狭小地を高く売却する方法は?3つの売却手段や仲介不動産会社の選び方も

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狭小地の不動産は、その面積の狭さから用途が限られてしまい、買い手がなかなか見つからなかったり、希望価格が安くなってしまうことも少なくありません。

狭小地をできるだけ高く売却するには、これらのデメリットを踏まえ、通常の不動産とは異なるポイントを押さえながら売却を進めることが重要です。

この記事では、狭小地を高く売却する手段と仲介不動産会社の選び方について解説します。狭小地の不動産売却を検討されている方はご参考下さい。

目次

  1. 狭小地を高く売却する3つの手段
    1-1.隣地の所有者に購入を打診する
    1-2.狭小地を得意とする不動産会社に仲介を依頼する
    1-3.不動産会社に買取を打診する
  2. 仲介不動産会社の3つの選び方
    2-1.複数の不動産会社へ査定を依頼する
    2-2.過去の実績が豊富で営業力の高い不動産会社を選ぶ
  3. まとめ

1.狭小地を高く売却する3つの手段

狭小地と呼ばれる土地に明確な基準はありませんが、おおよそ土地の面積が50㎡を下回っている変形地や不整形地を指して、狭小地と呼ばれるケースが多くなります。

住宅地の大きさは100㎡程度であることが多く、狭小地は狭さや変形地や不整形地であることが原因で買い手が見つかりにくい不動産と言えます。

このような特徴を持つ狭小地を高く売却する方法として、以下の3つの手段が挙げられます。

  • 隣地の所有者に購入を打診する
  • 狭小地を得意とする不動産会社に仲介を依頼する
  • 不動産会社に買取を打診する

それぞれの手段について詳しく見ていきましょう。

1-1.隣地の所有者に購入を打診する

1つ目に、隣地の所有者に購入を打診するという手段です。単体では面積の狭い狭小地であっても、隣地の所有者が購入した場合は土地が広くなって利便性が向上するためです。

このように、一般の人にとっては需要の少ない土地でも、隣地の所有者にとって好条件で買い取りたい土地である可能性があります。

1-2.狭小地を得意とする不動産会社に仲介を依頼する

不動産会社の中には、狭小地や建築条件付きなど不動産の売却を得意としている不動産会社があります。

このような不動産会社では、狭い立地でも検討できる土地活用方法を提供している業者とのネットワークを持っていることも少なくありません。その結果、良い条件での買取価格を提示してくれることがあります。

購入する側も訳あり不動産であることを知った上で売買に臨むため、購入後のトラブルも防ぎやすいと言えるでしょう。

1-3.不動産会社に買取を打診する

不動産会社の中には、仲介だけでなく、買取を行っているところもあります。不動産会社の買取は、売却価格が市場価格より2~3割程度安くなることがデメリットと言えます。

しかし、買取はすぐ買い取ってもらえるメリットや、仲介手数料がかからないために通常の仲介よりも好条件で売却できる可能性があります。

所有している狭小地の立地が悪く、買い手がすぐに見つからないと考えられるケースでは、仲介と並行して買取も検討してみましょう。

【関連記事】不動産売却、買取相場を知る方法は?売却価格の調べ方や仲介との比較も

2.仲介不動産会社の3つの選び方

狭小地の売却を依頼する仲介不動産会社の選び方として、以下の3つが挙げられます。

  • 営業力の高い不動産会社を選ぶ
  • 査定額の高い不動産会社を選ぶ
  • 仲介手数料の安い不動産会社を選ぶ

それぞれの選び方のポイントを詳しく見ていきましょう。

2-1.複数の不動産会社へ査定を依頼する

不動産会社が行う査定には、立地条件や経年劣化だけでなく、不動産会社の営業力の高さや既に顧客を抱えているかどうかなどの条件が反映されています。そのため、同じ狭小地でも不動産会社によって査定結果が異なるので注意が必要です。

しかし、高い査定額を提示する不動産会社の中には、仲介手数料を得るために根拠の薄い査定結果を出すケースがあります。そのような不動産会社に仲介を依頼した場合、なかなか買い手が見つからず、最終的に値下げして売却することになる可能性があります。

このような不動産会社を避けるため、査定額だけでなく査定の根拠をヒアリングし、複数の不動産会社を比較しながら選ぶことが重要です。

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【関連記事】不動産査定会社・不動産売却サービスのまとめ・一覧

2-2.過去の実績が豊富で営業力の高い不動産会社を選ぶ

狭小地のような特殊な不動産売却を依頼する際は、実績・経験が豊富で、営業力の高い不動産会社を選ぶことが重要となります。

営業力の高い不動産会社の特徴として、成約件数が多い、独自の営業ネットワークがある、HOME’やSUUMOなどの不動産ポータルサイトに登録していることが挙げられます。

その他、不動産査定を依頼した際の担当者の対応力や接客態度についても見ておきましょう。不動産査定を担当する営業マンは買主側の担当者となることも多く、接客態度が悪い方が担当になってしまうと売却がスムーズに進まない可能性があります。

まとめ

狭小地の不動産は、その面積の狭さから用途が限られてしまい、買い手がなかなか見つからなかったり、希望価格が安くなってしまうことも少なくありません。。

しかし、隣地の所有者に購入を打診したり、狭小地の売却を得意とする不動産会社へ売却を依頼するなどのポイントを抑えることで、できるだけ高く売却できる可能性を高くすることが可能です。

また、査定依頼をする際は、1社だけでなく複数の不動産会社へ同時に査定依頼することも検討してみましょう。また、複数の不動産会社を比較する際は査定額だけでなく査定の根拠もあわせてヒアリングしておくことも重要です。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。