不動産調査の不動産経済研究所が20日発表した7月のマンション市場動向調査で、同月の首都圏の新規発売戸数は前年同月比7.8%増の2083戸で、11カ月ぶりの増加となった。前月(1543戸)比では35.0%増。平均価格は6124万円、1平方メートル単価 91.3万円と、価格は引き続き上昇した。
20年1~6月に首都圏で発売された分譲マンションは7497戸と前年同期比で5939戸減少。新型コロナウイルス感染拡大と緊急事態宣言による店舗の休業、対面販売の自粛などが響いた。宣言の終了を受け、各社が夏のボーナス期に向けて営業を再開した影響とみられる。
同月の地域別発売戸数は東京都区部744戸(全体比35.7%、前年同月比19.3%減)、都下266戸(同12.8%、42.2%増)、神奈川54戸(同26.6%、53.5%増)、埼玉383戸(同18.4% 、42.9%増)、千葉136戸(同6.5%、29.9%減)となり、東京のシェアは48.5%を占めた。
新規発売戸数に対する契約戸数は1299戸で、月間契約率は62.4%。前月の73.2%に比べ10.8ポイント減少、前年同月(67.9%)比で5.5ポイント減少した。
同月の一戸あたり平均価格、一平方メートル単価はそれぞれ6124万円、91.3万円で、6月は6389万円、96.9万円だったため、前月比総額では265万円(4.1%)の減少、1平方メートル単価は5.6万円(5.8%)の減少。しかし19年7月は5676万円、86.0万円だったため前年同月比総額は448万円(7.9%)、1平方メートル単価は5.3万円(6.2%)といずれも上昇となっている。
同月の1戸あたり平均価格と1平方メートルあたり単価は、それぞれ6124万円、91.3万円で、6月の6389万円 、96.9万円と比べ総額で265万円(4.1%)のダウン、1平方メートル単価は5.6万円(5.8%)減少した。
7月末時点で翌月に繰り越した販売在庫数は7250戸で、6月末(7389戸)から減少した。8月の発売戸数は1000戸の見込み。
同日発表した近畿圏のマンション市場動向によると、発売戸数は前年同月比48.5%減の921戸で、4カ月連続で前年同月を下回った。7月としては1991年(914 戸)以来の低水準。戸あたり価格は5カ月連続上昇、契約率は67.4%で、2カ月ぶりの70%割れとなった。
【参照記事】不動産経済研究所「首都圏マンション市場動向2020年7月度」
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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