FXでスプレッドが変動する理由は?約定力が高いFX会社3社の比較も

FXでは、スプレッドの拡大や縮小が起こることがあります。また、スプレッドが拡大したことで、約定価格がずれるスリッページや、注文が約定されない約定拒否を経験したことのある方もいるのではないでしょうか。

「スプレッドはなぜ変動するの?」「スリッページや約定拒否が起こる理由は?」という疑問を持っている方も多いと思います。

この記事では、FXのスプレッドの解説と、約定力が高いFX会社3社を紹介します。

目次

  1. スプレッド変動のパターンは?
    1-1.変動制スプレッドとは?
    1-2.固定スプレッドとは?
  2. スプレッドが開いてしまう理由は?
    2-1.経済指標の発表
    2-2.市場の流動性が低い時間帯や期間
  3. スプレッドの開きと約定率の関係は?
    3-1.スプレッドが狭くてもスリッページ・約定拒否は発生する
    3-2.約定しやすくするためには?
  4. 約定力が高いFX会社は?3社紹介
    4-1.マネーパートナーズ
    4-2.みんなのFX
    4-3.DMMFX
  5. まとめ

1.スプレッド変動のパターンは?

スプレッドとは、通貨間の売値と買値の差異であり、売買の際に発生する取引手数料です。

スプレッドは、変動制スプレッドと固定スプレッドの2種類があります。それぞれの特徴について説明します。

1-1.変動制スプレッドとは?

変動制スプレッドは、レートの変動に合わせて拡大縮小して動きます。

通常、外国為替取引市場は銀行や証券会社・金融ブローカーなどのプロ同士で取引をする市場を指しています(※インターバンク市場と呼ぶ)。

インターバンク市場での取引では売値と買値の差額は常に変動しているため、スプレッドは変動します。したがって、外国為替取引市場の基本は変動制スプレッドです。

1-2.固定スプレッドとは?

固定スプレッドは、FX会社が取引価格を固定して提供しているスプレッドです。

個人投資家が外国為替取引市場に参入する場合、変動制スプレッドのまま取引をすると変動幅の大きさが影響します。その場合、利益が小さくなるため不利となります。

個人投資家向けにサービスを提供しているFX会社では、市場参入者の増加が必要とされます。そのため、不足している個人投資家の変動スプレッドのリスクはFX会社が引き受けています。

FX会社は、顧客の取引の継続、そして口座開設者の増加を目的に固定スプレッドを提供していますが、固定スプレッドでも変動が起こります。

その理由は、外国為替市場は銀行や金融ブローカーが参入しているインターバンク市場がベースであり、変動制スプレッドが採用されていることです。

完全固定のFX会社は存在しないため、取引をする際には理解しておきましょう。

2.スプレッドが開いてしまう理由は?

スプレッドの変動は様々な要因によって起こります。変動の要因を知っておくことで、スプレッドによる損失を起こさないための対策になります。

スプレッドが開いてしまう主な要因である、下記の2点について解説します。

  • 経済指標の発表
  • 市場の流動性が低い時間帯や期間

2-1.経済指標の発表

スプレッドは経済指標の発表など、ファンダメンタルズの影響で拡大する場合があります。経済指標には種類が多くありますが、主に、「雇用統計」や「消費者物価指数(CPI)」、「国内総生産(GDP)」の発表があります。

また中央銀行の政策金利公表や高官の発言も、経済イベントされ、スプレッドが変動する理由です。

経済指標発表前後では、価格レートが大きく動く可能性があります。その場合、市場参加者が提示する価格の売買レートを広げて、為替の決済を行いやすい状態にします。

そのため市場の流動性が低下し、スプレッドの拡大が起こりやすくなります。発表時のレートが変動すると、売値と買値の差額が大きくなり、固定スプレッドでも拡大が起こります。

2-2.市場の流動性が低い時間帯や期間

スプレッドが広がる基本的な要因に、市場の流動性が低くなるという理由が挙げられます。特に流動性の低い時間帯や期間に起こります。

外国為替取引市場は主にロンドン市場・ニューヨーク市場・東京市場の3市場です。参加者が集まりやすく、流動性が高くなります。この時間帯は注文量が多い為、スプレッドが広くなりにくい傾向があります。

一方で、ロンドン市場・ニューヨーク市場・東京市場の3市場がクローズしている日本時間の朝5時~8時前後の、オセアニア時間では市場参加者が集まりにくくります。

市場参加者が減少することで、相場が不安定になりやすく、流動性が低下し、スプレッドも広がりやすくなります。

また、年末年始や大型連休前後などの、投資家が取引を控えて休みを取得する期間中は市場参加者が集まりにくく、スプレッドが広がりやすくなります。

海外にはクリスマス休暇があり、投資家としては取引に支障が出る場合があります。

3.スプレッドの開きと約定率の関係は?

FXのリスクポイントとして抑えておきたいスプレッドと、スリッページ・約定拒否の関連性について解説します。

3-1.スプレッドが狭くてもスリッページ・約定拒否は発生する

FXでは、スプレッドが狭い時間帯や期間でもスリッページや約定拒否は発生します。スリッページとは、注文したレートと実際に約定したレートに差が生じることを指します。

FXは投資家が発注し、FX会社がインターバンク市場や提携先の金融機関に注文を出すことで取引が成立する仕組みです。そのため、投資家が発注をして取引が成立するまでに時間差が生じます。

発注から取引成立までの時間差による価格の推移がスリッページ、価格が大きく動いてしまい取引が成立しない状態が約定拒否となります。

3-2.約定しやすくするためには?

FX会社ではスリッページ対策として許容スリッページを提供しています。許容スリッページは発注後に大きなスリッページが発生しにくくします。

口座開設の際に、許容スリッページが設定できる会社であるかを確認してみましょう。

4.スプレッドが狭く約定力の高いFX会社は?3社紹介

ここではスプレッドが狭く、約定力の高いFX会社を紹介していきます。

4-1.マネーパートナーズ

マネーパートナーズマネーパートナーズは、FX専業初の東証一部上場企業です。

FXでは、注文ボタンをクリックした瞬間の注文価格からズレて注文が成立することを「すべり」といいます。マネーパートナーズでは、「すべり」を起こさず、希望の価格での約定率が高いと利用者からの評判があります。

また、スプレッドはドル/円で0.3銭(8:00~27:00)であり、低コストで投資をすることができます。

4-2.みんなのFX

トレイダーズ証券「みんなのFX」トレイダーズ証券が提供するみんなのFXは、トレイダーズ証券が運営をしており、約定率とスプレッドの狭さで人気があります。スプレッドは米ドル円で0.2銭で取引をすることができます。

他にもユーロ円・ポンド円・豪ドル円など主要通貨スプレッドも業界最狭水準であり、口座維持費やロスカット手数料など各種手数料も無料となっています。

4-3.DMMFX

DMM.com証券「DMM FX」DMM FXはDMM.com証券が提供しています。許容スリッページの設定が可能であり、スプレッドは米ドル円が0.2銭です。

スリッページは許容スリッページを設定することにより、注文時の大きなすべりを防止することができます。狭いスプレッドと、許容スリッページでリスクを軽減させた取引が可能です。

5.まとめ

スプレッドの変動についてと、スリッページ・約定拒否の関連性について解説しました。

市場は変動制スプレッドが基本のため、固定スプレッドでも市場の状況により変動することがあります。スプレッド、スリッページや約定拒否について理解し、FXに投資する際には参考にしてみてください。

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中島 翔

中島 翔

学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12