株式会社SBI証券は9月26日、株式会社SBIネオモバイル証券と2023年3月13日に経営統合すると発表した。若年層・投資初心者から法人まで多種多様なニーズに応え、取引コスト低減およびサービス拡充に積極的に取り組むことのできる体制を強化して、今後も顧客の資産形成をサポートしていくためとしている。SBI証券を存続会社とする吸収合併方式で、SBIネオモバイル証券の新規口座開設は10月7日で受付を停止する。
SBIネオモバイル証券は19年4月サービス開始。ポイントサービス「Tポイント」で少額から取引できる投資サービス「ネオモバ」で、若年層や初心者に裾野を広げてきた。ポイント活用の先駆けといえる。
SBI証券は、SBIネオモバイル証券で培われた投資サービス展開や若年層・投資初心者向けのマーケティングなどのノウハウを活用するとして、19年7月にカルチュア・コンビニエンス・クラブとの提携でTポイントを貯める/投資に使うサービスを追随して開始した。
その後、SBI証券は三井住友カードの発行するクレジットカードが決済に使える投信積立サービス(21年6月開始)、ロイヤリティ マーケティングとの提携で「Pontaポイント」を貯める/投資に使うサービス(同11月開始)、22年2月にNTTドコモとの提携で「dポイント」を貯めるサービス(22年2月)を次々に開始。利用ポイントの拡充で若年層・投資初心者に顧客を増やした一方、SBIネオモバイル証券との差が、ユーザーにわかりにくくなっていった面もあった。投資信託や外国株式の取り扱いがない点も、他社との競争に制限をかけた。
経営統合によって、投資信託、外国株式や内外債券などの金融商品も、SBI証券で取引が可能となる。SBIネオモバイル証券が現在提供するサービスは経営統合までは基本的に引き続き利用できる、経営統合後、SBIネオモバイル証券が提供するサービスは基本的に経営統合まで利用でき、統合後はSBI証券における独立サービス「ネオモバコース」として継続される。
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HEDGE GUIDE 編集部 株式投資チーム
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