コミュニケーションアプリとして人気を誇るLINEが、2020年3月よりFXサービスである「LINE FX」の提供を開始しました。LINE FXにはどんなサービスや機能があるのか、気になる方も多いと思います。そこで本記事では、LINE FXの概要やメリット・デメリット、評判・口コミなどを徹底解説していきます。
LINE FXに興味がある方は、ぜひ本記事を参考にしてください。
目次
- LINE FXとは
- LINE FXのメリット5つ
2-1.FXの重要な情報をLINEで通知してくれる
2-2.取引単位は1000通貨、通貨ペア数23、スプレッドも狭い
2-3.直観的に分かりやすい高機能チャートで取引ができる
2-4.大手企業同士のタッグで経営基盤やセキュリティに強み
2-5.最短3分間で口座申し込みができる - LINE FX のデメリット
3-1.デモトレードがない
3-2.業歴が浅く、機能面で課題も - LINE FX proでPC操作が可能
- LINE FXの評判
- LINE FXに向いている投資家は?
- まとめ
1.LINE FXとは

会社名 | LINE証券株式会社 |
---|---|
所在地 | 東京都品川区西品川一丁目1番1号 住友不動産大崎ガーデンタワー22階 |
代表者 | 代表取締役Co-CEO落合 紀貴(LINE株式会社)、米永 吉和(野村證券株式会社) |
設立年月 | 2018年6月 |
資本金 | 200億円 |
株主(持株比率) | LINE Financial株式会社(51%)、野村ホールディングス株式会社(49%) |
自己資本規制比率 | 502.8% (2021年9月末時点) |
通貨ペア数 | 23種類 |
最小取引単位 | 1000通貨 |
入金手数料 | クイック入金は無料。銀行振込みの場合は有料 |
出金手数料 | 銀行口座への振込みは220円(税込み) |
出金にかかる日数 | 15時までの出金依頼は、翌営業日に銀行口座に着金 |
レバレッジ | 最大25倍 |
必要最低証拠金率 | 4% |
LINE証券株式会社のFXサービスである「LINE FX」。LINE証券株式会社は、野村證券の親会社である野村ホールディングスとLINEの子会社であるLINE Financialが共同開発したFXサービスです。また、2022年1月には、「LINE CFD(いちかぶチャレンジコース)」の提供を開始しました。2022年3月31日(木)までに口座開設を申し込んだ方がアンケートに回答すると、特典をもらえるチャンスがあります。
また、LINE FX、LINE証券、LINE CFDでの資金振替が対応となっているため、複数の取引を行う方にとっては利便性が良いでしょう。
以下では、LINE FXのメリット・デメリットや実際に利用している方の評判などを詳しく紹介します。
2.LINE FX のメリット5つ
まずは、LINE FXのメリットについて詳しく見ていきましょう。
2-1.FXの重要な情報をLINEで通知してくれる
為替レートの変動や経済指標などといったFXの取引に必要な情報を、タイムリーにLINEで通知してくれるため、情報を気軽に受け取ることができます。
通常であれば、FXの情報はサイトや専用アプリなどで確認する形になります。そのため、情報を取得する際には、サイトを開いたり必要な情報を探したりと手間がかかるのも事実です。しかし、LINEで通知が来れば、普段LINEをするような感覚で情報を取得できるため、日常的にLINEを使う方であればストレスなく欲しい情報をピンポイントで取得することができます。
さらに、LINEのメッセージ内のリンクから直接LINE FXアプリの取引画面に移行できるため、即座に取引することも可能です。LINE FXであればLINE上で最新の情報を即座に入手し、すぐに取引をすることができる点が便利だといえます。
2-2.取引単位は1000通貨、通貨ペア数23、スプレッドも狭い
「LINE FX」では、1000通貨の少額から、FX業界でも狭いスプレッドで取引を行うことができます。スプレッドは、FXにおける実質手数料であり、狭ければ狭いほど取引コストが少なく、リターンを得やすくなります。
以下で、代表的な国内FX会社のスプレッドと「LINE FX」のスプレッドを比較していきます。
FX会社名 | 米ドル/円 | ユーロ/米ドル | ユーロ/円 | ポンド/円 |
---|---|---|---|---|
LINE FX(※1) | 0.2銭 | 0.3pips | 0.3銭 | 0.5銭 |
GMOクリック証券 | 0.2銭 | 0.4pips | 0.5銭 | 1.0銭 |
DMM.com証券 | 0.2銭 | 0.4pips | 0.5銭 | 1.0銭 |
外為どっとコム | 0.2銭 | 0.3pips | 0.4銭 | 0.7銭 |
外為オンライン | 0.9銭 | 1.4pips | 1.9銭 | 3.4銭 |
※1 スプレッドは原則固定(例外あり)
(2022年3月9日時点)
出典:
LINE FX(https://linecorp.com/ja/pr/news/ja/2020/3125)
GMOクリック証券(https://www.click-sec.com/corp/guide/fxneo/commission_list/)
DMM.com証券(https://fx.dmm.com/fx/service/spread/)
外為どっとコム(https://www.gaitame.com/renew/spread.html)
外為オンライン(https://www.gaitameonline.com/dealings.jsp)
上記の表を見る限り、国内の代表的なFX会社と比べても、同水準の安価なスプレッドを提供していることが分かります。詳細についてはご自身でLINE FXのHPをご確認ください。
また、通貨ペア数は下記23となっています。2022年5月27日現在、GMOクリック証券が20通貨ペア、外為どっとコムが30通貨ペアのため、FX会社の中でも比較的多い通貨ペア数となっています。
LINE FXで取引可能な通貨ペアの一覧
- USD/JPY(米ドル/円)
- EUR/JPY(ユーロ/円)
- GBP/JPY(ポンド/円)
- AUD/JPY(豪ドル/円)
- NZD/JPY(NZドル/円)
- CAD/JPY(カナダドル/円)
- CHF/JPY(スイスフラン/円)
- ZAR/JPY(南アフリカランド/円)
- MXN/JPY(メキシコペソ/円)
- TRY/JPY(トルコリラ/円)※2021年8月より休止中
- EUR/USD(ユーロ/米ドル)
- GBP/USD(ポンド/米ドル)
- AUD/USD(豪ドル/米ドル)
- NZD/USD(NZドル/米ドル)
- EUR/GBP(ユーロ/ポンド)
- EUR/AUD(ユーロ/豪ドル)
- GBP/AUD(ポンド/豪ドル)
- EUR/NZD(ユーロ/NZドル)
- GBP/NZD(ポンド/NZドル)
- AUD/NZD(豪ドル/NZドル)
- USD/CHF(米ドル/スイスフラン)
- EUR/CHF(ユーロ/スイスフラン)
- GBP/CHF(ポンド/スイスフラン)
2-3.直観的に分かりやすい高機能チャートで取引ができる
LINE FXはスマホ取引専用ですが、パソコンと同等クラスの高機能チャートを使い取引を行うことができます。移動平均線やボリンジャーバンドなど、計11種類のテクニカル指標を利用することが可能です。パラメーター設定も変更できるため、自分好みの設定で取引を行えます。
また、リアルタイムのチャートを確認しながらワンタップで注文をすることができるため、スピーディーな取引も可能です。さらに、1画面で4チャート表示や描画ツールなども豊富にあるため、スマホからでも高いレベルで取引を行うことができます。
また、クイック注文メニューでは、チャートを表示しながら注文することが可能となっています。
LINE FXのクイック注文のイメージ

