イントラリンクス合同会社は、全世界のリミテッドパートナー(LP)を対象とし、投資家が現在配分しているジェネラルパートナー(GP)をどのように見ているかをテーマとした調査を行い、結果を公表した。
調査によると、LPの35%はオルタナティブ投資(株式や債券とは異なる資産への投資)に配分している割合が30%を超えていると回答し、最大10%を配分していると回答したのは全体の5分の1だった。また、LPの3分の2は増資を検討しており、2017年にはオルタナティブ投資への配分を1~10%の間で増やす予定だと回答、オルタナティブ投資は投資家のポートフォリオにおいて重要な要素を構成していることを示す結果となった。オルタナティブ投資の概況については、2016年には6,690億ドルの純資金が流入し、業界全体のAUM(運用資産残高)を4兆4,600億ドルまで引き上げたとした。
また、LPが注目しているのはヘッジファンド、プライベートエクイティ、プライベートクレジットファンド、不動産の4分野であり、GPの投資先として魅力的な3つの業種の調査によれば、テクノロジーが50.4%、医療が48.9%、インフラストラクチャーが44.4%という回答だった。
そのほか、ファンドマネージャーから提供される透明性レベルに関する調査では、透明性レベルに「ある程度満足している」と回答したのは54%であり、28%は「満足していない」と回答した。これらの調査から、GPとLPとのコミュニケーションの在り方が特に重要であると結論づけた。
本調査は、イントラリンクスとGlobal Fund Mediaと提携により行われた。イントラリンクスは140を超えるLPを対象に調査を実施、地域の内訳は北米52%、ヨーロッパ31%、アジア太平洋15%だった。調査対象となったLPは22%が公的年金機構、15%がコンサルタント、13%が財団またはファミリーオフィスだった。
【資料ダウンロードページ】イントラリンクスLP調査2017
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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