人とつながり、まちを元気にする「コミュニティナース」の普及・育成、地域社会への実装を手がけるCommunity Nurse Company株式会社(CNC)は、身近な人のウェルビーイングをコミュニティナースと共に応援する仕組みとして「ファミリークラウドファンディング」を開始した。
CNCはコミュニティナースが個人を訪問する健康応援サービス「ナスくる」を提供する中で「本当は趣味の蕎麦打ちでたくさんの人に喜んでほしい」「息子が大好きだった、焼き鳥をもう一度焼いてやりたい」など、家族には伝えられていない、それぞれの暮らしの中にある願いに触れてきた。このような願いはたいてい少額の資金で叶えられ、また、顔も知らない誰かではなく、息子や娘、地域でともに暮らす身近な人など、特定の関係者からの応援を求めているケースが多いことが分かったという。
そこで、家族や身近な人たちに代わって、第三者であるコミュニティナースが楽しみや生きがいを見つけ、身近な人たちから応援を届けられる仕組みとして、ファミリークラウドファンディングを開発。株式会社ボーダレス・ジャパンが運営するクラウドファンディングサービス「For Good」を活用して、設計された。
ファミリークラウドファンディングは従来のクラウドファンディングと異なり、コミュニティナースのような第三者がおせっかいな発起人となる。「お誕生日や記念日に毎年同じものしか送れていない」「感謝や応援をしたいけど、何が喜んでもらえるかわからない」といった家族や友人の思いを受けて、コミュニティナースが身近な人の「本当に実現したいこと」を引き出していく。家族や友人は、身近な人の本当の願いを知ることができ、誰もが応援する一歩を踏み出せるサービスだ。
クラウドファンディングの概念を覆す完全クローズド型のクラウドファンディング。開発に携わったボーダレス・ジャパン「For Good」チームのメンバーは「身近な人の『人に伝えにくい想い』をコミュニティナースさんがプロジェクトを立ち上げることで、想いが実現し、新たな生きがいを感じていただけるきっかけがつくれるプロジェクトだと感じております。このような『個人の想い』を多く実現していくことが、私たちFor Goodが目指す『より良い未来』の実現につながると考えています」とコメントした。
CNCはファミリークラウドファンディングを通じて本当の願いを応援し合うことで、共助を実現するつながりづくりを今後も広げていくという。こうした応援の仕組みが社会の中に多く生まれ、つながりが広がることで、健康寿命の延伸やそれに伴う社会保険料の削減などコミュニティナースにより生み出されるインパクトをより拡大していく。
【参照リリース】【完全クローズド型クラウドファンディング】コミュニティナースがつなぐ新しい応援の形「ファミリークラウドファンディング」をスタート

岡村 幸治
Twitter:@koji__O

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