELオンラインファンドは、上場企業等が運営する不動産ファンドに分散投資できるソーシャルレンディングサービスです。FUEL株式会社が運営をしています。

FUELオンラインファンドで投資できるファンドの一つである「CRE Funding」は、東証1部上場企業の株式会社シーアールイーが案件を組成し、運営はFUELが行っています。東証1部上場企業が直接運営に携わっているソーシャルレンディングサイトということで、他ソーシャルレンディングサービスと比べて事業者リスクが比較的低いと言えるでしょう。

また、CRE Fundingの利回りは2.5%~3%程度と他サービスと比べてやや低めですが、その代わりに、投資家の資産を守るために株式会社シーアールイーによるマスターリースと保証が設定されており元本毀損リスクを低減しています。

なお、FUELオンラインファンドでは、CRE Fundingの他にも複数の上場企業が組成するファンドに分散投資が可能で、1万円以上1円単位の投資ができます。CRE Fundingでファンドの応募がない場合は、FUELオンラインファンドの他の案件もチェックしてみると良いでしょう。

FUELオンラインファンド
サイト名 FUELオンラインファンド
URL https://www.fuel-onlinefund.jp/
運営会社名 FUEL株式会社(案件組成や保証は株式会社CRE)
本社所在地 東京都渋谷区道玄坂1-22-9 AD-O渋谷道玄坂2階
設立 2016年9月
上場有無 非上場
サービス開始年月 2020年2月
参考利回り 2.5%~3%
投資金額 1万円から
出資総額 約5億円(2020年12月時点)
運用期間の目安 9ヶ月~12か月

クラウドクレジット

伊藤忠商事が株主、代表はSMBC証券出身、ロイズ銀行を経て会社設立。高度経済成長のステージにあり資金需要も旺盛な国の中小事業者に対して、ソーシャルレンディングの仕組みを使い、日本の余剰資金をそれらの国々に供給(マイクロファイナンス)することにより高利回りの実現を目指しているサービスです。

クラウドクレジット
ソーシャルレンディング会社名 クラウドクレジット株式会社
サイトURL https://crowdcredit.jp/
本社所在地 東京都中央区日本橋茅場町1-8-1 茅場町一丁目平和ビル802
設立年 2013年
資本金等 20億8,454万6千円(2018年11月30日時点)
上場有無 非上場
サービス開始年月 2014年6月
参考利回り 4.8%~12.5%(2021年1月時点)
投資金額 1万円から
投資実行額・応募総額 332億円超(2021年1月時点)
運用期間の目安 7ヶ月~66ヶ月
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチームは、ソーシャルレンディングや金融知識が豊富なメンバーがソーシャルレンディングの基礎知識から投資のポイント、他の投資手法との客観的な比較などを初心者向けにわかりやすく解説しています。/未来がもっと楽しみになる金融メディア「HEDGE GUIDE」