初心者におすすめのFX会社は?操作画面がシンプルな会社5選

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「最初はシンプルな操作画面の取引ツールでFXに慣れていきたい」、「操作しやすい取引ツールを使えるFX会社はどこ?」と思っている、FX初心者は多いのではないでしょうか。

FX初心者がハードルに感じるものの一つに「取引ツールの操作方法」があります。操作画面が複雑な場合、何を押せば良いのか分からなくなり、面食らってしまうことでしょう。

そこで今回は取引ツールの操作画面がシンプルなFX会社を5社紹介します。いずれも初心者であってもすぐに慣れることができる取引ツールを提供している会社です。これから徐々にFXに慣れていきたいと考えている方は参考にしてください。

※本記事は9月4日時点の情報です。最新の情報についてはご自身でもよくお調べください。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. GMOクリック証券
    1-1.GMOクリック証券の操作画面
  2. 松井証券のFX
    2-1.松井証券のFXの操作画面
  3. auカブコム証券FX
    3-1.auカブコム証券 FXの操作画面
  4. DMM FX
    4-1.DMM FXの操作画面
  5. LIGHT FX
    5-1.LIGHT FXの操作画面
  6. まとめ

1.GMOクリック証券

GMOクリック証券の概要

口座数 74万8,871口座※ 
取り扱い通貨ペア数 20通貨ペア
取引単位 1,000通貨(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位)
レバレッジ 最大25倍
スプレッド 米ドル/円:0.2銭
ユーロ/円:0.4銭
ポンド/円:0.9銭
主なメリット スプレッドは最狭水準
取引単位が1,000通貨(※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10,000通貨単位)
株式や投資信託なども取引できる
月曜日8:00~金曜日17:00であれば電話問い合わせができる
主なデメリット 取り扱い通貨ペア数が少なめ
自動ロスカットされると手数料がかかる
運営会社 GMOクリック証券株式会社

※スプレッドは原則固定
※2024年1月時点

GMOクリック証券のFXサービス「FXネオ」には、スプレッドの狭さや電話サポートなどの特徴があります。口座数は74万口座を超え、多くの人に利用されていることがわかります。

一方、取り扱い通貨ペア数が20通貨ペアと少ないほか、自動ロスカットされると、1取引単位(10,000通貨)あたり500円(税込)、0.1取引単位(1,000通貨)あたり50円(税込)※がかかってしまうといったデメリットがあります。

※南アフリカランド/円とメキシコペソ/円は10万通貨あたり

1-1.GMOクリック証券の操作画面

FXネオは「FXツールバー」という操作画面がシンプルな取引ツールを提供しています。

プラチナチャート
※画像は全て取引画面より筆者作成

上記がFXツールバーの操作画面です。レートパネル(赤枠)と注文パネル(青枠)が画面の大部分を占める、シンプルな構成になっています。チャートもなく、「通貨ペアを選択+注文を出す」という操作に特化したツールと言えるでしょう。

なおチャートを見たいときは、上記緑枠の「プラチナチャート」をクリックすれば確認できます。

成行注文の手順

注文は、以下の手順を踏めば簡単に発注できます。今回は現在提示されているレートで発注する注文方法「成行注文」の手順を見ていきましょう。

  1. 注文したい通貨ペアを選ぶ
  2. 「成行」をクリックする
  3. 売か買かを選択する
  4. 取引数量(注文数量)を入力する
  5. 「確認画面へ」をクリックする

必要に応じて、許容スリッページと決済同時発注も設定しましょう。

  • 許容スリッページ:注文した価格と約定した価格の差をどの程度であれば許容するかを設定する
  • 決済同時発注:新規注文と同時に決済注文も発注する
注文確定

5.「確認画面へ」をクリックしたあとは、上記画面が出てくるので、最後に6.「注文確定」をクリックすれば、発注完了です。

このように、わかりやすい画面構成のGMOクリック証券・FXツールバーは、「とにかくまずは発注してみたい」という方は利用を検討してみてください。

2.松井証券のFX

松井証券のFXの概要

口座数 139万2,794口座※
取り扱い通貨ペア数 20通貨ペア
取引単位 1通貨
レバレッジ 1倍・5倍・10倍・25倍
スプレッド 米ドル/円:0.5銭
ユーロ/円:0.5銭
ポンド/円:1.1銭
主なメリット 1通貨単位で取引できる
リスク許容量に応じてレバレッジを選べる
主なデメリット 取り扱い通貨ペア数が少ない
デモトレードの機能が乏しい
運営会社 松井証券株式会社

