楽天カードには、グレードによってさまざまな種類があります。そのため、本カードの利用を検討している方の中には、それぞれ何が違うのかよくわからないと感じる方もいるでしょう。
そこで今回は、楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムカード・楽天ブラックカードの概要や年会費、そして気になる特典までを徹底解説します。
楽天カードの申し込みを考えている方は、本記事をご参考に検討を進めてみてください。
※本記事は2020年11月時点の情報を基に執筆しています。
※本記事は各クレジットカードの情報提供を目的としており、特定商品への申込を勧誘するものではございません。申込に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願いいたします。
目次
- 楽天カード4種類の特徴を比較
- 楽天カードの概要・年会費・特典
2-1.楽天カードの特典について - 楽天ゴールドカードの概要・年会費・特典
3-1.楽天ゴールドカードの特典について - 楽天プレミアムカードの概要・年会費・特典
4-1.楽天プレミアムカードの特典について - 楽天ブラックカードの概要・年会費・特典
5-1. 楽天ブラックカードの特典について - まとめ
1.楽天カード4種類の特徴を比較
楽天カードにはさまざまな種類やグレードがあります。本記事ではそのうち以下の4種類を紹介していきます。
項目 | 年会費 | 利用可能額 | ポイント還元率 | ブランド | サービス・保険 |
---|---|---|---|---|---|
楽天カード | 永年無料 | 最高100万円 | 1%還元(最大3%) | ・VISA ・Mastercard ・JCB ・AMEX |
・カード盗難保険 ・海外旅行保険 ・ハワイの会員専用ラウンジ無料などの優待サービス |
楽天ゴールドカード | 2,200円(税込) | 最高200万円 | 1%還元(最大5% ※2021年4月1日からは最大3%) | ・ Visa ・Mastercard ・JCB |
・カード盗難保険 ・海外旅行保険 ・国内空港ラウンジ(年2回まで) ・海外トラベルデスク ・ハワイの会員専用ラウンジ無料などの優待サービス |
楽天プレミアムカード | 11,000円(税込) | 最高300万円 | 1%還元(最大3%) | ・VISA ・Mastercard ・JCB ・AMEX |
・ 海外旅行保険 ・国内旅行保険 ・ショッピング保険 ・海外トラベルデスク ・国内海外ともに空港ラウンジ無料 ・ハワイの会員専用ラウンジ無料などの優待サービス |
楽天ブラックカード | 33,000円(税込) | 最高1,000万円 | 1%還元(最大5%) | ・Mastercard ・JCB ・AMEX |
・ 海外旅行保険 ・国内旅行保険 ・ショッピング保険 ・楽天プレミアム ・国内海外ともに空港ラウンジ無料 ・ブラックカード専用トラベルデスク ・コンシェルジュサービス ・国際ブランドの上級特典 |
年会費や利用可能額、ブランドなどは種類によって異なるため、加入前にしっかり確認することが大切です。本記事ではそれぞれの年会費や特典について、より詳細に解説していきます。
2.楽天カードの概要・年会費・特典
楽天カードは本記事で紹介する4種類の中でも、最もスタンダードなタイプになります。還元率は通常だと1%(100円につき1円)ですが、楽天市場でのショッピングでは通常の3倍付与されます。
貯めたポイントは楽天サービスのさまざまな場面で使えるほか、楽天ポイントの提携各店舗での決済に利用できたり、カード請求の支払いに使ったり・ANAマイレージに交換できたりすることから、使い勝手が良いポイントサービスといえます。
また、今回紹介する4種類の中では唯一の永年無料カードです。したがって、はじめてクレジットカードを使用する場合でも心理的なハードルは低い商品となっています。
2-1.楽天カードの特典について
特典は以下の3つです。
- 新規入会・利用でポイントがもらえる
