LEVECHY(レベチー)は、2023年5月にローンチされ、高利回りのファンドに応募が集中して話題となった不動産クラウドファンディングです。
1号ファンドは募集総額の2,793%となる17億円超えの応募総額を達成、SPC(特別目的会社)の倒産隔離スキームを使ったファンド運用によって、高いリターンとリスク対策のバランスが取れている点も注目されています。
本記事では、LEVECHYの評判や口コミ、LEVECHYを利用した投資のメリットやデメリット、リスクについても解説します。投資を検討している方、サービスの特徴について詳しく知っておきたい方はご参考ください。
※LEVECHY(レベチー)では、2024年1月13日(土)~2024年1月29日(月)まで、HEDGE GUIDE経由で新規に投資家登録を完了すると、Amazonギフト券2000円分がプレゼントされるタイアップキャンペーンを実施中
※本キャンペーンはLEVECHYによる提供です。本キャンペーンについてのお問い合わせはAmazonでは受け付けていません。
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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・銘柄への投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
目次
- LEVECHY(レベチー)とは
- LEVECHY(レベチー)を利用するメリット
2-1.高い分配利回りが期待できる
2-2.3つのリスク対策
2-3.積極的な情報開示を行っている
2-4.少額投資が可能
2-5.法人でも口座を開設できる - LEVECHY(レベチー)を利用するデメリット
3-1.運用実績が少ない(2023年6月時点)
3-2.入金・出金手数料が発生する
3-3.不動産の売却益はローンの返済が優先して充てられる - LEVECHY(レベチー)を利用する際のリスク・注意点
4-1.元本保証はない
4-2.早期償還の可能性がある
4-3.中途解約はできない - LEVECHY(レベチー)の評判・概要
- まとめ
1.LEVECHY(レベチー)とは
LEVECHY(レベチー)はジャパン・プロパティーズ株式会社が運営する不動産クラウドファンディングです。運営会社は2012年1月の会社設立以降、貸事務所の仲介(オフィスリーシング)を中心に事業展開しており、2023年5月25日から不動産クラウドファンディングLEVECHYの運営を開始しました。
LEVECHYでは資産形成において「レベル違いな高利回り」と「レベル違いな安全性」を提供することがコンセプトとなっています。
また、不動産特定共同事業法の3号・4号の許可を取得しているのが特徴的です。同じ許可を得て運営されている不動産クラウドファンディングは2023年4月末時点で他に2社しかなく、他の不動産クラウドファンディングとの差別化が図られたサービスとなっています。
サイト名 | LEVECHY |
URL | https://levechy.com/ |
運営会社 | ジャパン・プロパティーズ株式会社 |
本社所在地 | 〒106-0032 東京都港区六本木6-7-10簗場ビル3F |
設立 | 2012年1月11日 |
代表者 | 代表取締役 高将司 |
資本金 | 1億円 |
上場有無 | 未上場 |
サービス開始年月 | 2023年5月 |
参考利回り | 10.0% |
投資金額 | 1口1万円 |
累計応募金額 | 17億3,212万円 |
運用期間 | 12ヶ月 |
宅地建物取引業免許 | 金融商品取引業/関東財務局長(金商)第2969号 (第2種金融商品取引業者、投資助言・代理業者、電子募集取扱業務を行う) |
不動産特定共同事業の種別 | 第3号事業者、第4号事業者、電子取引業務を行う |
不動産特定共同事業許可番号 | 金融庁長官・国土交通大臣第93号 |
※2023年6月時点
2.LEVECHY(レベチー)を利用するメリット
2-1.高い分配利回りが期待できる
LEVECHYを利用するメリットの1つが、高い分配利回りを期待できる点です。この仕組みは、LEVECHYは不動産特定共同事業法の3号・4号の取得によって実現したSPCの倒産隔離スキームにより、不動産の取得費にローンを活用した際のリスクが限定され、高いレバレッジ効果を得られることにあります。
投資家からの出資金に加えてローンを併用することで、少ない資金でも大きな不動産を運用可能になり、レバレッジ効果を得ることができます。これにより、LEVECHYではインカムゲインだけで6%以上、キャピタルゲインを合わせると8%以上の分配利回りを目指すとしています。
2023年6月時点でファンドは1つしか募集されていませんが、想定利回りは10.0%と高水準となっています。
