株式会社日本クラウドキャピタルは11月30日、同社が運営する株式投資型クラウドファンディング「FUNDINNO(ファンディーノ)」において累計3.5億円の資金調達を達成し投資家人数が延べ2,325人を超えたことを公表した。
FUNDINNOは国内初の株式投資型クラウドファンディングとして2017年4月にサービスを開始し、これまで累計12社のプロジェクトを掲載してきた。従来の購入型クラウドファンディングでは投資のリターンとして商品やサービスが手に入るのに対し、株式投資型クラウドファンディングでは企業が発行する非上場株式を取得できることが特徴だ。
2017年11月に資金調達を開始した次世代プッシュ通知解析ツールを展開する株式会社ブレスサービスでは上限応募額に設定された3,800万円をFUNDINNO史上最速で達成しており、投資家の注目を集めている。「FUNDINNO」に登録している投資家に実施したアンケートでは、興味のある分野はAI、IT、IoTの順に多く、インターネット関連の様々な分野に注目が集まっていることがわかった。資産状況は1,000万円~2,999万円と答えたユーザーが最多で、年齢層としては30代が多い傾向にあった。
プロジェクトの財務状況やビジネスモデル審査などの企業審査を実施を徹底していることから、同サイトに掲載されているプロジェクト件数は多いとはいえない。だが、非上場株式は換金性が低く価値が消失するリスクも大きい投資商品であるため、同社の投資家保護を徹底する取り組みはクラウドファンディング業界の成長に必要なものであるといえる。FUNDINNOでは情報交換や情報共有のハブとして投資家同士の交流機能も実装する予定となっており、同社のこうした取り組みが業界全体を健全に成長させていくことが期待される。
【関連サイト】FUNDINNO(ファンディーノ)
【関連ページ】ファンディーノの評判・概要
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定の企業・商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
平井真理
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