※スプレッドは原則固定
※松井証券全体の口座数。2022年3月末時点

「松井証券のFX」は、100年以上の歴史を持つ松井証券株式会社が提供しているFXサービスです。1通貨単位で取引ができるため、100円もあれば米ドル/円やユーロ/円など多くの通貨ペアをトレード可能です。

一方、デモトレードを提供してはいるものの機能は乏しく、デモトレードで取引ツールの使い勝手やFXについて学ぶのは難しいと言えます。そのためデモトレードではなく、1通貨単位で取引できるメリットを活かして、少額でFXを始めてみるのも良いでしょう。

2-1.松井証券のFXの操作画面

松井証券のFXでは取引ツール「FXお客様サイト」にログインすると、シンプルな取引画面が表示されます。

松井証券のFX「FXお客様サイト」

上記が取引画面です。レート一覧(赤枠)と注文パネル(緑枠)のシンプルな構成です。

取引画面

赤枠部分はレート一覧のほか、上記のように「チャート」も表示させることもできます。

チャート

またチャートではテクニカル指標を追加して、チャート分析をすることも可能です。テクニカル指標をチャート上に表示させるには、まずは上記赤枠の「テクニカル指標追加・編集」をクリックします。

テクニカル指標追加・編集

次に追加するテクニカル指標を選択して、「設定」を押しましょう。今回はボリンジャーバンドを選択しました。

ボリンジャーバンド

ボリンジャーバンドをチャート上に表示させることができました。テクニカル指標の設定も簡素でわかりやすく、すぐに慣れることでしょう。

注文手順

注文についても例えば、米ドルを1万通貨、成行注文をする場合は、以下の手順で発注します。

  1. 通貨ペアにて「米ドル/円」を選択
  2. 注文種類を「成行」選ぶ
  3. 数量「1.0」と入力
  4. 売(Bid)もしくは買(Ask)をクリック
注文確認画面

4.「売(Bid)もしくは買(Ask)」をクリックすると、注文確認画面が表示されるので、問題なければ5.「注文実行」をクリックしましょう。

「FXお客様サイト」は青色と白色を基調とした、視認性に優れた操作画面も特徴です。「なんとなく見やすい(見にくい)」といった感じ方も取引ツールを選ぶ上では重要です。その点、松井証券の「FXお客様サイト」はシンプルな操作画面かつそのデザイン性から、「見やすい」と感じる方が多いのではないでしょうか。

3.auカブコム証券FX

auカブコム証券FXの概要

口座数 144万7,339口座※
取り扱い通貨ペア数 19通貨ペア 
取引単位 ミニ:1,000通貨
通常:1万通貨
大口:10万通貨
レバレッジ 約25倍 
スプレッド ユーロ/円:0.2~3.0銭
ポンド/円:1.0銭
豪ドル/円:0.6銭
主なメリット 主要通貨ペアのスプレッドが狭い
自動売買で取引
株式や投資信託をFXの証拠金として取引できる
主なデメリット 取り扱い通貨ペア数がやや少ない
電話サポート対応が平日16時までと短い
運営会社 auカブコム証券株式会社

※スプレッドは原則固定
※auカブコム証券全体の口座数。2023年3月時点

「auカブコム証券FX」は、MUFGグループのauカブコム証券が提供しているFXサービスです。自動売買を行えるシステムトレード機能を搭載する取引ツールを提供しているほか、現金がなくても預けた株式や投資信託を証拠金として利用して、FXができる点が特徴です。