2-2.3つのリスク対策
LEVECHYのメリットの1つが、他のクラウドファンディングはあまり見られない、高いリスク対策が行われていることです。LEVECHYでは次の3つの仕組みによってリスクを低減しています。
- 倒産隔離
- 信託保全
- 優先劣後スキーム
倒産隔離とは運営会社の資産と投資家の資産を切り離すものです。LEVECHYでは、投資家の優先出資で購入した不動産の名義は運営会社ではなく、SPC(特別目的会社)となります。
他の不動産クラウドファンディングの主なリスクの一つに、事業者の倒産リスクがありました。これは事業者の経営難によって不動産運用の継続が困難となったり、差し押さえによって不動産が他事業者へ譲渡されてしまうなどのリスクのことです。
一方、LEVECHYの場合は不動産の名義がSPCになっているため、運営会社のジャパン・プロパティーズ社が倒産した場合でも、運営会社の債権者は投資対象の不動産を差し押さえができない仕組みになっています。
2つ目に、LEVECHYでは投資家の出資金や分配金、償還金を運営会社の名義の口座ではなく、信託銀行の口座にて信託管理しています。これを信託保全といいます。これにより、運営会社が倒産した場合でも、投資家の出資金は債権者の指し押さえ対象にならず保全されることになります。
3つ目に、LEVECHYでは優先劣後構造による運用を実施しています。優先劣後構造とは、募集金額の優先出資部分を投資家に出資してもらい、劣後出資分を運営会社が出資する仕組みをいいます。
不動産ファンドの運用の結果として損失が発生する場合、劣後出資分が損失の補填にあてられるため、劣後出資分が全額毀損するまでは、優先出資分である投資家の投資資金が守られます。ただし、SPCの倒産隔離スキームである分、LEVECHYの優先劣後割合は他のクラウドファンディングと比較してやや控えめの水準となっています。
2-3.積極的な情報開示を行っている
LEVECHYでは募集されているファンドに対して、概要や物件の特徴、リスクといったさまざまな情報を開示しています。情報開示にも積極的であるのも、LEVECHYを利用するメリットです。
加えて、投資家が投資したファンドの運用状況を年に1回開示して、物件の動向を報告している他、投資物件に対する不安や疑問を解消するため、実際の不動産物件の見学会を実施する予定です。
さらに、不動産特定共同事業についての説明や不動産業界の市況の解説を、運営会社の代表が直々に行うオンラインセミナーの開催が予定されています。さまざまな角度から情報が得られるのは、投資家にとってメリットとなるでしょう。
2-4.少額投資が可能
LEVECHYでは少額から不動産投資ができるというメリットがあります。実物不動産投資では、物件を購入するためにまとまった資金が必要になり、状況によっては銀行から融資を受けて不動産を購入し運用します。
一方、LEVECHYでは1口1万円から投資できるため、まとまった資金がなくても投資可能です。またSPCスキームによりローンのレバレッジ効果を間接的に受けることが出来るという点も他の不動産クラウドファンディングではあまり見られないメリットと言えます。
大口での投資も可能なため、投資を始めた初心者の方から、不動産投資になれている経験者の方まで利用しやすい投資サービスとなっています。
2-5.法人でも口座を開設できる
LEVECHYでは、法人でも口座を開設して投資できるというメリットがあります。ただし、次に該当する法人は口座開設ができません。
- 法人番号がない
- 海外法人
- リスク商品(株式、投資信託、債券などの金融商品、不動産への投資)への投資経験が1年未満の法人
- 法人専用のメールアドレスを保有していない法人
- 売上高(税引前)が200万円未満の法人
3.LEVECHY(レベチー)を利用するデメリット
3-1.運用実績が少ない(2023年6月時点)
LEVECHYを利用するデメリットとしては、運用実績が少ないことが挙げられます。2023年6月時点で、公開・募集されているファンドは1件のみとなっています。不動産クラウドファンディングを選ぶ際に過去の運用実績を重視する方にとっては、不安材料となるでしょう。
3-2.入金・出金手数料が発生する
入金・出金の手数料が発生するのもLEVECHYを利用するデメリットです。LEVECHYでは入出金時の振込手数料が投資家負担となります。
1件の手数料の金額は小さいものの、投資を繰り返すと大きなコストとなったり、投資金額が小さいと運用額よりも手数料が大きくなる「手数料負け」になってしまうケースもあり、注意が必要です。
なお、口座から出金する場合、GMOあおぞらネット銀行宛なら出金手数料は無料となります。
3-3.不動産の売却益はローンの返済が優先して充てられる
