豊島、東大生産技術研究所との寄付研究で社会課題解決への展示会を開催

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豊島株式会社は、豊島ライフスタイル寄付研究部門で制作した11の試作品に基づいたビジョンやコンセプトをショーケースにまとめたバーチャル展示会「Toyoshima Virtual Pavilion」を2021年10月28日から開催している。年末まで開催する予定だ。

豊島ライフスタイル寄付研究部門は、豊島株式会社から東京大学生産技術研究所への寄付をもとに、2018年10月1日から3年間の予定で設立。ファッション業界や社会が抱える課題の解決に貢献する事業化シーズ(種)を、東京大学の工学系の基礎・応用研究の中から探索し、実用化や事業化への道を探る研究として期待されてきた。

この3年間で、豊島は東京大学生産技術研究所の8つの異なる工学系研究室との学際的な共同研究を含む11の研究プロジェクトを支援・推進してきた。各プロジェクトの目的は先端工学系研究を応用し新しい製品やサービスを生み出すことで、試作を行ってビジョンやコンセプトを提案。今回、開催するバーチャル展示会「Toyoshima Virtual Pavilion」では、この11の研究プロジェクトのビジョンやコンセプトをまとめたショーケースを見られる。

展示予定作品のコンセプト・ビジョンの例は以下の通り。

・DUST TO DUST(酒井雄也研究室)
ごみを資源として再利用する新しいコンクリートやボタニカルコンクリートの提案。

・HYOHI(金範埈研究室、南豪研究室)
疾患や症状に合わせて必要な生体情報センサを装着・脱着可能なスマートウェアの提案。

・IN PRAISE OF SHADOWS(竹内渉研究)
人工衛星データを活用し、地球上の森林の変わりゆく現状を観察・体験できるサービスの提案。

・MATRA(竹内昌治研究室)
生態系を守るキーストーン種と呼ばれる生物の役割を支援する、人工筋肉を使った生分解性ロボットの提案。

・PROBES(八木俊介研究室)
形や大きさに囚われない、紙バッテリーの提案。電導性インクを紙に印刷して作成でき、廃棄も容易。

今後、豊島株式会社はこの11の研究プロジェクトで提案するビジョンやコンセプトを基にした製品・サービスの事業化を目指し、共同開発に協力したい事業会社やスタートアップ企業を募集していくという。

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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