不動産投資会社との面談前に準備しておくことは?5つのポイントや注意点も

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不動産投資の情報収集の方法として、不動産投資会社のセミナーや個別面談に参加してみることは有効な手段です。

しかし、不動産投資会社によって投資方針が異なっていたり、紹介される物件の特徴も違います。そのため、不動産投資についてある程度の事前知識をつけたり、必要なものを準備しておくことも大切です。

そこで今回のコラムでは、面談前に準備しておきたいことや面談の注意点などについて詳しく解説していきます。

目次

  1. 不動産投資会社とは
    1-1.不動産投資会社の事業および業務
    1-2.不動産投資会社とのやり取りの流れ
    1-3.不動産投資会社との面談とは
  2. 面談の前に準備しておくこと
    2-1.不動産投資の目的や目標を設定しておく
    2-2.物件に対する希望をまとめておく
    2-3.資産・負債状況を把握しておく
    2-4.融資審査に必要な情報をまとめておく
    2-5.そのほかの質問を用意しておく
  3. 不動産投資の面談における注意点
    3-1.複数の不動産会社の面談を受ける
    3-2.その場で物件の購入を決めない
    3-3.不動産投資会社の対応力を確認する
  4. まとめ

1 不動産投資会社とは

不動産投資を始めたいと思ったときに利用できるのが不動産投資会社のセミナーです。この項目では、不動産投資会社では、どのような事業や業務を行っているのか解説していきます。

1-1 不動産投資会社の事業および業務

不動産投資会社とは、不動産を開発したり、仕入れた投資用不動産を顧客に販売する会社です。不動産投資会社によって、新築マンションや一棟アパートを開発から手掛けていたり、中古マンションの仕入れと販売を行っていたりなど、行っている業務はそれぞれで異なります。

下記に挙げたのが、代表的な業務です。

  • 新築マンションの開発・販売
  • 新築アパートの開発・販売
  • 中古物件の仕入れや販売
  • セミナーの開催
  • 面談や相談会の実施
  • 投資用物件の紹介
  • 融資のサポート
  • 収支計画の策定
  • 手続きの代行
  • 購入後の管理業務、など

このように不動産投資に関する一連の業務を行っているケースが多く、優良な不動産投資会社に出会うことが不動産投資にとって重要な要素となってきます。

1-2 不動産投資会社とのやり取りの流れ

多くの不動産投資会社では、不動産投資に興味を持っている方向けのセミナーを開催しています。このセミナーへの参加からどのように不動産投資会社と関わっていくのか、流れを見ていきましょう。

  1. 不動産投資会社の情報を収集
  2. セミナーへの申し込み
  3. セミナーへの参加
  4. 面談(個別相談)の実施
  5. 物件の紹介
  6. 物件の買い付け
  7. 融資のサポート
  8. 融資の実行・物件の引き渡し
  9. 管理業務スタート

セミナーは、大勢の受講者がいる中で講師の話を聞くという形式ですが、面談では専門の担当者と1対1で話をすることができます。そのためセミナーに参加し、より詳しく情報を知りたいという場合に面談を依頼する流れになります。

なお、2022年時点では新型コロナウイルスの影響によりビデオ会議ツールを活用したオンラインセミナー(ウェビナー)が主流となっており、募集テーマがセミナーであっても講師や営業担当者と1対1の個別面談に近い形式となっているケースも増えています。

1-3 不動産投資会社との面談とは

不動産投資会社との面談は、不動産会社に赴いて担当者と話をするのが通常です。通常は、30分〜60分程度が多いようです。新型コロナウィルスの影響もあり、オンライン上で行っているケースもあります。

この面談には、下記のような特徴があります。

  • 不動産投資についての疑問点が知れる
  • 不動産投資会社の特徴が分かる
  • 担当者の人柄が分かる
  • 不動産市場の動向が分かる
  • 融資などのマネープランを計画してもらえる、など

また、面談では専門の担当者に希望を伝えることで、それに見合った物件の紹介をしてもらうこともできます。そのため面談の際には適切に準備をしていくようにしましょう。

2 面談の前に準備しておくこと

不動産投資会社との面談では、しっかりと準備をしていくことでより自分に適した情報を得れたり、複数の不動産会社を比較したい時に役立てることができます。この項目では面談前の準備について5つ紹介します。

2-1 不動産投資の目的や目標を設定しておく

不動産投資を始める場合、目的や目標を定めることが重要です。同じ不動産投資でも、「将来に備えて資産形成に活用したい」「副業として収益を得て行きたい」など、それぞれの投資目的によって適した物件や投資規模、許容できるリスクが異なってくるためです。

ただし、最初から具体的な目標を立てる必要はなく、下記のような理想や思いなどから不動産投資を始めることも少なくありません。

  • 老後資金が不足しないか心配
  • 不動産投資を事業として確立したい
  • 退職金があるので、上手に増やしたい
  • リタイアした後の生活に不安がある
  • 株式投資以外で投資をしたい、など

これらを伝えるだけで担当者は目標を設定し、それに合わせた投資計画を描いてくれることもあります。そのため具体的な目的や目標がない場合は、このような思いをまとめておくのでも良いでしょう。

2-2 物件に対する希望をまとめておく

不動産投資会社によっては新築マンションだけではなく、中古マンションや一棟アパートなど幅広い物件を用意していることがあります。また物件の条件も、エリアや最寄り駅からの距離、間取りなど個々の案件で異なります。

そこでまずはどのような物件を所有したいのか、ご自身でまとめておくようにしましょう。エリアだけではなく、最寄り駅からの距離、広さ、間取り、階数などに対して希望を持っておくと物件選びの際に役立ちます。

