不動産売却セミナーに参加する4つのメリットと選び方のポイント

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不動産売却について調べると、「相場より安く成約した」「成約まで時間がかかった」など、不動産売却での失敗談を目にすることがあります。こうした情報を目にしたりすることで、所有している不動産を売却するのに不安になる方もいるでしょう。

そこで今回は、不動産売却の失敗を防いで損をしないためのセミナーをご紹介し、またそのメリットや注意点についても解説します。

目次

  1. 不動産売却セミナーに参加するメリットとは
    1-1.専門家の意見を聞ける
    1-2.法改正などの最新情報を得られる
    1-3.1対1ではないので参加しやすい
    1-4.質問してその場で疑問を解決できる
  2. セミナーを選ぶ際のポイントとは
    2-1.内容が自分に合っているか確認する
    2-2.主催者がしっかりしているか確認する
  3. まとめ

1 不動産売却セミナーに参加するメリットとは

「子供が成長して今の家では小さいので、売却して住み替えたい」「子供が独立したので、売却してアパート暮らしにする」など、様々な理由で不動産売却を検討している方は多いと思います。

しかし、初めての不動産売却では「いつ売却活動を始めればいいか」「どうすれば高く売却できるか」「売却後の確定申告は必要か」など、分からないことが数多くあります。そこでおすすめするのが不動産売却セミナーへの参加です。

不動産売却を手掛ける業者が主催しているセミナーは各地で頻繁に行われています。例えば、不動産売却時の税務や法務に関する専門的なことを、税理士や弁護士などを招いて講演を行ったり、相談会を実施したりするなどの内容となっています。また、不動産の売却や住み替え時に損をしないための節税方法や売却時期のアドバイスなど、講演内容は様々です。

基本的にセミナーは無料で事前の申し込みが必要・先着順となっていることが多いため、不動産売却セミナーに興味がある場合は早めに申し込んだ方が良いでしょう。セミナーに参加することで得られる主なメリットは以下の4つです。

  1. 専門家の意見を聞ける
  2. 法改正などの最新情報を得られる
  3. 1対1ではないので参加しやすい
  4. 質問してその場で疑問を解決できる

それぞれの参加するメリットについて詳しく見ていきましょう。

1-1 専門家の意見を聞ける

参加するメリットの1つ目は専門家の意見を聞けることです。例えば、不動産に関係する専門家として、不動産鑑定士、宅地建物取引士、マンション管理士、管理業務主任者などが挙げられます。

不動産鑑定士は独占業務である不動産の鑑定評価業務ができるため、不動産が有している経済的価値に詳しい専門家です。一方で、宅地建物取引士は独占業務である不動産の売買や仲介ができるため、不動産売却に関する知識と経験が豊富です。

また、マンション管理士と管理業務主任者は売買に直接の関係はありませんが、マンション管理の専門家であるため、マンションに関する知識に特化しています。

セミナーには上記のような専門家が招かれて不動産売却におけるアドバイスや現状などを教えてくれます。また、相談時には費用が発生するのが一般的な税理士や弁護士などを招いて、無料で税務や法務に関する意見も聞けるのが大きな魅力と言えるでしょう。

1-2 法改正などの最新情報を得られる

二点目は法改正などの最新情報を得られることです。不動産売却に関する知識は、本を読むまたはネットで検索して身に付けることも可能です。しかし、本は情報の信ぴょう性こそ高いものの、執筆時点から法改正や経済状況などで情報が古くなっている可能性があります。また、ネットで検索するという方法では無料で手軽に情報が手に入る一方、情報の信ぴょう性が低い可能性があります。

不動産売却セミナーは適宜開催されているため、常に不動産売却に関する最新情報を手に入れることが可能です。法改正をテーマにしたもの、2020年開催の東京オリンピックや2025年開催の大阪万博、消費増税をテーマにしたものなどが講演内容として扱われます。

不動産売却セミナーでは、不動産売却に関するリアルタイムな情報が無料で手に入る点で参加するメリットが大きいと言えるでしょう。

1-3 1対1ではないので参加しやすい

また、セミナーは1対1での面談ではないので、比較的参加しやすいこともメリットです。参加を検討している方の中には、「何らかの営業を持ちかけられるのではないか」「少人数だと気まずい」といった不安などから、なかなかセミナーに参加できずにいる方もいます。

しかし、1対1の相談会形式のセミナーを除いて、基本的に1対1ではなく大人数に向けて開催するのが一般的です。初めてセミナーに参加したという方も多く、たまたま席が近くなった参加者と仲良くなってお互いの情報を交換できる機会にもなります。

