LINE証券株式会社は4月3日、Z世代(15歳~24歳の男女)を対象に実施した投資に関する意識調査「2023年 Z世代の投資意識調査」の結果を公開した。2022年4月1日からの民法改正による成年年齢引下げに伴い、同社のサービス「LINE証券」、「LINE FX」、「LINE CFD」も18歳以上から口座開設が可能。今月1日で1年が経過し、同社のサービスは20代および30代の口座開設者が約55%、10代および20代の口座開設者のうち25%が学生で、若年層の利用が増加している。
調査は、自分の意思で投資が可能になった18歳以上を含む世代に、投資についての意識を把握するため実施。「LINEリサーチ プラットフォーム」で2月24日~27日、 「LINE」を利用している全国のZ世代を対象に実施。400サンプルの有効回答を得た。
年齢別では、15歳~24歳のうち58%が「将来に向けて、投資や資産運用は必要」と回答。なかでも15歳~17歳と22歳~24歳の男性での割合が高い結果になった。
「未成年」である15歳~17歳は44%が成年(18歳)になったら投資を始めてみたいと回答。特に男性は5割を超えた。「投資をしたい」と回答した人のうち、投資を始めるなら「少額から始められる投資」という回答が最も高い割合になり、3割が少額投資を希望していた。しかし、18歳~19歳では、成年年齢引き下げによりできるようになったことのうち、「投資ができるようになる」の認知は26%に止まった。
「親の同意がなくても18歳から投資できるようになったことについて、あなたはどう思いますか?」という質問に「賛成」または「どちらかというと賛成」と答えた人の理由は、「経済の勉強になるから」が60%、「早くに経済的な自立ができるから」が42%、「将来への貯蓄に早い年齢から繋げられるから」が40%。22年4月から金融教育の授業がスタートしたことがポジティブに影響している可能性もうかがえる。
一方、「反対」「どちらかというと反対」「どちらともいえない」と答えた人の理由は「知識がないため投資で失敗しそうだから」が56%と最も高く、次いで「十分な金銭感覚が身についていないから」が48%だった。同社は「金融教育のさらなる普及により、まずは若年層の金融リテラシー向上に繋がる環境づくりを進めていくことで、投資や資産運用に対するハードルが下がることに期待が高まる」と考察している。
※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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