投資型クラウドファンディングの中には、資産管理アプリであるマネーフォワードMEと連携して、資産の運用状況を一括管理できるサービスがあります。
資産管理アプリを利用することで、サービスごとに資金管理が必要な投資型クラウドファンディングの資産推移を簡単に確認することが可能になります。また、保有している現金やローンの借り入れ状況、月々の給料や生活費なども一元管理できるため、収支を見直して資産形成をしていきたい方にも便利なサービスです。
今回はマネーフォワードMEで資産運用管理をできる投資型クラウドファンディングサービス7社の特徴などについてご紹介します。
目次
- マネーフォワードMEとは
1-1.無料プランと有料プランから選択できる
1-2.様々な金融口座を一括管理できる - マネーフォワードMEと連携できる投資型クラウドファンディングサービス
2-1.CREAL(クリアル)
2-2.Funds(ファンズ)
2-3.OwnersBook(オーナーズブック)
2-4.FUELオンラインファンド
2-5.LENDEX(レンデックス)
2-6.クラウドクレジット
2-7.Rimple(リンプル) - まとめ
1.マネーフォワードMEとは
マネーフォワードMEは、 株式会社マネーフォワードが運営する資産管理アプリケーション・クラウド会計ソフトです。スマートフォンとPCの両方から資産状況を手軽に確認することが可能で、証券会社や投資型クラウドファンディングなどの投資サービスにも対応しています。
また、個人事業主や法人向けの「MFクラウド確定申告」というサービスもあります。こちらは確定申告・決算の資料作成を手軽に行うことができ、銀行口座・クレジットカードと月々の経費精算を連携させることも可能です。
1-1.無料プランと有料プランから選択できる
マネーフォワードMEは、メールアドレスなどの情報登録をすれば無料で利用できます。有料オプションもありますが、資産の管理運用という最小限の機能に絞れば無料で使うことができます。
マネーフォワードME、無料プランと有料プランの違い
無料会員 | プレミアム会員 | |
---|---|---|
料金 | 0円 | 月額500円 年額5,300円 |
データ閲覧可能期間*2 | 過去1年分 | 制限なし |
連携可能数 | 4件まで | 制限なし |
グループ作成 | 1件まで | 制限なし |
連携口座の自動更新頻度 | – | 高い |
連携口座の一括更新*3 | × | ◯ |
カードの残高表示 | × | ◯ |
家計資産レポート | × | ◯ |
資産内訳・推移グラフ | × | ◯ |
負債内訳・推移グラフ*4 | × | ◯ |
ポイント・マイルの有効期限の表示・通知*4 | × | ◯ |
カード引落し時の残高不足の通知*4 | × | ◯ |
広告非表示*5 | × | ◯ |
CSVダウンロード | × | ◯ |
1-2.様々な金融口座を一括管理できる
マネーフォワードMEは、資産の一括管理を行うことができるツールです。 FXや仮想通貨、株式、銀行口座に加えて投資型クラウドファンディングをまとめて入金や出金の様子などを管理できます。
様々な資産運用を行っていると、それぞれの口座でどれぐらいの利益が出ているのか、またどれぐらいの金額を運用しているのかといった情報管理が煩雑になっていきます。
マネーフォワードMEでは、連携している投資サービスをマネーフォワードME上で一括管理して、情報を網羅することができます。自分の資産運用の結果がどのように推移しているのか把握しやすく、確定申告などでも書類を作成しやすくなるメリットがあります。
2.マネーフォワードMEと連携できる投資型クラウドファンディングサービス
マネーフォワードMEで連携できる投資型クラウドファンディングサービスにはどういったものがあるのかみて行きましょう。
マネーフォワードMEにアクセスし、その他の欄をクリックすると連携投資型サービスの一覧が表示されます。そこで各サービスのログイン情報を入力すれば、マネーフォワードMEに各投資型サービスそれぞれの運用状況がリンクされるので、一括で確認できるようになります。
2-1.CREAL(クリアル)
CREAL(クリアル)は東証グロース上場企業のクリアル株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングで、投資のしやすさが大きな特徴でありメリットです。累計募集実績は200億円を突破しており、国内の不動産投資型クラウドファンディングサービスの中でもトップクラスの実績を誇っています。
