家の住み替え、売り買いどちらが先?メリット・デメリットと判断のポイント

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家の住み替えを予定している方の中には、売りと買いのどちらが先なのか悩んでいる方も少なくないのではないでしょうか。

売却と購入のタイミングは新居の購入費用や、引っ越し時期などに大きく影響します。住み替えに手間取ってしまわないためにも、それぞれのメリットとデメリットを把握しておくことが重要です。

この記事では、売り買いどちらを先に行うべきなのか、それぞれの売却手順とメリットとデメリットについて解説します。

目次

  1. 自宅の売却を先にした場合のメリット・デメリット
    1-1.自宅の売却を先にした場合のメリット
    1-2.自宅の売却を先にした場合のデメリット
  2. 新居の購入を先にした場合のメリット・デメリット
    2-1.新居の購入を先にした場合のメリット
    2-2.新居の購入を先にした場合のデメリット
  3. 住宅ローンの返済や新居選びなど重視する点により使い分けることが重要
    3-1.家を売却できる査定価格や、必要な期間を知っておく
  4. まとめ

1.売りを先にした場合のメリット・デメリット

家の住み替えで売りを先にした場合、以下のような手順で住み替えを行うことになります。

  1. 不動産会社に査定を依頼する
  2. 不動産会社に売却の仲介を依頼する
  3. 募集広告や内覧を行う
  4. 売買契約を締結する
  5. 住み替え用の家を探す
  6. 新居の売買契約を締結する

家の住み替えで売りを先にした場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

1-1.自宅の売却を先にした場合のメリット

自宅の売却を先にした場合、下記3つのメリットが挙げられます。

新居の購入資金を確保できる

自宅の売却を先にすると、売買契約の時点で売却代金の一部、引き渡しの時点で残りの売却代金を受け取ることができます。新居の購入資金を確保できることから、ローンの頭金を増やして返済総額を少なく抑えることが可能です。

売却代金をローン返済に充てることができる

売却予定の家の住宅ローン返済が残っている場合、売却が出来るまで新居の購入後も返済金を支払わなければなりません。新居と古い家の両方の返済金を支払うこととなり、一時的に大きな出費が発生してしまうことがあります。

このような場合、先に自宅の売却を進めることで売却代金をローン返済に充てることが可能です。

余裕を持って売却を進めることができる

買い手が見つかってから次の新居を探し始めるため、不必要に売り急がず余裕を持って売却を進めることができます。納得できる価格で売れるまで、じっくり買い手を探せるのがメリットと言えるでしょう。

1-2.自宅の売却を先にした場合のデメリット

自宅の売却を先にした場合、下記3つのデメリットが挙げられます。

仮住まいが必要になる可能性がある

現在の家の売買契約が成立してから引き渡しまでの間に家が見つからない、完成しない場合にはそれまでの仮住まいを確保しなければなりません。また、新居を購入した後の引っ越しと2度の引っ越しを行うことになります。

仮住まいの賃料や、引っ越し代金などの費用が発生してしまう可能性がある点は注意しましょう。

急いで新居を探す必要がある

仮住まいの賃料が毎月発生してしまうため、急いで新居を探すことになります。じっくりと新居を選ぶ余裕が持ちにくい点もデメリットとなります。

売却に時間がかかると新居の購入も遅れる

売却に時間がかかると、新居を購入する予定も遅れてしまいます。転勤や進学などにあわせて新居の購入を検討している場合、購入後のライフプランが狂ってしまう可能性があるので注意が必要です。

2.新居の購入を先にした場合のメリット・デメリット

家の住み替えで買いを先にした場合、以下のような手順で住み替えを行うことになります。

  1. 住み替え用の家を探す
  2. 新居の売買契約を締結する
  3. 不動産会社に査定を依頼する
  4. 不動産会社に売却の仲介を依頼する
  5. 募集広告や内覧を行う
  6. 売買契約を締結する

