SBIラップの評判は?手数料やウェルスナビとの違い・比較も

個人投資家を中心に人気の高いSBI証券が「SBIラップ」の販売を開始しました。ラップ口座とは、運用をすべて任せられる(一任勘定)口座です。SBIラップはAIを使い8種類のETFから適宜にポートフォリオのバランスを調整する商品で、自身が銘柄選択をする必要がありません。

これまでも証券界の常識を覆してきたSBI証券が手がける商品だけに、関心を集めている新商品です。そこで、SBIラップと他社商品を比較し、サービス内容等をみていきましょう。

目次

  1. 全自動 資産運用サービス「SBIラップ」とは
    1-1.AIを活用しポートフォリオを最適化
    1-2.投資対象はETF8銘柄
    1-3.低い手数料
    1-4.ポイントが貯まる
  2. 他社商品との比較
    2-1.ウェルスナビ
    2-2.松井証券「投信工房」
  3. まとめ

1 全自動資産運用サービス「SBIラップ」とは

SBI証券は、株式会社FOLIOが運営する資産運用基盤「4RAP(for Robo Advisor Platform)」と連携し、SBIラップを投資家向けに販売を始めました。FOLIOのシステムは高い運用実績を誇っており、SBIラップの運用は、このFOLIOが培ってきた最先端AI運用のノウハウを活用した投資一任サービスを利用して高い収益を目指します。

1-1 AIを活用しポートフォリオを最適化

ポートフォリオの最適化のためにAIを活用して、40種類以上のマーケットデータを分析します。そのデータを基に相場を先読みした自動投資配分によりポートフォリオを最適化し、グローバルインデックスを上回るパフォーマンスを目指します。

SBI証券による過去10年間のバックテストの運用成績は、一般的なロボアドバイザーの運用成績を上回っていました。

1-2 投資対象はETF8銘柄

投資対象は、SBIアセットマネジメント株式会社が運用している8本のETFです。内訳は、株式に投資するETFが、米国株式・先進国株式・新興国株式の3銘柄、債券に投資するETFが、米国債券・米国ハイイールド債券・新興国債券の3銘柄。このほか、REITに投資する米国不動産、金に投資するゴールドの2銘柄があります。

AIがこれら8銘柄の最適運用比率を算出し、それに基づいた運用がされます。ETFの投資先は米国が中心となります。

なお、ETFごとに保有比率に上下限が設定されており、極端に偏った運用がされないようになっています。新興国債およびハイイールド債は2%以上10%以下、金は2%以上20%以下、そのほかは2%以上50%以下です。

1-3 低い手数料

SBIラップの運用報酬は年間0.66%(税込)です。実際には、投資するETFの経費が必要となるため、ETF8銘柄から発生する実質的な信託報酬との合計額がコストとなります。相場によりETFの配分が変わるため、一概に実質的な信託報酬を求めることはできませんが、間接的に発生する実質的なコストを加味しても年1%を下回ることがあり、比較的低水準です。

銘柄 投資一任手数料(税込 %) 実質的な信託報酬の合計額(平均値 %) コスト(平均 %)
SBIラップ 0.66 0.295 0.955(平均)

1-4 ポイントが貯まる

SBIラップの運用資産残高に応じてポイント(Tポイント、Pontaポイント、dポイント)が貯まります。ポイントの付与率は、月間平均運用資産額が1,000万円以上の場合は、年0.2%、1,000万円未満の場合には年0.1%です。例えば1,000万円の場合は、年間で2万円分のポイントが付与されます。

2 他社商品との比較

ここでは、他社が提供しているロボアドバイザーを見てみましょう。

2-1 ウェルスナビ

WealthNavi(ウェルスナビ)は、日本でのロボアドバイザーの草分け的存在です。預かり資産が7000億円を達成(2022年6月9日時点)、39万口座を突破(2021年3月8日時点)となっています。運用の鉄則である長期、積立、分散でリターンの最大化を目指し、販売実績を上げてきました。

最低投資金額は10万円(積立は1万円から)、手数料は預かり資産の1.1%(現金部分を除く、年率・税込)に設定されています。

特徴は、投資者自身が6つの質問に答えると、投資目的にあったリスク許容度(1~5)に分類され、そのリスクに見合った運用が行われる点です。投資先は以下7銘柄のETFに分散されます。

  • 米国株(バンガード・トータル・ストック・マーケットETF=VTI)
  • 日欧株(バンガード・FTSE先進国株式ETF=VEA)
  • 新興国株式(バンガード・FTSEエマージング・マーケッツETF=VWO)
  • 米国債(iシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF=AGG)
  • 物価連動債(iシェアーズ米国物価連動国債ETF=Tip)
  • 金(SPDRゴールドETF=GLD)
  • 不動産(iシェアーズ米国不動産ETF=IYR)

運用成績をみると、インデックスの上昇率と比較して目立って良いというわけではありませんが、投資リスクが最も低い許容度1でも預金金利や社債の利回りを大きく上回っています 。

2016年1月19日~2022年2月28日の運用成績を下記表にまとめました。(※ウェルスナビがサービスを開始した2016年1月に100万円、その翌月から2022年2月まで毎月3万円ずつ積み立てながら投資した場合のもの。)

リスク許容度及び指数/リターン 円換算リターン(%)
リスク許容度1 27.2
リスク許容度2 35.9
リスク許容度3 42.5
リスク許容度4 49.6
リスク許容度5 52.7
TOPIX 35.7
日経平均 55.6
MSCIワールド 91.9

運用成績は、リスク許容度1~5まですべてプラスとなっており、リスク許容度が最も低い1が27.2%、高い5が52.7%(円換算)でした。リスク許容度5の52.7%はTOPIXの35.7%を上回っているものの、日経平均の55.6%、MSCIワールドの91.9%やS&P500の127.8%を下回っています。

2-2 松井証券「投信工房」

松井証券では、ロボアドバイザーを活用した「投信工房」が販売されています。8つの質問に答えると、5つのポートフォリオから自身にあったポートフォリオが提案されます。

100円から積立ができ、手数料が最大年率0.37%(税込)と手軽に始められる水準に設定されています。

3 SBIラップの評判・口コミ

SBIラップを利用している投資家の方からは、次のように評価されています。

  • 「SBIラップを始めてみたが、なかなかプラ転しない」
  • 「買い付けでポイントがもらえるキャンペーンを利用して買い増しした」
  • 「相場の予測やリバランスをしてくれるので利用している」
  • 「ウェルスナビよりも手数料が低いので、パフォーマンス次第で一本化したい」
  • 「SBIラップとウェルスナビの運用額を同額にしてしばらく様子を見たい」
  • 「クレカ積立ができないので面倒」

※個人の感想です。サービスの詳細や最新情報はSBIラップのウェブサイトでご確認下さい。

まとめ

SBIラップの強みは、運用実績のある株式会社FOLIOが運営する資産運用基盤を使い、高い運用収益が期待できる可能性があることです。また、運用資産残高に応じてポイントが貯まるため、実質的な平均手数料は最大で0.755%と、他社商品よりも低めの水準となります。

長期間の運用の場合は、手数料の差が大きく影響するため、SBIラップは手数料の面で優位と言えるケースもありそうです。なお、過去の運用収益がそのまま将来に当てはまるわけではないので注意しましょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム

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