CREALではマネーフォワードMEと連携しているため、その運用状況をマネーフォワードME上で他サービスと合わせて一括管理できます。 CREALのファンドの募集ペースは月間数件であり、毎月10億円を超えることも多く、投資機会が豊富に提供されています。
2-2.Funds(ファンズ)
融資型クラウドファンディングのFunds(ファンズ)は、投資型ファンドのオンラインマーケットです。上場企業や有力企業など融資先を社会的信用性が高い会社に絞り、また全ファンドで社名を投資家に公開するなど、投資家に対しての情報開示も積極的に行っています。
Fundsの平均利回りは3%と他の投資型クラウドファンディングサービスに比べてやや低めに設定されていますが、融資先企業の金利負担が低いため低リスクの運用が期待できます。優待や特典などが豊富であり、様々な特典を楽しむこともできるサービスとなっています。
2-3.OwnersBook(オーナーズブック)
OwnersBook(オーナーズブック)は、東証プライム市場上場企業であるロードスターキャピタル株式会社が運営する融資型クラウドファンディングサイトです。OwnersBookもマネーフォワードME上で連携をして資産管理をすることができます。
ロードスターキャピタルは融資型クラウドファンディングや不動産の売買・運営など様々な不動産関連の事業を行っており、OwnersBook上で運営されるファンドも全て不動産関係のものとなっています。ファンドには不動産担保が設定されているので、貸し倒れへの資産保全対策が行われています。
2-4.FUELオンラインファンド
FUELオンラインファンドは、FUEL株式会社が運営する融資型クラウドファンディングサイトです。 FUELオンラインファンドは融資型クラウドファンディングのプラットフォームであり、髙島屋など有力企業の関与するファンドを取り扱っています。
募集頻度はそれほど高くはないものの、ファンドに関与する会社が上場企業関連という信用性もあり、多くの投資家から利用されています。
2-5.LENDEX(レンデックス)
LENDEX(レンデックス)は、累計募集実績300億円を超える融資型クラウドファンディングサイトです。利回りが6%以上と高いのが特徴であり、会員数も2万人を数えています。
比較的高い利回りを提供しながら、2023年2月時点で返済遅延や分配遅延を発生させたことはありません。LENDEXもマネーフォワードME上で運用状況を管理できるので、他の投資型サービスと一緒に運用することができます。
2-6.クラウドクレジット
クラウドクレジットは海外ファンドを専門とする融資型クラウドファンディングサイトです。海外ファンドは日本国内ファンドにはないカントリーリスクがありますが、収益面では年利10%を超える非常に高い利回りのファンドもあります。
こちらもマネーフォワードMEで管理できるので、他のファンドと組み合わせながらポートフォリオの構築を行いやすくなっています。
2-7.Rimple(リンプル)
Rimple(リンプル)は、東証プライム上場グループ企業であるプロパティエージェント株式会社が運営する不動産投資型クラウドファンディングサービスです。
東証プライム上場企業が運営していることもあり、多くの投資家からの支持を得ています。会員数は13万人以上であり、ファンドの募集を行うと10倍以上の倍率になることもあります。RimpleもマネーフォワードME上で資産の管理ができます。
まとめ
ここではマネーフォワード ME上で資産管理できる投資型クラウドファンディングサービス7社を紹介しました。それぞれのサービスごとに、上場企業の運営、利回りが高い、海外ファンドを扱っている等の個性的な特徴があります。
サービスによりリスクやリターンも異なってくるため、色々なサービスを一括管理できるマネーフォワードMEはメリットの大きいツールと言えます。リスクとリターンのバランスを取れたポートフォリオの構築を行っていくのに利用してみましょう。
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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム
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