HOME4Uの一括査定は使いやすい?特徴や強み、注意点などを解説

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不動産の売却を検討している方の中には、一括査定を活用して少しでも早く・少しでも高く効率的に売却を進めたいと思っている方も多いと思います。しかし、一括査定と言っても、一括査定サイトは多く、どこの査定サイトに依頼するか悩んでいる方もいるのではないでしょうか?

そこで今回は、一括査定サイトの1つ、NTTグループが運営する「HOME4U」の一括査定が使いやすいか、特徴や強みなどを分かりやすく解説します。

目次

  1. HOME4Uとは
  2. HOME4Uのメリット
    2-1.2001年開始の不動産一括査定サイトで実績が豊富
    2-2.悪質な業者を排除し、不動産会社を厳選
    2-3.NTTグループなので安心
  3. HOME4Uのデメリット
    3-1.査定結果だけを知ることはできない
    3-2.地域によっては不動産会社が少ない
    3-3.悪質な不動産会社がいる可能性がある
  4. 他の一括査定サイトとの比較
  5. まとめ

1 HOME4Uとは

HOME4Uの不動産一括査定
サービス名 HOME4U
URL https://www.home4u.jp/
運営会社名 株式会社NTTデータ スマートソーシング
本社所在地 東京都江東区豊洲3-3-9 豊洲センタービルアネックス4F
設立 2013年
資本金 1億円
上場有無 親会社が東証プライム上場(株式会社NTTデータ)
査定対応地域 全国
訪問査定
一括査定/複数社査定依頼

※2019年6月時点の情報となります。最新情報に関しては上記サイトを御覧ください。

不動産を売却する際は、不動産会社に仲介を依頼するのが一般的ですが、不動産会社ごとに査定価格が異なるだけでなく、得意とする分野が異なっています。例えば、その地域に強い不動産会社に査定を依頼した場合は、他の不動産会社よりも営業力が高いため、査定価格が高くなる・速やかに売買が成立することが期待できます。

このような不動産会社を見つけるには、いくつかの会社を比較しながら選ぶ必要がありますが、1社ずつ査定を依頼していては時間がかかります。そこで登場するのが一括査定サイトです。一括査定サイトでは、住所や広さなどの物件情報と連絡先を入力することで、複数の不動産会社から一括で価格査定を受けられます。

HOME4Uは、NTTグループ会社が運営している日本最大級の一括査定サイトです。また、売却査定数も累計35万件(2018年11月時点)と、利用者が多いことも強みと言えるでしょう。

2 HOME4Uのメリット

具体的にHOME4Uを利用することにはどんなメリットがあるのでしょうか?HOME4Uの一括査定を利用する主なメリットは以下の3つです。

  1. 2001年開始の不動産一括査定サイトで実績が豊富
  2. 厳選した優良企業から不動産会社を厳選
  3. NTTグループなので安心

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

2-1 2001年開始の不動産一括査定サイトで実績豊富

現在は数多くの不動産一括査定サイトが存在していますが、2001年からサービスを提供しているのがHOME4Uです。

HOME4Uは、不動産会社や査定価格を比較したい利用者の声を元に生まれたサービスで、不動産一括査定サイトを代表する存在です。多くの不動産会社から査定が来て利用者が対応しきれないことを防ぐために、最大6社の査定しか受けられないように上限を設けるなど、利用者目線のサービスとなっています。

ただ単に一括査定サイトとしての運用期間が長いというだけではなく、売却査定数累計35万件(2018年11月時点)という実績もあるため、比較的安心して依頼ができる不動産一括査定サイトと言えるでしょう。

2-2 悪質な業者を排除し、不動産会社を厳選

一括査定サイトに登録している不動産会社の数が少ない場合は、エリアが対応していない・査定結果を比較するのに十分な情報が集まらないといった可能性があります。しかし、HOME4Uには約1,300社もの不動産会社が登録しています。

ただ単に登録している不動産会社の数が多いというわけではありません。業界で最も長い実績と経験を活かしたノウハウによって、大手企業から地域に精通している中小企業まで幅広い不動産会社の中から約1,300社を厳選しています。

不動産会社の中には悪質な会社もありますが、HOME4Uが窓口になってしっかり不動産会社を厳選してくれているので安心して利用できます。また、様々な得意分野を有している複数の不動産会社を厳選しているため、相性の良い不動産会社を見つけやすいでしょう。

2-3 NTTグループなので安心

不動産一括査定を利用する際は、住所や広さなどの物件情報や連絡先などの個人情報をサイトで入力する必要があります。不動産一括査定サイトのセキュリティに問題がある場合には、これらの個人情報が漏洩して、トラブルに発展する可能性があるので不安に感じている方も多いと思います。

HOME4Uを運営しているのはNTTデータグループです。NTTデータは官公庁や銀行などのセキュリティを担当しており、日本最高クラスのセキュリティでHOME4Uの個人情報を保護しています。