買いを先に進めた場合、すぐに買い手が見つからなくても既に引っ越しているため、速やかに住み替えを行うことが可能です。

続いて、家の住み替えで買いを先にした場合のメリットとデメリットを見ていきましょう。

2-1.新居の購入を先にした場合のメリット

買いを先にした場合、以下の3つのメリットが挙げられます。

内覧の準備を行う必要がない

住みながら内覧を行う場合には内覧に合わせて部屋の準備をすることになりますが、既に新居に引っ越していれば空き部屋となっているため、掃除の手間を省くことができます。

新居選びに時間を費やすことができる

買いが先の場合には住み替え先の家が見つかるまで売りを行わないため、じっくり時間を費やしながら条件に合った新居を選ぶことができます。

仮住まいを確保する必要がない

住まいを確保してから売りを行うため、買い手が見つかるまでの仮住まいを確保しなくて済むのもメリットと言えるでしょう。

2-2.新居の購入を先にした場合のデメリット

買いを先にした場合、以下の3つのデメリットが挙げられます。

住宅ローンの二重返済が生じる可能性がある

新居を購入する際に住宅ローンを契約すると、現在のローンが完済していない場合、両方のローン返済を行わなくてはなりません。

無駄なコストがかかりやすい

引っ越しした後も物件の所有権が残っているため、様々なコストが発生します。住んでいない家に対して固定資産税や都市計画税、管理費、修繕費などを支払わなくてはなりません。

希望価格よりも低く売却する可能性が高まる

売却までのコストを抑えるために売り急ぐと、希望価格で売却できない可能性が高まります。出来るだけ高く売却したい、維持管理のコストを減らしたい場合には、売り先行で住み替えを行った方が良いでしょう。

3.住宅ローンの返済や新居選びなど重視する点により使い分けることが重要

このように、売り買い双方にメリットとデメリットがあるため、一概にどちらを選んだ方が良いとは言い切れません。そのため、どちらを選ぶかは自身の状況に応じて判断する必要があります。

例えば、住宅ローンの返済が残っている、家の売却代金を新居の購入資金に充てることを予定している場合には、売りを先に行った方が良いと言えます。

また、少しでも好条件で家を売りたい、買い手が見つかるまで時間を費やすことが予想される場合も売りを先に検討して良いでしょう。

一方、住宅ローンの返済が終わっていたり、売却のめどが立っている場合には、買いを先に行っても良いと言えます。買い先行にするデメリットが少なく、新居選びを重視したい方は買い先行の住み替えを検討すると良いでしょう。

3-1.家を売却できる査定価格や、必要な期間を知っておく

売り買いのどちらを先に進めるかを判断する際は、「今の家はいくらで売れるのか?」「希望価格で売却するとしたらどれくらいの期間が必要か?」ということを知っておくと良いでしょう。

家を売却できるおおよその価格や期間を知ることで、住み替えに発生するコストや住宅ローンの返済額との比較、新居の購入タイミングを推し測ることが出来るためです。

より正確な査定額や売却にかかる期間を知るために、一度の登録で複数の不動産会社へ査定を依頼できる不動産一括査定サービスの利用を検討しましょう。

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このような不動産一括査定サービスを利用することで、売却検討段階でも不動産の価格を知ることが可能です。物件情報を登録するだけで複数社から同時に査定をしてもらえるため、1社ずつ不動産会社へ問い合わせるより手間がかかりません。

複数の不動産会社の査定理由や売却に必要な期間を知ることで、売り買いどちらを先にするべきか具体的に判断しやすくなるでしょう。

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まとめ

家の住み替えを行う際は、売りを先に行う、買いを先に行うのどちらか選ぶことになります。どちらを選ぶべきか悩む方も多いと思いますが、双方にメリットとデメリットがあるため、選んでから後悔しないためにも、それらを事前に確認することが重要です。

売り買いそれぞれのメリットとデメリットを踏まえながらも、どちらを選ぶべきか判断に迷う場合、まずは家の査定価格や売却に必要な期間を知り、発生するコストと比較してみてはいかがでしょうか。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。