米ドルと連動するステーブルコインのテザー社が6月5日、エルサルバドルで天然資源を活用したマイニング施設建設を計画するスタートアップ「Volcano Energy(ボルケーノ・エナジー)」の第1ラウンドに参加したことを発表している。
エルサルバドルは2021年9月、ビットコインを法定通貨として世界で初めて採用した国で、ビットコイン専用スマートフォンアプリ「チボ」を介して決済を行うことができる。南米は安価な電力費用により、ビットコインマイニング事業が多く存在する地域だ。今年3月、南米ベネズエラの国の暗号資産部門と石油会社PDVSAの汚職の発覚により国内のマイニング施設が一斉に営業停止となったことを受け、マイナーが同国からパラグアイやエルサルバドルへの移行を検討している動向も伝えられていた。
中米において、エルサルバドルは地熱エネルギー生産量が最も多い地域。建設予定地となるメタパン市内では、169MWの太陽光発電と72MWの風力発電により241メガワット(MW)を確保する予定で、1.3EH/s(エクサハッシュ/毎秒)を超える世界最大級のビットコインマイニングファームの設立を目指す。
編集部注釈:日本で1世帯が1年間に消費する電気量は全国平均で4,258キロワット(kW)。1MWは1000kW。
ビットコインマイニングは現在、52%以上が持続可能なエネルギーにより生成されており、ボルケーノ・エナジーCEOのJosue Lopez氏は同プロジェクトを始めとする投資などを通じてこの割合は大幅に拡大すると述べている。
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HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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