イーサリアムの活用・導入を推進するイーサリアム企業連合(EEA)は、企業の管理システムとイーサリアムメインネットの統合を促進する事を目的としたタスクフォース「EMINENT」を設立した。1月27日、EEA公式ブログが伝えている。
EMINENTはイーサリアムパブリックチェーンの企業導入を促進するため、オープンソースで利用可能なガイドラインとリファレンス実装の構築に取り組む。EMINENTタスクフォースを構成するのは、分散型オラクルを構築するChainLink、企業のブロックチェーン統合ツールを提供するUnibrightやAnyblock Analyticsなど。EEAの言葉を借りれば、イーサリアムの企業採用を拡大するための「ドリームチーム」だ。
ERP(統合基幹システム)やCRM(顧客関係管理)といった企業管理システムを分散型システムを導入する場合、公開された分散型台帳に記録する情報の選択、外部情報を取り入れる方法、データ量の増加、他のシステムとの相互運用といった課題が生じる。こうした課題に加えて、EMINENTはイーサリアムパブリックチェーンの演算、ストレージ、メッセージングと企業の導入要件のギャップを分析する。
EEAはマイクロソフトやJPモルガンを含む世界の500以上の企業で構成され、三菱UFJフィナンシャル・グループやトヨタといった日本企業も参加している。これまでの企業でのブロックチェーンは許可されたノードのみが取引承認や合意形成を行う「プライベートチェーン」が導入されることが多かった。「パブリックチェーン」が実際に企業に受け入れられるかどうか、EMINENTの進展に注目していきたい。
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【参照記事】EEA Mainnet Working Group forms Task Force “EMINENT”
HEDGE GUIDE 編集部 Web3・ブロックチェーンチーム
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