一方、電話サポートが平日8時~16時までと短く、とくに日中働いたり学校に行っている方は、電話問い合わせによるリアルタイムな解決が難しい可能性があります。

3-1.auカブコム証券 FXの操作画面

auカブコム証券 FXにログインすると、以下のパソコン向けWeb画面に遷移します。

auカブコム証券 FXログイン画面

上記がトップ画面です。デザインはやや古くは感じますが、それがかえって視認性の良さを生み出しています。トップ画面で表示されるメニューは以下のとおりです。

  1. 証拠金状況等:評価証拠金額や現金残高、証拠金余力など証拠金状況3項目を表示する
  2. 各種メニュー:メニューを選択すると、選択したメニュー画面に切り替わる
  3. プライス一覧:通貨ペアごとのレートを確認できる
  4. 建玉サマリー:建玉(保有しているポジション)が表示される
  5. auカブコム FXに関するお知らせ:auカブコム FXに関するお知らせが通知される
  6. お客さまへのお知らせ:自分向けのお知らせが通知される
通貨ペア追加

また3.プライス一覧には、「通貨ペア追加」をクリックし、表示させたい通貨ペアを選択することで、画面上に最大19通貨ペアまで表示させることができます。

成行注文

注文方法もシンプルです。例えば、新規で成行注文を出したい場合、まずは各種メニューの「注文・照会」にポインターを合わせ、1.「注文(新規/決済/FIFO)」をクリックします。

注文方法

続いて、2.「通常注文」のタブが選択されていることを確認します。そして、3.「通貨ペア」と4.「売/買」を選択し、5.「新規/決済」では新規をクリックします。6.「注文タイプ」を「成行」にして、7.「注文数量」を入力します。注文内容を確認したら、8.「買注文を確認する」をクリックしましょう。

買注文をする

注文内容に間違いがなければ、9.「買注文をする」をクリックし、注文完了です。

auカブコム証券 FXのパソコン向けWeb画面は、上級者向け取引ツールに比べると機能が厳選されており、その分、何をクリックすれば自分の求める画面を出せるのかが比較的わかりやすいため、初心者の方でも慣れるまでそう時間はかからないでしょう。

4.DMM FX

DMM FXの概要

口座数 83万3,000口座※
取り扱い通貨ペア数 21通貨ペア
取引単位 1万通貨
レバレッジ 25倍
スプレッド 米ドル/円:0.2銭
ユーロ/円:0.4銭
ポンド/円:0.9銭
主なメリット DMM 株口座で保有中の株式を証拠金として利用できる
取引量に応じて現金化ができる取引応援ポイントがもらえる
24時間電話サポートがある
主なデメリット 取引単位が1万通貨単位
取り扱い通貨ペア数が少なめ
運営会社 株式会社DMM.com証券

※スプレッドは原則固定
※2024年1月時点

「DMM FX」は、業界トップクラスの口座数を誇る株式会社DMM.com証券のFXサービスです。DMM FXでは、DMM 株口座に預けている株式を証拠金として利用できる「DMMFX株券担保サービス」や、取引実績に応じて現金化可能なポイントを貰える「取引応援ポイントサービス」といった特徴的なサービスを提供しています。

ただし、取り扱い通貨ペア数が21通貨ペアと少なめのため、マイナーな通貨ペアを取引したいと考えている方は、取り扱い通貨ペアを事前に確認しておきましょう。

4-1.DMM FXの操作画面

DMM FXの操作画面

上記がDMM FXの初心者向けの取引ツール「DMMFX STANDARD」の操作画面です。メタリックなデザインで、見やすいですね。操作画面は主に以下5つの機能から構成されています。

  1. ニュースバー:経済指標やニュースを確認できる
  2. 為替ボード:選択した通貨ペアのレートを表示させる
  3. チャート:チャートを表示させる。テクニカル指標は全5種類搭載
  4. 注文ボード:新規注文・決済注文ができる
  5. メニューバー:ポジション照会や注文照会、入出金などを行える
注文方法