元々はNTTデータが直接運営していましたが、現在はNTTデータスマートソーシングに移管されています。それでも運営会社が元国営で、通信事業を主軸に不動産事業、金融事業、建築・電力事業など幅広く手がけるNTTグループであるため、利用者の安心感は大きいと言えるでしょう。

3 HOME4Uのデメリット

HOME4Uには、①一括査定サイトとしての実績が豊富・②悪質な業者を排除して不動産会社を厳選・③NTTグループが運営という3つのメリットがありましたが、何かデメリットはあるのでしょうか?HOME4Uの一括査定を利用する際の主なデメリットは以下の3つです。

  1. 査定結果だけを知ることはできない
  2. 地域によっては不動産会社が少ない
  3. 悪質な不動産会社がいる可能性がある

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

3-1 査定結果だけを知ることはできない

HOME4Uの一括査定では、住所や広さなどの物件情報と連絡先を入力して、不動産会社を選べば最大6社から一括で査定を受けられます。個人情報を提供した不動産会社からその後連絡を受けることになるため、最大6社の営業に対して対応する必要が出てきます。

一括査定サイトの中には、匿名で一括査定を受けられるサービスを提供しているサイトもあります。匿名で一括査定を受けられるサービスは、複数の不動産会社に査定を依頼しても連絡先などは不動産会社に伝わらないため、しつこい営業に悩まされる心配がありません。

HOME4Uでも周辺の売り出し価格がいくらくらいなのかは個人情報を提供せずに知ることが可能ですが、複数の不動産会社の査定結果を知りたい場合には個人情報の提供が必須なのはデメリットと言えるでしょう。

3-2 地域によっては不動産会社が少ない

HOME4Uの一括査定サイトには、「査定を依頼する会社をエリアから探す」という項目があります。県単位では北海道から沖縄まで47都道府県に全てに対応していますが、市町村単位では全てに対応しているわけではありません。また、マンション査定に関しては2019年現在、以下の都道府県に限られています。

  • 関東:東京都・神奈川県・埼玉県・千葉県・茨城県・栃木県・群馬県
  • 東海:岐阜県・静岡県・愛知県・三重県
  • 関西:大阪府・兵庫県・京都府・滋賀県・奈良県・和歌山県

不動産の売却を予定している地域が主要な地域であれば問題はありません。しかし、人口が少ない地域では、査定できる不動産会社がいない、もしくは査定できても比較できるほどの査定結果が得られない可能性があります。特にマンションだと査定を受けられる地域が限られることがデメリットと言えるでしょう。

3-3 悪質な不動産会社にあたる可能性もある

HOME4Uのメリットの1つに、厳選した約1,300社の不動産会社が登録していることが挙げられました。しかし、HOME4Uがいくら登録している不動産会社を厳選していても、業務上の提携関係があるだけで、HOME4Uが直接各社の業務を管理しているわけではありません。

HOME4Uが審査した時点で優良企業であっても、時間が経つにつれて企業の体質が変わってしまったり、モラルが低い営業にあたるケースもあるでしょう。

HOME4Uでは不動産会社を厳選しているため、そのような不動産会社を見つけた場合には、業務上の提携関係を解消して利用者が安心して利用できる環境を整えてくれます。しかし、依頼した時点で不動産会社が残ってしまっており、その会社にあたるという可能性も0ではないため、全て任せきるのではなく、ある程度は自分でどのような不動産会社なのか調べる必要があるでしょう。

4 他の一括査定サイトとの比較

HOME4Uは他の一括査定サイトと比較するとどんな違いがあるのでしょうか?他の一括査定サイトと運用開始年・提携不動産会社数・利用者数を比較すると以下のようになります。

名称 運用開始 提携不動産会社数 利用者数・件数
HOME4U 2001年 約1,300社 売却査定数・累計35万件以上
すまいValue 2016年 6社 2023年度の成約件数11万件以上
LIFULL HOME’S 不明 1,783社 サービス利用者数476万人以上
イエウール 2014年 1,800社以上 利用者数1,000万人以上、売却成立サポート件数年間20万件
RE-Guide 2006年 700社以上 不明

提携不動産会社数・利用者数のどちらも「イエウール」が突出しています。HOME4Uは運用開始年が最も早いため、運用実績という点は突出しています。それぞれの一括査定サイトで強みが異なるため、自分に合う一括査定サイトを選ぶことが重要と言えるでしょう。

5 まとめ

不動産の売却にあたって、不動産会社を効率良く見つけるには一括査定を利用するのが一般的ですが、数多くの一括査定サイトがあるため、その中から自分に合う一括査定サイトを見つける必要があります。

一括査定サイトの1つであるHOME4Uは、最も古い一括査定サイトであるため実績が豊富であるほか、NTTグループが運営しているので安心できるという特徴があります。しかし、都道府県単位では全国の査定に対応しているものの、市町村単位では対応していない可能性があり、またマンションの場合には、関東・東海・関西に限定されていますので、利用前には対応地域をチェックするようにしましょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。