不動産クラウドファンディングでは、主に運用不動産の売却によって運用終了とするケースが大半となっています。LEVECHYも最終的には不動産売却によってファンドの利益を確定させるタイプですが、この売却益は投資家への分配が先ではなく、金融機関から借りているローンの返済が優先されます。
不動産の売却価格が想定よりも大きく下振れしてしまうと、ローンの返済によって利益が残らなかったり、またはマイナスになってしまうリスクがあります。ローンのレバレッジ効果を得ている分、相応のリスクがあるという点に注意が必要です。
4.LEVECHY(レベチー)を利用する際のリスク・注意点
4-1.元本保証はない
LEVECHYを利用した投資では、元本は保証されません。先述のとおり、LEVECHYでは倒産隔離や信託保全、優先劣後構造などを採用して投資家の出資金や資産を保護する対策を講じています。
そのため、投資に対するリスク対策は行われているものの、元本が毀損することを完全に回避するわけではありません。社会情勢の混乱や不動産市場の低迷、入居者の減少など、さまざまな理由で損失が発生する可能性があり、状況によっては投資元本を毀損するケースがあります。
4-2.早期償還の可能性がある
不動産クラウドファンディングにおける早期償還とは、事業者が予定の運用期間よりも早く不動産運用を終了して、投資家に償還することをいいます。LEVECHYでは早期償還の可能性がある点にも注意が必要です。
早期償還が発生した場合、予定よりも早く出資金や分配金を回収し、次の投資にあてることができるメリットもあります。一方で、早期償還によって運用期間が短縮すると、想定していたスケジュールの運用が行われず、リターンが減ってしまうことも意味します。
4-3.中途解約はできない
LEVECHYではクーリングオフ期間以降の中途解約に対応していません。つまり、一度投資した後は運用期間が終了するまで投資資金を手元に回収することができません。
急な事情などで現金が必要になった場合でも、投資に回した資金をあてることはできなくなります。生活に必要の無い余裕資金で投資を行ったり、一つのファンドへ資金を集中させずに分散投資をするなどの対策を行いましょう。
5.LEVECHY(レベチー)の評判・口コミ
LEVECHY(レベチー)の良い評判・口コミ
- 「レベチーは1万円から投資できるので、かなり優しい」
- 「1年間で期待利回り10%はすごい。SPCの倒産隔離スキームは今後も増えそう。」
- 「LEVECHYの2号大型ファンドが楽しみ」
良い口コミとしては、少額から投資できることを評価する声がありました。LEVECHYでは1口1万円の少額から不動産に投資できるため、まとまった資金がない方でも利用しやすい不動産クラウドファンディングといえます。
次に、SPCの倒産隔離スキームを活用した高利回りのファンド組成を評価する声もありました。LEVECHYの第1号ファンドは想定利回りが10.0%の高水準となっており、他の不動産クラウドファンディングと比較しても高い利回りとなっています。
LEVECHY(レベチー)に関する改善を求める声や評判・口コミ
- 「1号ファンドは最終的に抽選倍率が約28倍になり落選しました。残念です。」
- 「ファンドの募集頻度を上げてほしい」
- 「システムエラーだと思うが、サイトにアクセスできなかった。」
※上記はすべて個人の感想です。投資を検討される際は、ご自身でも最新情報などを収集の上ご判断ください。
一方、第1号ファンドの応募倍率に対して当選できなかったという声も多く見られました。第1号ファンドは想定利回り10.0%ということもあり、投資家からの応募が殺到し、最終的には応募総額6,200万円に対して17億円以上の金額が集まる結果となりました。
そのため、投資への参加は抽選となり、倍率が約28倍まで上昇、応募したものの投資できなかった方がたくさん発生することになっています。
また、アクセスの集中によってシステムエラーが起き、募集開始直後はサイトにアクセスしづらい状況になったことに対する不安の声もあります。こちらについてはLEVECHYの「【お詫び】LEVECHYのサイトアクセスエラーについて(6月6日現在復旧済み)」でも言及されており、今後は再発防止に向けた体制強化とシステム改善を行うとしています。
まとめ
今回はLEVECHY(レベチー)の評判や口コミ、メリット・デメリット、注意点などを解説しました。サービス開始から間もないLEVECHYですが、第1号ファンドの応募件数・応募金額の多さも相まって、注目度の高いサービスとなっています。
一方、人気の高さから応募が殺到し抽選に外れてしまった方からは、募集頻度を上げてほしいという声もあります。また、人気のファンドであっても元本棄損のリスクがあるため、投資資金を集中させすぎないように注意も必要です。
山本 将弘
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