このように、気負いせず参加できるのがセミナーの良い点ですので、興味があれば不安がらずに一度参加してみるのも良いでしょう。いくつかセミナーに参加した方からおすすめのセミナー情報を得られれば、時間の無駄を減らすことにもつながるため、次に参加するセミナーを選びやすくもなります。

1-4 質問してその場で疑問を解決できる

参加するメリットの4つ目は、セミナー会場で質問してその場で疑問を解決できることです。

本やネットで不動産売却の情報を手に入れることは、本が作成された時期によっては情報が古い場合があり、またネットの情報は誰が作成したのかが分からず信ぴょう性が低いものがあるというデメリットがありました。また、疑問が生じた場合にもすぐ誰かに聞くことは難しく、自分で調べたりする手間が必要なこともデメリットです。

しかし、不動産売却セミナーでは、その日のテーマの内容が終わった後に質疑応答の時間を確保しているのが一般的であるため、疑問が生じた場合でもその場ですぐに解決できます。そのため、セミナーに参加して疑問を抱いたまま帰るという状況を避けられます。

「大人数の中での質問は恥ずかしい」という方もいると思いますが、少人数制のセミナーや相談をメインとしたセミナーなどでは、質問や相談を1対1でできるケースもあるため、そのような方でもその場で疑問を解決しやすいと言えるでしょう。

2 セミナーを選ぶ際のポイントとは

不動産売却セミナーと一口に言っても、セミナーは多種多様で、開催場所・主催者・時間・テーマなどそれぞれのセミナーによって異なります。時間に余裕があれば、全てのセミナーに参加しても問題ありませんが、1セミナーあたり約2時間かかるほか移動時間も考慮すると時間的拘束が大きいので注意が必要です。

そのため、不動産売却セミナーに参加する際は、どのセミナーに参加するのか事前に決めておくことが重要です。セミナーを選ぶ際はどのような点に注意すれば良いのでしょうか?セミナーを選ぶ際の主なポイントは以下の2つです。

  1. 内容が自分に合っているか確認する
  2. 主催者がしっかりしているか確認する

それぞれのポイントについて詳しく見ていきましょう。

2-1 内容が自分に合っているか確認する

ポイントの1つ目は内容が自分に合っているか確認することです。

例えば、不動産売却で気になっているのが「売却後の確定申告」とします。しかし、参加したのが「不動産売却を速やかに進める方法」というテーマのセミナーだった場合には、自分の知見を高める分には問題ありませんが、目的を考えるとあまり参加する意味がありません。そのため、セミナーに参加する際は、内容が自分に合っているか事前に確認してから申し込むことが重要です。

不動産売却セミナーの中には、タイトルだけでなく第一部では○○、第二部では○○などの詳細を記載しているところもあります。第一部には興味があっても第二部には興味がない場合、途中退出できないセミナーでは第二部が時間の無駄となる可能性もあります。

セミナーは定期的に様々なテーマで開催されているため、自分に合ったテーマのセミナーが開催されないかこまめに確認しておき、目的に合ったものを選んで参加することも1つのポイントと言えるでしょう。

2-2 主催者がしっかりしているか確認する

また、主催者がしっかりしているか確認することもポイントです。セミナーを開催する主催者は不動産仲介会社や建築会社(デベロッパー)、金融機関など様々で、セミナーを開催するにはそれぞれの目的があります。

例えば、不動産仲介会社には、セミナーの参加者から売却の委託を得られれば、仲介手数料の獲得につながって売上が増加します。また、金融機関には、売却後の預金または次の購入時のローン契約の締結、建築会社には売却後の建築依頼などといった目的が結びつきます。

大手の不動産会社や金融機関、建築会社などがセミナーの主催者である場合はあまり問題ありませんが、聞いたことがない主催者の場合は注意が必要です。例えば、参加しなくても得られる情報だけを並べただけのセミナーだったり、終了後の営業がしつこい可能性があったりする場合も考えられます。

そのようなセミナーを受けないためにも、主催者が過去にどのくらいセミナーを開催しているのか、そもそもどのような主催者なのかを事前に確認しておくことが重要と言えるでしょう。

3 まとめ

初めての不動産売却にあたり、なるべく高く・早く不動産を売却するにはどうすればいいか悩んでいる方も多いと思います。

不動産売却セミナーは基本的に無料で、常に不動産売却に関する最新情報が手に入るほか、疑問が生じてもその場で直接プロに聞けるため、効率的な情報収集の手段の一つです。しかし、セミナーと一口に言っても種類は様々です。全てのセミナーに参加すればいいというものではないため、まずどのセミナーに参加すべきかよく選んでから申し込むようにしましょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。