2-4.大手企業同士のタッグで経営基盤やセキュリティに強み
LINE FXは、証券業界でも有数の大手である野村ホールディングスが関わっているため、経営面やセキュリティ面においても強みがあります。
100%倒産しない会社はありませんが、少なくともGMOクリック証券や外為どっとコムなどの大手FX会社と比べても、体制面では見劣りしないと言えるでしょう。
2-5.最短3分間で口座申し込みができる
LINE FXでは、最短3分間で口座申し込みを行うことができます。申し込みを行う際には、以下の書類を用意する必要があります。
- 運転免許証
- マイナンバー通知カード
- マイナンバー個人番号カード
また、すでにLINE証券の口座をお持ちの方は、書類の提出は無しで口座開設申し込みをすることが可能です。口座開設と聞くと面倒なイメージをお持ちの方も多いと思いますが、LINE FXであれば最短3分という短さで口座申し込みを完了することができます。
3.LINE FXのデメリット
LINE FXの口座開設をする前に、デメリットも抑えておきましょう。
3-1.デモトレードがない
LINE FXでは、デモトレードのサービスを提供していないため、事前に注文や決済などを体験することができません。
FX会社が提供するデモトレードは、提供するFX会社の本番環境を使いバーチャル取引を行えるため、事前にシステムを体験することができます。事前に体験しておけば、注文ミスで無駄な損失を出すリスクを防ぐことが可能です。
LINE FXでは事前にシステムを体験することができないので、FX初心者の方は発注ミスや操作ミスなどには十分に注意して取引を進めると良いでしょう。
3-2.業歴が浅く、機能面で課題も
LINE FXでは、2022年5月現在、LINE Payで入金はできますが出金ができません(※LINE証券は可能)。トレール注文が利用できないなど、機能面で不足に感じる方もいるでしょう。
4.LINE FX proでPC操作が可能
LINE FXは2021年1月に、PC取引ツールの「LINE FX Pro」の提供を開始しました。これまでアプリ版のサービスでしたが、最大6つまでレイアウトできる大画面で為替レートやニュース、チャートなどを同時にチェックすることが可能です。
また、ストリーミング注文を1クリックで実行できることや、同時に複数通貨ペアの値動きを見ることができるため、スムーズにトレードを行うことができます。アプリやLINE通知で確認するだけでなく、カスタマイズしたPC画面でトレードをしたいという方にとってメリットがあります。
5.LINE FXの評判
では実際に、LINE FXを利用しているユーザーの評判を見ていきましょう。
- 相場に関するLINE通知が便利、UIも使いやすい
- LINE FXは口座開設までが早い
- 他社のスプレッドが開いたときもLINE FXは原則固定で0.2銭(※)だった
※例外あり。詳細や最新情報などについてはLINE FXのウェブサイトでご確認ください。
5.LINE FXに向いている投資家は?
LINE FXのメリットやデメリット、評判などを紹介してきました。これらを踏まえて、LINE FXは以下のような方に向いているといえます。
- 低スプレッドで取引を行いたい方
- スマホでFXの取引を行いたい方
- 大手企業が運営するサービスを使いたい方
- 口座開設などで面倒な手続きを避けたい方
- 普段からLINEをよく利用している方
LINE証券は、スマホ投資サービスとも位置付けられているため、いつでもどこでも取引がしたいという方にはメリットのあるFXサービスです。仕事で忙しい働く世代の方でも、利用しやすいサービスといえます。
まとめ
LINE FXは、スマホからでもPCに見劣りせずに取引を行うことができ、スマホでのFXを検討している方にメリットがあります。スプレッドも業界最狭水準で、大手FX会社と比べても変わりはありません。普段からLINEを利用している多くの方には馴染みやすいため、FX未経験の方でも始めやすいサービスとなっています。
LINE FXに興味のある方は、メリット・デメリットを踏まえた上で利用の検討を進めてみてはいかがでしょうか。

HEDGE GUIDE 編集部 FXチーム

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