FX投資の仕組みや始め方は?初心者におすすめのFX会社も

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近年ではFX投資に関連する広告などを目にする機会が増えましたが、FXについて詳しく知らないという方も多いのではないでしょうか?そこで今回は、FXの仕組みや取引の仕方をわかりやすく解説します。これからFXを始めたいと考えているなら、ぜひ参考にしてください。

目次

  1. FXとは?
    1-1.FXは2つの通貨で行う
    1-2.通貨の交換比率は常に変動する
  2. FXの仕組みを知ろう
    2-1.FXで利益が発生するパターンは3つ
    2-2.FXと株式取引の空売りの違い
  3. FX投資をする方法
    3-1.FX会社を選ぶ
    3-2.証券口座を開設する
    3-3.証拠金を入金する
    3-4.FX取引を始める
  4. まとめ

1.FXとは?

まずは、FXというものが何なのかを見ていきましょう。

FXとは「Foreign Exchange」の英略で、正式名称を「外国為替証拠金取引」といいます。正式名称を省略して「外為(がいため)」と呼ばれることもあります。

外国為替、つまりアメリカのドルやイギリスのポンドなどの外国通貨を売買して、その差益を得ることを目的とした取引のことをいいます。

1-1.FXは2つの通貨で行う

FXの取引では、2つの通貨を取引することになります。

例えば、日本円を使ってアメリカのドルを購入するといった取引を行います。また、日本円以外にもさまざまな通貨を使って取引することができます。この時に使う2つの通貨を「通貨ペア」と呼びます。

1-2.通貨の交換比率は常に変動する

2つの異なる通貨には、それぞれ「交換比率」があります。それを「外国為替相場」もしくは「為替レート」といいます。

この交換比率は、それぞれ需要と供給によって決まり、常に変動しています。ニュースの終盤に「1ドル○○○円」「円安」「円高」と伝えているのを聞いたことがあるかもしれませんが、これが変動を続ける現在の為替レートを表したものです。

このように、「常に変動する」という為替の特性を活かし、売買によりその価格差益を得ることがFXの目的ということになります。

2.FXの仕組みを知ろう

FXがどのようなものか分かったら、どのように利益や損失が発生するのかを知ることが大切です。

そこで、FXの仕組みについて詳しく深堀りしていきたいと思います。

2-1.FXで利益が発生するパターンは3つ

FX取引で利益が発生するのは、以下の3つのパターンです。

  1. 安く買って高く売る場合
  2. 高く売って安く買う場合
  3. スワップポイント

では、それぞれ詳しく見ていきましょう。

安く買って高く売る場合

FX取引で利益が発生するのは、通貨を安く買い、値上がりしたときに売却した場合です。

例えば、1ドルが100円のときに購入し、1ドルが110円へ値上がりしたときに売却した場合、「10円の利益」が発生することになります。このとき、10万円分のドルを購入していたとすると、利益は1万円になります。

高く売って安く買う場合

FX取引で利益が発生するもう1つのパターンが、通貨を高く売り、値下がりしたときに購入した場合です。これは「空売り」と呼ばれるもので、「通貨を借りてきて売る」という行為です。

例えば、1ドルが130円のときに空売りし、1ドルが110円に値下がりしたときに通貨を買い戻した場合、差額の20円が利益となります。もし、10万円分のドルを空売りしていたなら、利益は2万円になります。

空売りができれば、為替相場の上昇時でも下落時でも利益を生み出すことができるので、FXを始める場合は空売りについて理解しておくことが大切です。

また、株式取引でも信用取引において空売りを行うことができますが、現物株での取引経験を積まないと信用取引はできません。さらに、空売りする株式の合計金額の3割以上を証拠金(=担保)として証券会社に預けたり、借りている株のレンタル料を支払ったりする必要があります。

FXでは、このような手数料が株式の空売りほどは発生しないケースが多いため、株式取引と比較して空売りがしやすいという特徴があり、それがFXの魅力の1つともなっています。

スワップポイント

FXではもう1つ利益が発生するパターンがあります。それが、スワップポイントです。スワップポイントとは、2つの通貨を交換する際に発生する「金利の差」のことを指します。

例えば、日本円のような低金利の通貨を売って、海外の金利が高い通貨を購入すると、その金利の差額を受け取ることができます。そして、そのポジションを保有している限り、スワップポイントは毎日受け取ることができます。

スワップポイントは、売買差益以外に利益を得られる唯一の方法で、銀行預金の低い金利よりもリターンが大きくなりやすいといえます。

ただし、高金利の通貨を売って、低金利の通貨を購入する場合、スワップポイント分の差額を支払う必要がありますので、通貨を購入する際は十分に確認するようにしましょう。

2-2.FXと株式取引の空売りの違い

FXと株式取引での空売りの違いについて、もう少し詳しく解説します。

まず、株式取引での空売りは「信用取引」と呼ばれています。ただ、信用取引の場合でも株式では「現物決済」の原則に則って取引を行うことになります。そのため、空売りをする場合は、証券会社や株主から実際に株式を借りることになります。そして決済をした後は、売買手数料と株のレンタル料(貸株料)を支払い、残った金額が利益となります。