- 海外旅行保険が付帯している
- 海外旅行先での優待サービス
新規入会特典として2,000ポイント、申込日の翌月末までにカードを利用すれば追加で3,000ポイントを受け取れます。ポイントは楽天市場やカードの支払い時に利用可能です。
また海外旅行保険が付帯しており、傷害死亡・後遺障害だと最大で2,000万円までが補償範囲です。年会費無料で最大2,000万円の補償があるのは、他のカードと比べて大きな強みといえます。ただし、保険の適用には条件があるため、海外旅行の前に確認しましょう。
ちなみに、海外旅行先ではWi-Fiレンタルやレンタカーの割引サービス、ハワイの2ヵ所にある会員専用ラウンジも使用可能です。
3.楽天ゴールドカードの概要・年会費・特典
楽天ゴールドカードの年会費は2,200円(税込)です。本カードは楽天市場での買い物時にポイントが最大で5倍付与されます。(※2021年4月1日からはポイント付与が最大3倍に変更となります)また、限度額も100万円から200万円に拡大する点も押さえておきましょう。
注意点としては、楽天カードでは選択できたAMEXが使えないという点が挙げられます。
3-1.楽天ゴールドカードの特典について
以下の特典が付帯しています。
- 国内空港ラウンジを年間2回まで無料で利用できる
- トラベルデスクの利用可
- ETCカードの年会費が無料
大きな特典は、国内空港ラウンジの利用権です。国内の主要空港と一部の海外の空港ラウンジを年2回まで無料で利用できます。利用時には本人名義のゴールドカードと当日の航空券が必要です。
利用できるラウンジは、羽田空港・成田空港・関西国際空港・中部国際空港セントレアといった国内32ヵ所の空港および、ハワイのダニエル・K・イノウエ国際空港・韓国の仁川空港の2ヵ所です。このうち仁川空港は年2回の制限によらず、何回でも利用できます。
加えてトラベルデスクも利用でき、ニューヨーク・パリ・上海など世界38ヵ所の現地デスクが海外旅行のサポートをしてくれます。サポート内容には、レストラン・ツアーの手配、パスポートやカードなどの紛失といった緊急時の各種案内が含まれています。
他にもETCカードが無料な点は魅力的です。
4.楽天プレミアムカードの概要・年会費・特典
楽天プレミアムカードの年会費は11,000円(税込)です。また、利用可能額も最大で300万円であるため、大きな金額のショッピングなどにも使用しやすいでしょう。ポイント還元やETCカードについては、ゴールドとほぼ同様です。両者の大きな違いはその他の特典内容にあります。
4-1.楽天プレミアムカードの特典について
楽天プレミアムカードには、新しく以下の特典がつきます。
- 国内海外問わず世界148ヵ国の空港ラウンジが利用できる
- 国内旅行保険が付帯している
- ショッピング保険が付帯している
- 限定の優待サービスがある
- 誕生日月サービスがある
楽天プレミアムカードを利用すると、国内海外問わず世界148ヵ国1,300ヵ所以上の空港ラウンジが無制限で利用できるプライオリティパスを無料で利用できます(カード利用後、別途申込が必要です)。年間の回数制限もなく、同伴者も有料でラウンジ利用が可能となるため、海外旅行や出張機会の多い方には嬉しい特典となっています。
保険に関しては、本カードでは国内旅行保険とショッピング保険も付帯しています。海外国内ともに傷害死亡・後遺障害保険金が5,000万円まで補償されます。ショッピング保険は最高300万円までです。
さらに、本カードには3つの優待サービスがあり、加入者はそのうちの1つを選択します。3つの優待サービスには、毎週火曜・木曜に楽天市場で買い物をするとポイントが1倍加算されるもの、Rakuten TVや楽天ブックスを利用するたびにポイント1倍が加算されるものなどがあります。
また、誕生日月サービスは、誕生月に楽天市場・楽天ブックスの買い物でポイントが最大1倍進呈されるというもので、楽天サービスを普段から利用する方には嬉しい特典です。
5.楽天ブラックカードの概要・年会費・特典
