福岡の不動産はいつ売るべき?人口推移や地価、今後のイベントを解説

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福岡県は東京や大阪、名古屋の三大都市圏に次ぐ都市として注目されています。

福岡は本州と九州をつなぐ玄関口として発展を続けており、地価が上昇しているエリアもあります。そんな福岡に家を持っている方は、どのタイミングで売るべきなのでしょうか?

この記事では、福岡の家や投資不動産などをいつ売るべきなのか、福岡の不動産を売却するタイミングについて考えてみたいと思います。

目次

  1. 福岡の不動産の価格推移と適切な売却タイミング
    1-1.福岡の人口推移
    1-2.福岡の地価公示価格推移
    1-3.福岡のインバウンド事業
    1-4.福岡の再開発
  2. 福岡の不動産の価格推移と適切な売却タイミング
    2-1.不動産一括査定サービスで複数の不動産会社に査定を依頼する
  3. まとめ

1.福岡の不動産の価格推移と適切な売却タイミング

日本は少子化の影響を受けて人口が年々減少しており、内閣府が公表している「年齢区分別将来人口推計」によると、2050年には人口が1億人を割り込むと予想されています。

人口が減少した場合、不動産の需要低下で全体的な地価下落が予想されますが、都市部への人口集中で一部地域では地価上昇の可能性もあります。

福岡は、東京、大阪、名古屋に次いで、本州と九州をつなぐ都市として注目されており、地価の上昇が目立つ地域の1つです。

福岡に不動産を持っている方の中で、売却を検討している方は、いつ売るべきなのでしょうか?

この記事では下記の4つのポイントを中心に福岡の不動産価格について考えていきます。

  1. 福岡の人口推移
  2. 福岡の地価公示価格推移
  3. インバウンド需要
  4. 再開発ラッシュ

それぞれについて詳しく解説します。

1-1.福岡の人口推移

福岡県が公表している「人口移動調査第1表 市区町村別人口(2020年1月1日時点)」によると日本全体の人口減少と相反して、人口が増加傾向にあることが分かります。

2011年1月1日の人口が507万3,569人に対して、2020年1月1日は511万1,697人と3万8,128人増加しています。

世帯数を比べてみても、211万2,687世帯に対して、230万9,081世帯と19万6,394世帯増加しており、不動産需要が高くなっていることが予想できます。

福岡の人口が増加している理由の一つに、自然増加と社会増加のバランスが挙げられます。

日本全体は人口減少傾向にあり、出生と死亡を比べた自然増加がマイナスになるエリアが増加しています。福岡も例外ではなく、2010年1月から2020年1月までの出生と死亡を比較すると5万7,901人マイナスです。(福岡県「オープンデータサイト」参照)

しかし、福岡は他府県からの転入者数が増加しており、出生と死亡のケースと同様に、転入と転出を比較すると9万2,006人プラスになっています。

このように、福岡県の人口増加は自然増加によるものではなく、社会増加で補っていることが分かります。

1-2.福岡の地価公示価格推移

福岡県が公表している「平成31年の地価公示」によると、住宅地の地価は平成30年がプラス1.8%なのに対して平成31年はプラス2.6%と上げ幅を拡大しました。5年連続にわたって上昇しており、不動産の需要も増加傾向にあることが伺えます。

上昇地点数が558から602に増加、横ばい地点数が116から91、下落地点数が253から226にそれぞれ減少しており、下落していたエリアも回復傾向にあると言えます。

全体で見れば好調な福岡の公示価格推移ですが、該当エリアによって状況が大きく異なることが分かります。

1-3.福岡のインバウンド事業

福岡には、福岡空港や北九州空港、博多港、関門門司港、関門戸畑港、三池港など、飛行機や船による海外からの入国手段が豊富で、インバウンド事業も好調な成績を上げています。

高速船を利用すれば、約3時間で福岡から韓国の釜山にアクセスできるため、50%以上の訪日外国人が韓国人と言われています。

台湾や中国、香港といったアジアの主要各所からの観光客も多く、インバウンド需要に合わせ、ホテル建設といった地域開発が進行しています。

1-4.福岡県の再開発

福岡市は大規模な再開発に注力しており、そのうちの1つである天神地区は2024年までに約30棟の民間ビルを建て替える計画を進めています。

他にも、地下鉄七隈線の天神南駅から博多駅までの約1.4kmの延伸事業が行われており、2022年を目処に開業を予定、それに伴いキャナルシティ博多付近に新駅が設置される予定です。

また、年間発着回数が羽田空港、成田空港に次ぐ国内3位に位置する福岡空港の滑走路を増やす計画が進められており、2024年の運用開始を目指しています。

このように福岡市を中心とする再開発が進んでいるため、福岡市の地価が上昇する可能性があると言えるでしょう。

2.2020年は不動産売却に適したタイミング?

福岡は人口増加、地価の上昇傾向にあり、再開発の計画も進んでます。その他、インバウンドによる経済効果による地価上昇も期待できる都市であると言えます。

しかし、全体で見れば上昇傾向にある福岡でも、個別にみれば地価が下落している地点があります。全体の数値を参考にしながらも、該当地域に合わせた情報を細かく判断することが大切です。

また、家の価格は築年数や周辺地域の賃貸需要によっても大きく変動します。特に築年数は、年数が伸びるほど金融機関の融資審査も厳しくなるため、不動産価格に大きな影響を与えることがあります。

そのため、定期的に不動産会社に査定を依頼し、不動産の価格はどのように推移しているのか、個別に判断していくことが重要です。

2-1.不動産一括査定サービスで複数の不動産会社に査定を依頼する

不動産会社に査定を依頼する際は、1社だけでなく複数社に査定を依頼しましょう。1社だけでは他社の査定結果と比較することが出来ず、正確な査定価格が分かりづらくなるためです。

複数の不動産会社に査定依頼をする際は、不動産一括査定サービスを利用すると一度の物件上昇の登録だけで複数社の査定を受けることが可能です。1社ずつ問い合わせるよりも効率的に依頼が出来るので、利用を検討してみましょう。

主な不動産一括査定サイト

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不動産一括査定サイトによって、登録されている不動産会社が異なります。査定を依頼したい不動産に合わせて、利用するサイトを選んでみましょう。

まとめ

福岡の人口は、転入超過によりプラスになっているため、全体の人口は増加傾向にあります。

人口の増加や好調なインバウンドや再開発による地価上昇を考えると、まだ地価が上昇する可能性があると言えます。しかし福岡全体が上昇していても、下落している地点もあるため、個別に確認することが重要です。

家の売却タイミングを検討する際は、地価の変動や社会情勢にも注意しながら、実際の不動産価格を確認しておき、それぞれの状況に合わせて売却するタイミングを判断することが大切です。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。