ちなみに、信用取引を行うためには、証券会社で口座を開設したあとに現物取引での経験を積む必要があります。6ヶ月程度の経験を経て、改めて信用取引を行うための申し込みを行わないと空売りを行うことができません。

一方、FX取引は「差金決済」の原則となるため、空売りをしても現物の通貨を借りることはしません。そのため、貸株料のような費用は発生しないのです。

実際にFXで空売りを行う場合は、以下の権利と義務を注文することになります。

  • 空売り時点の為替通貨と決済時の為替通貨の差額をもらえる権利
  • 決済時に為替通貨を買い戻さなければならない義務

そして、決済時に上記の権利と義務を行使することで、売りポジションの取引が完了することになります。

空売りによって利益が発生する仕組みはFX・株式投資ともに同じですが、空売りをするためのステップには違いがあり、それによりレンタル料の有無が生まれるというわけです。これらを必ずしも覚えておく必要はありませんが、FXでは空売りを比較的気軽に行えるということは理解しておきましょう。

3.FX投資をする方法

FXについて理解できたところで、実際にFX投資をするための方法について解説します。

FX投資を行うための手順は、以下の通りです。

  1. FX会社を選ぶ
  2. 証券口座を開設する
  3. 証拠金を入金する
  4. FX取引を始める

順を追って見ていきましょう。

3-1.FX会社を選ぶ

まずはFX会社を選ぶことが、FX取引を始める最初のステップです。

現在、日本国内には多数のFX会社が存在しています。どの会社を選んだとしても、それだけで失敗してしまうようなことはありませんが、まずは以下のポイントを押さえておくのがおすすめです。

  1. スプレッド(取引コスト)や各種手数料が安い
  2. 1,000通貨以下の取引に対応できるFX会社
  3. サポート体制が整っているFX会社

FX取引では、会社ごとに取引通貨単位が定められています。多くのFX会社では1万通貨単位での取引が設定されていますが、米ドル円で取引を開始する場合、1ドル100円のレートの場合は最低でも4万円程度が必要となります。そのため、少額で始めたいという方は、1,000通貨単位かそれ以下の単位で取引できるFX会社を選択すると良いでしょう。

たとえば、SBIネオモバイル証券が提供する「ネオモバFX」は1通貨から取引可能で、米ドル/円のスプレッドは0銭、Tポイントを利用することもできるため、FXが未経験という方も始めやすくなっています。

また、FX会社によってはデモトレードサービスを提供しており、お金を投資せずに取引の練習を行うことができます。実際のトレードの参考にすることができますので、トレイダーズ証券の「みんなのFX」や「外為オンライン」、GMOクリック証券の「FXネオ」など、デモトレードができるFX会社を選ぶのも良いでしょう。

さらに、無料セミナーや電話サポートなど、FXに関する知識を享受できたり、不明点を質問できたりする体制が整っているFX会社は、FX初心者にとって心強いものです。たとえば、DMM.com証券「DMM FX」では、平日24時間の電話サポートやLINEでの問い合わせも可能となっています。このように、FX会社を選ぶ場合はサポート体制についてもしっかり比較しましょう。

3-2.証券口座を開設する

FX会社が決まったら、FX取引を行うための証券口座を開設します。

基本的にはインターネットを通じて申し込みを行うことがほとんどです。一般的な申し込みの流れは以下の通りです。

  1. FX会社の公式ホームページにアクセスする
  2. 必要事項の入力と必要書類の提出を行う
  3. FX会社による審査が行われる
  4. 審査に通過すればFX会社から書類が郵送される
  5. FX口座にログインする

口座開設の申し込みをして、FX会社の審査に通過できれば、FX口座が開設される運びとなります。

また、口座開設には顔写真付きの本人確認書類とマイナンバーの提出が必須となりますので、事前に用意するようにしましょう。

3-3.証拠金を入金する

FX口座が開設されると、FX会社から口座にログインするための情報が郵送されることになります。

FX口座にログインした後は、口座への入金を行い、取引の準備を行います。FX会社が提携している金融機関のインターネットバンキングを利用すれば、入金のための手数料が不要になったり、24時間何時でも入金が反映されるサービスを受けたりできますので、手間や費用を省くことができます。

3-4.FX取引を始める

FX口座への入金が完了したら、いよいよFX取引の開始です。自分の好きなタイミングで買いもしくは売りの注文を入れ、取引を開始していきましょう。

まとめ

今回はFXの仕組みと実際に投資を行うための方法について解説しました。FXは株式投資と違ってすべて信用取引のため、買い・売り両方から取引をスタートできること、レバレッジをかけられることが特徴です。基本的な部分は本記事を参考にして、FXに関する知識を増やしていきましょう。

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山本 将弘

フリーランスWebライター。主に株式投資や投資信託の記事を執筆。それぞれのテーマに対して、できるだけわかりやすく解説することをモットーとしている。将来に備えとリスクヘッジのために、株式・不動産など「投資」に関する知識や情報の収集、実践に奮闘中。