SBI新生銀行グループの昭和リース株式会社は6月5日、積水ハウス株式会社がさいたま市で設計・施工するZEH(ゼッチ、Net Zero Energy House)認証を受けた賃貸マンションの開発を目的とした合同会社に対して、金融機関と投資事業有限責任組合3社とともに匿名組合出資の一部を実行したと発表した。ファンドの組成はZEH賃貸マンションの普及促進を支援し、カーボンニュートラル実現に寄与することを目的としている。
匿名組合出資者は昭和リース社と東銀リース株式会社、ちゅうぎんインパクトファンド投資事業有限責任組合、肥銀リース株式会社。地元金融機関の株式会社武蔵野銀行がシニアローンを提供する。なお、同シニアローンと匿名組合出資者4社に対して、SBI新生銀行サステナブルインパクト評価室が「グリーンローン原則」への適合性評価を実施、すべてグリーンファイナンスとして実行される。
政府は、2030年度以降新築される住宅について「ZEH基準の水準の省エネルギー性能の確保を目指す」とする政策目標を設定している。本ファンドでは、積水ハウスが「シャーメゾン」ブランドで展開する賃貸マンションのうち、ZEH認証住戸を含む物件を対象に、複数の物件を開発・保有する。ZEH評価のうち、住戸ごとでの評価が可能なカテゴリーを開発対象とすることで、より幅広い案件をカバーする狙い。
また、物件の竣工後は、不動産運用ファンドなどへの売却などを通じ、ZEH賃貸マンションの普及に繋げていく。
SBI新生銀行グループは、中期経営計画の実現に向け「環境・社会課題解決へ向けた金融機能提供」を掲げている。持続可能性や ESG/SDGs の観点に、環境・社会・経済など社会全般に対して正のインパクトをもたらすことを目的とする社会的インパクトの概念を融合させた「サステナブルインパクト」のコンセプトのもと、社会課題に対して正のインパクトをもたらす企業や事業に対し、顧客との継続的な対話を通じた投融資を推進している。
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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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