また物件だけではなく、融資を受ける場合の希望の金利や、どのような管理体制をしてほしいかなど、物件を購入する際、あるいは物件購入後についてもまとめておきましょう。希望をまとめておくことで、物件を絞り込みやすくなるからです。

具体的な物件条件について決めづらい場合には、複数社と同時にやり取りを進めて行くことで不動産知識が積み重なり、物件の条件について比較することが出来るようになります。1回のセミナーや面談で物件購入を無理に進める必要はないため、一度持ち帰って他社との比較をされてみると良いでしょう。

2-3 資産・負債状況を把握しておく

セミナーの申込時あるいは面談の申込時に伝えている可能性がありますが、不動産投資を始めるには資産状況を適切に把握することが大切です。

具体的には、貯金やそれ以外の金融資産の有無、不動産資産の有無、住居は持ち家か借家か、などをまとめておきましょう。自己資金をいくら用意できるか分からないと、購入可能な物件を決められないためです。

融資審査に影響があるため、借入金がある場合も同様に確認しておきます。住宅ローンがある場合は、毎月の支払額や融資残高、残りの返済期間などを把握しておきましょう。

2-4 融資審査に必要な情報をまとめておく

不動産投資会社は申込者の情報をより詳しく知るために、さまざまな質問を投げかけてきます。これまで紹介した以外には、下記のような内容の質問をされます。

  • 年齢
  • 勤務先
  • 勤続年数
  • 年収
  • 家族構成
  • 金融資産、など

さらにもっと踏み込んだ質問をしてくる不動産投資会社の場合は、不動産投資を始めることについてご家族は知っているか、理解しているか、などを聞いてくることもあります。ご家族の反対にあって、契約直前になって商談が破綻してしまうケースも少なくないためです。

プライベートに関わる質問をされることもあるため、どのような範囲まで伝えるべきかあらかじめ想定しておくと良いでしょう。ただし、伝える情報が少なすぎると担当者も適切な提案がしづらくなってしまうため、答えにくい質問を受けた場合には「どのような目的で質問されていますか?」「聞かれた情報は何に活用されますか?」などのように質問の意図について適宜確認を取ってみましょう。

2-5 質問を用意しておく

不動産投資会社からの質問については前述した通りですが、個人的に何か質問がある、聞きたいことがあるといった場合は、用意しておきましょう。

下記は質問内容の一例です。

  • 不動産投資のリスク
  • 具体的なリスク対策方法
  • 物件の販売実績
  • アフターフォローの内容
  • 管理業務の実績
  • 提携先の金融機関
  • 実際のオーナーの声、など

時間に限りがある場合はすべてに答えてもらえないこともありますが、担当者は不動産投資の専門家です。絶好の機会をいただいたと思って聞きたいことを聞けるように、質問内容を事前にまとめておくといいでしょう。

3 不動産投資の面談における注意点

面談で準備するポイントを5つ紹介しましたが、この項目では面談での注意点を紹介していきます。

3-1 複数の不動産会社の面談を受ける

不動産投資の初心者の方の場合、不動産投資に関して分からないことがたくさんあります。しかし、また不動産投資会社の中には、自社の物件を売却したいために、メリットを中心に伝えてくるケースもあります。面談を1社受けただけでは、偏った情報しか得られていない可能性があります。

そのため、できるだけ複数の不動産投資会社の面談を受けるようにしましょう。複数の不動産投資会社の担当者の話を聞くことで、他社との違いが分かったり、他社物件で不安に思っていたことが解決できる可能性があります。

3-2 その場で物件の購入を決めない

自社の利益を優先し、無理に物件購入を進めてくる悪質な不動産会社も存在し、「今、決めた方がいい」「すぐに買い手がついてしまう」といった言葉で契約を迫ってくるケースもあります。

しかし、投資用不動産の購入代金は数千万円から数億円となります。この代金を支払うために多額のローンを組むことになりますので、一旦持ち帰って冷静に判断することが必要です。

また、生計を共にするご家族がいる場合には、事前に不動産投資を始めることを伝えて了承を得ておくことも大切です。良い条件の物件を紹介してもらったとしても、慎重に物件のパフォーマンスを検証し、ご家族と相談の上で購入の判断をするようにしましょう。

3-3 不動産投資会社の対応力を確認する

物件を購入した不動産投資会社が、管理業務を委託する第一候補にもなります。つまり物件を購入した後も、10年や20年以上の長い付き合いになることもあるのです。そのため不動産投資会社の窓口である担当者の能力を、適切に見極めることが大切なのです。

主に下記のようなことに気を付けて、面談を受けるようにしましょう。

  • 融資などの知識は豊富か
  • 実績は豊富か
  • 金融商品全般の知識を持っているか
  • 提案しているプランについての説明が明確か
  • こちらの質問に的確に答えているか
  • デメリットやリスクにも言及しているか
  • 迅速に対応しているか、など

まとめ

不動産投資を始めるには、不動産投資会社のセミナーや面談に参加する方法があります。不動産投資会社の個別面談ではより具体的に不動産投資について知ることができ、さらに優良物件の紹介なども行ってくれます。

不動産投資会社によって内容が異なるケースがあります。面談を申し込む際に、「何か準備するものはありますか?」と聞いておくのも良いでしょう。

面談をスムーズに進めるためには、不動産投資に対する希望をまとめるなど、事前準備をしておくことも大切です。今回は5つのポイントについて解説しましたので、ぜひ参考にしてください。

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倉岡 明広

経済学部経済学科卒業後、出版社や編集プロダクション勤務などを経てフリーライターとして独立。雑誌や新聞、インターネットを中心に記事を執筆しています。初心者が抱く不動産投資の疑問や質問を解決できるよう丁寧な記事を執筆していきます。