不動産投資と収益物件の情報サイト「健美家」を運営する健美家株式会社は12月1日、11月に新規登録された全国の収益物件3種別(区分マンション、一棟アパート、一棟マンション)のデータ(物件数、物件価格、表面利回り)を集計した「市場動向マンスリーレポート 2017/12」を公表した。
健美家は月間50万人が閲覧する国内最大級の不動産投資専門サイトだ。著名な不動産投資家によるコラム、全国の不動産投資家のブログ集、不動産投資セミナー、賃貸経営に役立つ商品などの不動産投資に関連する情報・サービスを提供するほか、全国の収益物件・投資物件探しをサポートしている。
今回発表されたレポートによると、区分マンションの新規登録件数は10,521件、価格は1,551万円で前月比は+4.94%増だった。1,500万円台への上昇は5カ月ぶり。一方で、表面利回りは7.7%(同±0ポイント)と横ばい。2017年7月より7%台で推移している。一棟アパートの新規登録件数は5,864件、価格は6,653万円で前月比は+5.59%増と上昇した。表面利回りは8.86%(同-0.12ポイント低下)と2か月連続で低下した。一棟マンションの新規登録件数は4,492件、価格は17,045万円で前月比は+9.21%増と上昇し2009年4月以来の17,000万円台となった。一方で表面利回りは8.07%(同-0.11ポイント低下)となり低下に転じた。
先月はメガバンクをはじめとする金融機関で地方の住宅ローン業務撤退の報道があった。金融機関の融資姿勢が硬化すると、不動産を購入する際には以前よりも多額の自己資金を求められることになる。不動産価格下落を避けるためにも融資姿勢が厳しくなっている地方を避け都心での不動産投資を検討するなど、投資家は自己判断が求められる局面をむかえている。
平井真理
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