投資初心者はFXに手を出さない方がいい?メリット・デメリットや投資のコツ

FXで大儲けしているという話を聞いて「自分も始めてみようかな」と考えている人もいるのではないでしょうか。一方で、「FXはギャンブルだからやめた方がいい」という声もよく聞こえてきます。

しかし、FXに対しネガティブなイメージを持っている方は、損失を必要以上に膨らませないための「損切り」という方法や、証拠金以上に損失を出さないための「強制ロスカット」の仕組みなどの基礎知識について知らない人がほとんどです。
今回は、そのような方の為に、FX投資の基礎について解説したいと思います。

目次

  1. FXは投資なのかギャンブルなのか
  2. FXの特徴およびメリット・デメリット
  3. FX投資のコツ
    3-1.まずは少額から始めてみる
    3-2.なかなかできない損切りへの対処方法
    3-3.リスクの低い取引手法を身に付ける
  4. まとめ

1.FXは投資なのかギャンブルなのか

広辞苑には、ギャンブルは「賭け、博打、投機」と書いてあります。博打について調べると「一か八かを狙う行為」と書かれています。ギャンブルの場合、胴元が必ず勝つようになっていますし、参加者の勝率が50%以下になるように胴元が操作できます。

しかし、FXには胴元は存在せず、参加者全員に対して平等で、勝率を操作することはできません。また、FXでは市場を分析することで勝率を50%以上まで上げることが可能ですし、上手く資金管理を行えば勝率40%でもプラスを残せることから、明確にギャンブルとは一線を画しているといえます。

では、ギャンブルでなかったとして、投資であるとは言い切れるでしょうか。投資とギャンブルの中間の意味として投機という言葉が存在しますが、再び広辞苑で調べてみると、以下の通りです。

  • 投資…利益を得る目的で、事業に資金を投下すること。元本の保全とそれに対する一定の
    利回りを目的として貨幣資本を証券化すること
  • 投機…損失の危険を冒しながら大きな利益をねらってする行為。市価の変動を予想して、
    その差益を得るために行う売買取引

少し線引きが難しいのですが、結局参加者がどのような目的でFXを始め、どのような手法で取引をしているかにより分類されるということではないでしょうか。レバレッジを大きくかけて大きなリターンを狙いにいくのであれば投機でしょうし、長期投資として高金利通貨をじっくり買っていくスタイルであれば投資といえるかもしれません。

2.FXの特徴およびメリット・デメリット

FXの主な特徴を踏まえたメリットとデメリットは以下の通りです。

メリット

  • 少額から始められる。
  • 売買手数料(スプレッド)が少ない。
  • 日本の祝日など関係なく月曜から金曜日まで24時間取引可能なので、副業として取引時間を確保・選択しやすい。
  • 通貨の上昇・下落どちらの局面でも勝てる可能性がある。
  • 株と比較すると取引対象資産が少ない。FX会社にもよるが多くても20通貨程度しかないので勉強・分析する範囲が狭い。

デメリット

  • インカムゲイン(FX用語ではキャリー収益:高金利通貨を保有した場合に金利差から得られる収益)よりもキャピタルゲイン(売買することで得られる損益)の占める割合の方が大きく、手放しでは難しい。
  • 価格の決定要因は二国間の強弱であるため、相対的な分析が必要になり少々複雑。例えば分析をした結果米ドルを買いたいと思っても、相対通貨の方が選好されてしまうと米ドルは売られてしまう。
  • 参加者が多種多彩かつ市場規模が巨大なため、値動きが予測しづらい。
  • 時間帯ごとにメイン参加者が変わることで値動きの特性が掴みづらい。
  • 24時間動き続けており、寝ている時に何が起こるかわからない。

上に列挙しましたが、簡単に言うとFXは分析が必要な範囲こそ狭いものの、通貨価値は他の通貨と相対的に決まるもののためやや複雑である点がネックになります。株式に比べて取引時間が長いため、本業と並行してFXを行うことは比較的容易ですが、そのぶん市場の変化も大きいので、楽に稼げるようなものではないと言えます。

3.FX投資のコツ

相場の基礎知識を勉強し、通貨・国のことを調べ、テクニカル(チャートに基づいた値動きの分析手法のこと)を勉強することは勝つ為に必要なことで、分析することで勝率を50%以上に上げることは可能です。

しかし、継続して資産を増やすという観点から考えると、一番大事なことは資金管理です。資金管理とはすなわち収益を残すための手法です。

よく「コツコツ貯めてきた収益を一回の大きな損失で全て失ってしまった」ということを耳にしませんか?実際には、勝率を高くするスタイルであれば損切りも早く行わなければなりませんし、勝率が低く一回で大きなリターンを得ようとするスタイルであれば、利食いはなるべく我慢しなければなりません。

これらは、投資の参考書のようなものには大体書いてあると思いますが、分かっていてもできないものです。そこで、以下に資金管理力を磨くためのステップをご紹介します。

3-1.まずは少額から始めてみる

FXの練習のために、まずはデモモード/バーチャルモードで始めてみるということも方法としてはあるかもしれませんが、これは取引ツールの操作方法や通貨の特性(動きのスピードや値幅)、投資金額から生じる損益大小の感覚を学ぶには有効な一方、資金管理力を養うという観点ではあまり有効とは言えません。少額でも自分の資金を投じることによってはじめて実際に損が出る苦しみを学び、その苦しみの中で損切りをする勇気を養うことが出来ます。

また、投資金額が大きくなると、損を実現することへの恐怖から損切りが出来なくなる方がいらっしゃいます。デモトレードで慣れた後は、いきなり全投資可能額から始めるのではなく、まずは少額から始めてみて、上手くいくようであれば徐々にリスクを増やしていくという方法が健全です。

3-2.なかなかできない損切りへの対処方法

少額なのにどうしても損切りが遅れてしまうという方は、「強制ロスカット」というFX会社のルールをうまく利用するのがよいでしょう。各社毎に決められた証拠金維持率に基づいて強制ロスカットが発動されるわけですが、この発動条件である「証拠金維持率」が高い会社を選択する方が無難です。

発動条件として証拠金維持率が高いということは、傷が浅いうちに早目に損切りをしてくれるということですから、次の一手を打つための体力を温存できるというメリットがあります。証拠金維持率はレバレッジも加味して計算されますので、ハイレバレッジの場合は損切りが早くなります。

※強制ロスカット…評価損が一定水準に達したときに、さらなる損失の拡大を防ぐための自動決済機能のこと。

3-3.リスクの低い取引手法を身に付ける

1. 為替市場は24時間休むことなく動き続けているため、世界のどこかのニュースに過敏に反応してしまいます。24時間スクリーンの前に張り付いているわけにはいきませんから、ポジション保有時間が長くなればなるほどどうしても不確定要素が入り込んできてしまいます。

そのため、なるべくリスクを低くするには、中長期の為替トレンドに向けたノンレバレッジでの取引を行ったり、明確にエントリーや数パーセントの範囲内での利食いと損切りのタイミングを決め、ぶらさずに実行する努力を行ったり、ということが有効です。

まとめ

FXは簡単に始められる一方で、事前の学習や分析を怠ると勝つのは難しい投資です。ただ、FXをよく理解して資金管理を徹底すれば、決してデメリットばかりではないことがお分かりいただけたのではないでしょうか。

市場は24時間オープンしていますから、焦らずに自分が勝てると思う時だけエントリーすれば十分です。最初は少額かつ低リスクの手法からコツコツと地道に経験を積んでいくことをお勧めします。

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