海外不動産投資について興味があるものの、情報が少ないためどうやって勉強したらよいのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
海外不動産投資は実例があまり多くないため、ノウハウなどがあまり公開されていない分野です。海外不動産投資について勉強するためには、順序だてて情報を集めていくことが有効になります。
この記事では、海外不動産投資について勉強するために、どんな手順を踏めばよいのか解説します。
目次
- 海外不動産投資について勉強する手順
1-1.どんな投資をしたいのか考える
1-2.国ごとの特徴について調べる
1-3.不動産会社が開催しているセミナーに参加する
1-4.海外現地に行ってみる
1-5.海外現地で営業している不動産会社にも話を聞いてみる - まとめ
1.海外不動産投資について勉強する手順
海外不動産投資について勉強するためにはどんな手順を踏むと良いのか、順を追って解説していきます。
1-1.どんな投資をしたいのか考える
海外不動産投資に興味はあるものの、自分に合っているのはどの国なのかわからないという人もいるのではないでしょうか。
海外不動産投資について勉強や情報収集をする前に、どんな投資をしていきたいのか考えることが重要です。例えば以下のようなポイントについて考えてみましょう。
- 最も排除したいリスクは何か
- インカムゲインとキャピタルゲインはどちらを重視するか
- いくらまでの物件であれば購入できそうか
- 希望する利回りは最低何%か
不動産会社に問い合わせをしたり、セミナーに参加したりと勉強するための行動をとる人は多いものです。しかし、自分が理想とする投資の全体像について明確な答えを持っている人はあまり多くないと言えます。
海外不動産投資では、国やエリアごとに物件価格や市場の特徴および外国人に対する規制内容などが異なっています。闇雲に情報を集めると情報量が多くなってしまい、どこがいいのかさらにわからなくなってしまう点に要注意です。
勉強する前に自分がしたい投資について具体的な条件を固めていくことで、情報の取捨選択ができるようになります。
1-2.国ごとの特徴について調べる
自分がしたい投資の理想像を固めたら、まずは国ごとの情報を集めていきましょう。例えば、アメリカの不動産に投資するメリットとして、世界の主要先進国の中で人口増加率が高く推移し、賃貸需要の増加が見込める点が挙げられます。
一方、デメリットの1つに時差の大きさが挙げられます。例えば日本とニューヨークの時差は13時間で、日本とハワイの時差も19時間です。対して、東南アジアの新興国などは、日本との時差が小さいために、コミュニケーションの難易度は比較して高くありません。
このように、国ごとのメリットやデメリットなどを比較し、国ごとの特徴が自身の投資目的に沿っているか確認することが大切です。
【関連記事】海外不動産投資、国別のメリット・デメリットを比較
自分がしたい投資の理想像や予算などと合いそうな国を大まかに絞り込んだら、その国の不動産を取扱っている不動産会社を探します。見つかった不動産会社に資料請求などの問い合わせをすれば、詳しい内容について勉強が可能です。
なお、日本国内の不動産投資について勉強するためには本を読むのも有効です。しかし、国内不動産投資と比較すると、海外不動産投資を取扱う会社は少ないほか、投資の実例も少なくなっています。
このため、海外不動産投資について解説する本は非常に少ないと言えます。もし本が見つかったとしても、情報が古く、現在とは違う市況や税制度になってしまっている可能性があります。
最新の情報を集めて勉強するという点においては、実地で物件を比較するなどしていくことで効率的に自身の目的に合った投資方法を知ることに繋がります。
【関連記事】海外不動産に強い不動産投資会社一覧
1-3.不動産会社が開催しているセミナーに参加する
資料請求などを通じて知識を深めたら、海外不動産を取扱う会社が主催するセミナーに参加してみることも検討してみましょう。講師の雰囲気などから、不動産会社の雰囲気なども判断できます。
また、実際に海外現地へ足を運んでいる講師からは、インターネットや資料などから得られる情報よりも濃い情報を得られることもあります。気になる情報があれば、不動産会社から物件情報をもらって比較してみると良いでしょう。
アメリカ不動産投資を検討しているのであれば、例えば、オープンハウスの不動産投資セミナーを検討してみるのも良いでしょう。アメリカ不動産投資の基礎から、注目エリア・具体的な物件情報までわかる無料の不動産投資セミナーを定期的に開催しています。
その他、東南アジア不動産投資を考えているのであれば、物件選びから賃貸管理、売却までワンストップで手掛けるビヨンドボーダーズのセミナーがあります。ビヨンドボーダーズの海外不動産セミナーの特徴は、「主に東南アジアの不動産投資を対象としていること」「日系・現地の大手デベロッパーの開発物件のみを紹介していること」などが挙げられます。
なお、これらのセミナーで物件情報をもらう場合には、可能な限り収支シミュレーションももらっておくと役立ちます。表面利回りなどの情報だけでなく、どんな経費がかかると想定しているのかも判断できるためです。
そのほか、収支シミュレーションの細かさを比較することで、不動産会社の比較も可能になります。複数の不動産会社と同時にコミュニケーションを取っておくことで、提供される情報に誤りがないか判断もしやすくなります。
【関連記事】どこを選ぶ?初心者に人気の海外不動産投資セミナー4選
1-4.海外現地に行ってみる
時間的・資金的な余裕がある場合は、机上の勉強にとどまらず海外現地へ行ってみることも有効です。実際に現地を見ることで掴めるイメージなどは、机上の勉強によって得られない情報です。
また、強い購入意欲を持てる物件がある場合は特に、現地を視察することで、不動産会社からの説明だけではつかめなかった情報を得られることも多いものです。
2021年時点では新型コロナウイルス感染拡大の影響によって海外渡航が規制されているケースもありますが、海外渡航が可能であれば、1度足を運んでみても良いでしょう。
1-5.海外現地で営業している不動産会社にも話を聞いてみる
日本国内で海外不動産投資を扱う不動産会社へ問い合わせるとともに、現地で日本人が営業している不動産会社にも問い合わせてみると、違った情報を入手できる可能性があります。
海外の不動産市場に関して最も鮮度の高い情報を持っているのは、海外現地で営業している不動産会社です。また、例えばタイのバンコクなど日本人が多いエリアでは、現地で不動産業を営んでいる日本人もたくさんいます。
日本人が経営する不動産会社が見つからなかった場合は、現地の日本人会などを探してみるのが有効です。海外現地で日本人が経営する不動産会社は、現地の日系企業へ日本人駐在員向けの住宅を斡旋していることが多く、日本人会のwebサイトに広告を掲載していることがあります。
まとめ
日本国内の不動産投資と比較すると、海外不動産投資は不動産会社や投資の実例が少ないのが実態です。また、海外不動産投資について解説する本も少なく情報が古くなっていることもあるため、本を探して読むのがあまり有効ではないケースもあります。
これらの背景から、海外不動産投資について勉強するためには、実際の物件情報を問い合わせたり、セミナー参加などが主な方法となります。なお、正確な市場背景をつかむためには、国の統計など一次情報にこだわって情報収集するのが重要です。
そのほか、海外現地の不動産会社にコンタクトすることや、海外現地へ足を運ぶことなども勉強するためには有効と言えます。一つずつ情報を集めていくことで海外不動産の知識も付き、勉強効率を上げることに繋がりますので、検討してみてください。
HEDGE GUIDE 編集部 不動産投資チーム
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