抽選式の募集がある不動産クラウドファンディングは?9社を比較

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不動産クラウドファンディングを提供するサービスでは、ファンドの募集方法に大きく分けて抽選式と先着式の二つを採用しています。

先着式の場合、人気の高いファンドでは数分で満額となり募集終了してしまうケースがあります。一方、抽選式はこのような人気の高いファンドでも募集終了までにじっくり投資を検討することができるメリットがあるのです。

今回は、抽選式のサービスを中心に投資したい方向けに抽選式の募集を行っている投資サービスとその特徴をお伝えしていきます。

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※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定商品・ファンドへの投資を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、利用者ご自身のご判断において行われますようお願い致します。

目次

  1. 抽選式の不動産クラウドファンディングとは
  2. 抽選式を採用している不動産クラウドファンディングの比較
    2-1.COZUCHI(コヅチ)
    2-2.信長ファンディング
    2-3.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)
    2-4.ジョイントアルファ
    2-5.Rimple(リンプル)
    2-6.大家どっとこむ
  3. 抽選式を採用している融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)
    3-1.OwnersBook(オーナーズブック)
    3-2.Funds(ファンズ)
    3-3.バンカーズ
  4. まとめ

1.抽選式の不動産クラウドファンディングとは

抽選式の不動産クラウドファンディングとは、ファンドの募集中に実際に投資できる人を投資に応募した順番に決めるのではなく、規定の時間内に応募した人を対象とし、その中から抽選で投資できる人を選ぶ方式を指します。

先着式の場合はファンドの募集開始タイミングですぐに終了してしまう可能性がありますが、抽選式の場合は規定時間内に投資申し込みをすれば、募集開始時に間に合わなくても投資できる可能性が生まれます。抽選式は、本業やプライベートで忙しく、投資の時間を中々とれないという方も参加しやすい仕組みとなっているのです。

一方で、多くの人が投資したいと思うような魅力的なファンドの場合、応募が殺到し、抽選倍率が上がって投資できなくなる可能性もあるため注意しましょう。

2.抽選式を採用している不動産クラウドファンディングの比較

抽選式を採用している不動産クラウドファンディングサービスの特徴をお伝えします。

サービス名 募集方式 想定利回り タイプ 上場
COZUCHI 先着・抽選 4~20%以上 不動産 未上場
信長ファンディング 先着・抽選 4~8% 不動産 東証スタンダード、名証
TSON FUNDING 先着・抽選 4~7% 不動産 東証プロマ-ケット
ジョイントアルファ 抽選 3~6% 不動産 東証プライム
Rimple 抽選 2~5% 不動産 東証プライム
大家どっとこむ 先着・抽選 3~7% 不動産 東証スタンダード

2-1.COZUCHI(コヅチ)

不動産投資型クラウドファンディング「COZUCHI(コヅチ)」COZUCHI(コヅチ)は、LAETOLI株式会社が運営している不動産クラウドファンディングです。 COZUCHIでは多数のファンドにおいて抽選式で募集しています。募集規模が10億円を超えるようなファンドがあるため、抽選式でも倍率が極端に高くなることは少ないといえます。

またCOZUCHIでは、先着式、抽選式の他に特定のファンドに投資した人に対し他のファンドに優先投資できる枠を付与する優先投資権のあるファンドがあるのも特徴です。

2-2.信長ファンディング

信長ファンディングは愛知県に本社を構える不動産会社が運営している不動産クラウドファンディングです。建売住宅の販売などで実績豊富な企業で、地元の名古屋を中心とした東海エリアをはじめ、東京でも不動産を取り扱っています。

信長ファンディングでは 先着式と抽選式の両方を採用しており、割合では抽選式のファンドの募集が多くなっています。また、地域経済の活性化や国産材の積極活用などを特徴として掲げており、不動産でESG投資ができるクラウドファンディングでもあります。ESG投資に関心がある方や、地方創生・地域活性化・環境問題などに関心のある方にとっても大きなメリットになるでしょう。

2-3.TSON FUNDING(ティーソンファンディング)

TSON FUNDINGTSON FUNDING(ティーソンファンディング)は、名古屋に本社を構える不動産会社株式会社TSONが運営している不動産クラウドファンディングです。様々な種類の不動産を運用しており、募集ファンドも抽選ファンドが中心となっています。 先着方式での投資が難しい方にとっては抽選式が多いTSON FUNDINGは使いやすいといえます。

