東京建物、PJチーム「Well-being Lab.」発足。ウェルビーイングに関する取り組みをまちづくりに実装

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総合不動産の東京建物株式会社は3月17日、ウェルビーイングに関する施策の検討を深め、まちづくりに実装していくことを目的としたプロジェクトチーム「Well-being Lab.(ウェルビーイングラボ)」の発足を発表した。第一弾の施策として、ウェルビーイング研究の第一人者である予防医学研究者・石川善樹氏監修のもと、首都圏で働くビジネスパーソン1万人に調査を実施、どのような行動や状況がウェルビーイングの向上に資するのかを分析した20個の「ウェルビーイング向上因子」を特定した。今後は、東京駅前八重洲一丁目東地区市街地再開発事業(A 地区・B地区)をはじめとした東京建物が推進するプロジェクトにおいて「ウェルビーイング向上因子」に結び付いた各種サービスを開発・提供し、ワーカーのウェルビーイングを向上させるオフィスの実現を目指す。

ウェルビーイングは身体的・精神的・社会的に良好な状態を意味する概念。ワーカーのモチベーションや生産性の向上に密接に関係することから、企業の経営課題の解決にも繋がる概念として近年注目されている。一方で個人の主観的な状態であるため測定が難しく、従来は数十問の質問に回答することで測定する手法が取られていた。日常的な測定方法の確立や人によって異なるウェルビーイング向上に繋がる要素へのアプローチといった課題に対し、同社はワーカーが手軽に自身の状態を把握でき、普段の行動の中でウェルビーイングに取り組むことができるような指標の開発、さらに指標を活用した具体的なサービスや取り組みの実現を目指し、プロジェクトチームの発足に至ったとしている。

まず首都圏1都3県で働く20~69才男女のビジネスパーソン1万人を対象に実施。結果から、ウェルビーイング向上につながる要素を特定、さらに13個の設問のうち、毎日1問に回答することで個人の状態を可視化する「ウェルビーイングスコア」を開発した。ウェルビーイング向上因子は、この調査の結果を踏まえ、ウェルビーイングの実現に強く影響する因子として特定した。「どの因子が強く影響するのかは各個人によって異なるが、多くの人にとって影響がある」要素だという。

石川氏は「従業員のウェルビーイングが高まると、生産性、採用力、リテンションが高まる、という3つの経路を通じて、企業価値の向上につながると示唆されている。評価される企業とは、財務業績に加え、従業員が『生きがい』『働きがい』をもって過ごしているかという非財務的な観点も欠かせない。ウェルビーインスコアと20種類の向上因子が、生きがい、働きがいのある職場を再構築していくためのツールになれば」とコメントした。

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HEDGE GUIDE編集部 ESG・インパクト投資チーム

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