楽天ブラックカードは、インビテーション制のカードになります。そのため、直接申し込みができず、楽天から招待される形でしか入会できません。
インビテーションの入手条件は明らかではありませんが、カード会社からのインビテーションは、主に一つ下のグレードのカードで利用実績を積み増すことで届く形となるのが通常です。
年会費は33,000円(税込)です。利用限度額は最大で1,000万円のため、大きな買い物でも十分に決済可能な限度額といえます。
5-1.楽天ブラックカードの特典
楽天ブラックカードには、他のグレードでは手にすることのできない特典がいくつもあります。特典は以下の通りです。
- 楽天プレミアムのポイント優待サービスを3種類とも利用できる
- 海外旅行保険が最高1億円
- 世界各国の空港ラウンジ利用が本人と同伴者2名まで無料になる
- コンシェルジュサービス
- 国際ブランドならではの上級特典
楽天プレミアムカードでは選択制であったポイント優待を3種類とも利用できるため、楽天サービスを使えば使うほど、よりポイントが稼ぎやすくなります。
保険に関しても、海外旅行保険の補償額が1億円まで対応可能です。
また、楽天プレミアムカードでは、世界各国の空港ラウンジを本人が無料利用できるという特典が付いていたものの、楽天ブラックカードでは同伴者2名まで無料になります。ラウンジの利用で3人以上無料となるクレジットカードはあまり多くはありません。
楽天カードの中ではじめて見ることになるコンシェルジュサービスでは、レストラン・ホテルの予約・手配などを年中無休でいつでも相談できます。
例えば海外のレストランの紹介から予約までをコンシェルジュに任せたり、急遽ホテルの予約を取らなければならない際に相談したりと、さまざまシーンで活用できるでしょう。コンシェルジュサービスは国際ブランドによって相談先が異なるため、サービスの内容にも若干の差があることは把握しておきましょう。
他にも楽天ブラックカードでは、国際ブランドが提供する多数の特典を利用可能です。
- Mastercardの方はTaste of Premiumを利用可能
- JCBの方はJCBプラチナカード特典の一部を利用可能
- AMEXの方はentrée(オントレ)を利用可能
たとえば、Mastercardなら名前の通りレストランに関する優待を多く受けられ、JCBだとユニバーサルスタジオジャパンのJCBラウンジを利用できたり、レストランのコース料理の代金が割引になったりします。AMEXでは、主に宿泊施設で部屋のアップグレードや朝食サービスなどの優待を受けることが可能です。
まとめ
本記事では、4種類の楽天カードの年会費や特典について解説してきました。それぞれ年会費や付帯する保険・サービスが異なります。
楽天カード・楽天ゴールドカード・楽天プレミアムまでは、申込をして審査が通れば利用することが可能です。申込制のカードの中で一番グレードの高い楽天プレミアムカードでも年会費は年間11,000円(税込)のため、比較的手を出しやすいカードではあります。
したがって、楽天ブラックカード以外の3種類のカードを選ぶ際は、特典の内容で選択するのも1つの手でしょう。
クレジットカードがはじめての方や年会費をかけたくない方には通常の楽天カード、楽天サービスをよく利用する方や空港を頻繁に利用する方は楽天ゴールドカードか楽天プレミアムカードなど、自身の状況に応じて適したカードを検討してみてください。
鈴原 千景
最新記事 by 鈴原 千景 (全て見る)
- 証券会社10社の口座開設キャンペーンや比較表も【2024年8月最新】 - 2024年8月23日
- マネックス証券のNISA(つみたて投資枠)の評判は?メリットと注意点、注目銘柄も - 2024年6月21日
- SMBC日興証券のつみたて投資枠のNISA、評判は?メリットと注意点、注目銘柄も - 2024年4月14日
- ウクライナ支援・国際支援ができるふるさと納税は?取り組む自治体7つ - 2024年1月9日
- ポイントで投資信託が購入できる主な証券会社・サービス5選 - 2023年11月24日