2-4.ジョイントアルファ

ジョイントアルファジョイントアルファは香川県に本社を構える東証プライム市場上場企業の不動産会社、穴吹興産が運営する不動産クラウドファンディングサイトです。ジョイントアルファのファンドは1億円を超えるような大規模ファンドは少ないものの、日本全国のマンションファンドや宿泊施設を運用対象としています。

ファンドは全て抽選式であり、その倍率は数百パーセントを突破することもあります。多くの投資家に利用されている不動産クラウドファンディングの一つです。

2-5.Rimple(リンプル)

不動産投資クラウドファンディング リンプル(Rimple)Rimple(リンプル)は、東証プライム上場グループ企業であるプロパティエージェントが運営する不動産クラウドファンディングです。プロパティエージェントは都心部のマンション開発・管理に強みのある不動産会社であり、事業のノウハウを活かし、価格変動リスクの低い都心物件を運用するといった特徴がある不動産クラウドファンディングです。

多くの投資家に利用されており、Rimpleがファンド募集を行うと募集倍率は1000%を突破するケースも見られています。月2回程度の定期的な募集を行っているので、募集タイミングを見逃しにくいのもメリットです。

2-6.大家どっとこむ

大家どっとこむ大家どっとこむは、東証スタンダード市場上場企業である、株式会社グローベルスが運営する不動産クラウドファンディングです。

大家どっとこむでは区分物件から一棟物件まで様々な種類の不動産を取り扱っています抽選方式と先着方式の両方を採用しており、抽選方式での募集がやや多めです。想定利回りは年利5%以上の案件もあり、リスクとリターンのバランスをとった投資が期待できます。

3.抽選式を採用している融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)

不動産クラウドファンディングは実際の不動産を保有して運用するというスキーム上、数千万円規模の案件も多く、抽選式の募集では倍率が高くなりすぎて投資機会を逃してしまうというデメリットもあります。

一方、不動産を実際には保有せず、融資によって間接的に投資できるサービスに融資型クラウドファンディング(ソーシャルレンディング)があります。次に抽選式を採用している融資型クラウドファンディングを見ていきましょう。

サービス名 募集方式 想定利回り タイプ 上場
OwnersBook 先着・抽選 3~7% 融資型 東証プライム
Funds 先着・抽選 1~3% 融資型 未上場
バンカーズ 先着・抽選 2~7% 融資型 未上場

3-1.OwnersBook(オーナーズブック)

オーナーズブックOwnersBook(オーナーズブック)は、東証プライム市上場企業であるロードスターキャピタル株式会社が運営する融資型クラウドファンディングです。オーナーズブックは全ファンドで不動産への融資・運営を行っており、また不動産担保が設定されています。マンションや商業施設など多様な不動産へ投資できます。

ファンドは先着式と抽選式の両方があり、またロードスターキャピタルの株主優待として、優先投資できるファンドもあります。


【関連記事】オーナーズブックの株主優待制度、メリット・デメリットは?注意点も

3-2.Funds(ファンズ)

Funds(ファンズ)はファンズ株式会社が運営する融資型クラウドファンディングです。融資先を上場企業など知名度の高い会社や資本力、社会的信用度のある有力な企業に絞っており、低リスクの運用がきたいできるという特徴があります。

Fundsでは先着式と抽選式の両方を採用しており、一つのファンドで先着式と抽選式を半々ずつ募集することもあります。Fundsのファンドの想定利回りは1%~3%と他のサービスと比べて高い水準ではありませんが、投資家優待のあるファンドも多く、金銭的リターン以外のメリットも享受できます。

3-3.バンカーズ

融資型クラウドファンディング「バンカーズ」融資型クラウドファンディングのバンカーズでは、旧SBI ソーシャルレンディングの事業を継承し、2023年1月からはクラウドクレジットを子会社化するなど、積極的な事業拡大を行っています。

ファンド募集額も毎月10億円以上と大規模であり、投資家に豊富な投資機会を提供しています。ファンドの募集に対しては抽選式と先着式の両方を採用しており、様々な投資方法で応募していきたいと考える投資家のニーズにマッチしています。

まとめ

今回は抽選方式の募集を行っているクラウドファンディング投資サービスを紹介しました。抽選方式での当選確率を上げるためには複数のサービスに登録し、いくつかの募集案件へ分散投資を心がけておくと良いでしょう。情報をチェックしながら投資機会を見逃さないようにしていくことが大切です。

また不動産クラウドファンディングは募集規模が小さいファンドも少なくありません。何度も投資機会を逃してしまう場合には、融資型クラウドファンディングの利用も並行して検討してみると良いでしょう。

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HEDGE GUIDE 編集部 ソーシャルレンディングチーム

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