株式会社クラウドリアルティは6月26日、P2P型の不動産クラウドファンディング「Crowd Realty」を正式公開後、初案件の「京町家再生プロジェクト」で、111名の投資家により7,200万円の出資を受け、募集期限前に満額成立し、さらに海外案件の募集を開始したことを公表した。
「京町家再生プロジェクト」では、東山区五条坂下エリアの京町家の取得・宿泊施設へのリノベーションを目的に投資を募集した。宿泊施設の運営は、京都で実績のある施設運営者により行われ、プロジェクト終了時には新たな所有者に売却し、売却後も宿泊施設として継続して運営されることを想定している。目標額7,200万円に対し初日には770万円が集まり、募集期限前に満額成立した。
投資家の居住エリアは関東が大半を占めながらも北海道から沖縄まで広範囲であっただけでなく年齢も20代から60代であった。また、不動産投資未経験者が66%と半数以上を占めた。
新たに募集を開始した海外案件「エストニア不動産担保ローン2号」においては、提携先であるEstateGuruを通し、エストニア共和国内の不動産に関する投資又は不動産を有効活用した事業を行うために資金を必要としている事業者に対して貸付を行うファンドを募集する。
「Crowd Realty」を通して欧州の不動産に投資することで、欧州の銀行への口座開設や税務申告などの手間が削減でき、現地の弁護士を含め当社のスタッフが対象不動産に対してデューデリジェンス(価値やリスクの評価)を行うため、厳選した案件に投資が可能となる。
募集は1口50,000円とし、募集総額は2,000万円、投資対象は「不動産担保ローン」だ。運用期間は12ヵ月を想定しており、分配は償還時となっている。今後は、EstateGuruとの提携により、機関投資家向けの案件への投資機会も提供していく見通しだ。
【参照リリース】”P2P型の不動産クラウドファンディング”「Crowd Realty」が国内1号案件で満額成立
【ウェブサイト】クラウドリアルティ(Crowd Realty)
【関連記事】クラウドリアルティ(Crowd Realty)の評判・概要
平井真理
最新記事 by 平井真理 (全て見る)
- JLL、2017年第4四半期末時点の大阪Aグレードオフィス空室率と賃料公表。2008年来初、空室率1%台に低下 - 2018年2月7日
- 健美家「収益物件 市場動向マンスリーレポート」1月分公表。一棟アパートと一棟マンションの表面利回り下降基調続く - 2018年2月5日
- クラウドポート「2017年ソーシャルレンディング業界レポート」公表、市場規模1,300億円突破 - 2018年2月5日
- 健美家「不動産投資マンション利回りランキング2017山手線版」公表。利回り5%台が全体の7割を占める - 2018年1月25日
- 日本の商業用不動産投資額、2017年第4四半期、通年ともに増加。JLLレポート - 2018年1月18日