注文方法も、例えばストリーミングであれば、1.ストリーミングを選択、2.数量を入力、3.レートをクリック、の3ステップで発注可能です。

プレミアチャート

「より本格的なチャート分析をしたい」という方は、画面上部のプレミアチャートをクリックしましょう。

プレミアチャートの画面

上記がプレミアチャートの画面です。プレミアチャートは29種類のテクニカル指標やチャートを重ねて表示させる比較チャート機能などを搭載しています。画面も見やすいため、チャート分析に力を入れたい方はぜひ操作してみましょう。

5.LIGHT FX

LIGHT FXの概要

口座数 46万9,166口座※
取り扱い通貨ペア数 46通貨ペア
取引単位 1,000通貨単位
(ロシアルーブル/円、ハンガリーフォリント/円、
 ハンガリーフォリント/円 LIGHTは1万通貨単位)
レバレッジ 25倍
(ロシアルーブル/円は10倍)
スプレッド 米ドル/円:0.18銭
ユーロ/円:0.38銭
ポンド/円:0.88銭
主なメリット スプレッドが狭い
高金利通貨のスワップポイントが高水準
約定力が高い
主なデメリット デモトレードがない
ニュース情報が少ない可能性がある
運営会社 トレイダーズ証券株式会社

※スプレッドは原則固定
※2024年5月時点。運営会社が同じ「みんなのFX」の口座数も含む

トレイダーズ証券株式会社が提供している「LIGHT FX」は、高金利通貨の高水準なスワップポイントが特徴のFXサービスです。また処理能力の高いシステムを持ち、LIGHT FX公式サイトによれば約定力は99.9%です。

一方、情報ベンダー(ニュースの配信元)は「FXi24」の1社のみのため、取引ツールで確認できるニュース情報は少ない可能性があります。またデモトレードは提供していない点も頭に入れておきましょう。

5-1.LIGHT FXの操作画面

シンプルトレーダー

上記がLIGHT FXの初心者向け取引ツール「シンプルトレーダー」の操作画面です。白を基調とした、目に優しいデザインですね。操作画面は主に6つの機能で構成されています。

  1. メニューボタン:新規注文や注文変更・取消、ポジション照会などを選択できる
  2. 経済指標/ニュース:経済指標や為替ニュースを確認できる
  3. 口座情報:純資産や評価損益などが表示される
  4. プライスボード/トレードパネル:レートが一覧表示されるプライスボード、もしくは新規成行方法を発注できるトレードパネルが表示される
  5. チャート:チャート画面を確認できる
  6. 注文画面:1.「メニューボタン」で選択した機能が表示される。初期設定では新規注文画面が表示されている

シンプルトレーダーでは1.「メニューボタン」で選択した機能が画面下部に大きく表示されるため、視認性が高く感じます。

メニューボタン

また新規注文も、例えば成行注文であれば、まずは1.「成行」を選択、2.「通貨ペア」を選択、3.「数量」を入力、4.「レート」をクリックします。

成行注文

注文確認画面にて、内容に問題なければ5.のレートをクリックすれば、簡単に発注することができます。

シンプルトレーダーは画面がごちゃごちゃしていないため、初心者でも操作性に優れていると感じることでしょう。

6.まとめ

今回は初心者にメリットがある、操作画面がシンプルな会社を5社紹介しました。どの取引ツールも、各FX会社が初心者の方でも操作できるよう趣向を凝らしたものばかりでした。

取引ツールは「習うより慣れろ」です。この記事を読んで、「この取引ツールはシンプルで使いやすそう」というものがあれば、ぜひ利用を検討してみてください。

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庄子 鮎

証券会社および求人広告会社を経て、2019年よりフリーライターに。証券会社時代では営業職に従事し、主に株式や投資信託、債券の販売を経験。また現在、投資家でもあり、FX・日本株・米国株などへ投資をしている。"どういう表現でどこまで説明すれば、より分かりやすくなるか"を意識し、解説していきます。