コインランドリー経営のメリット・デメリットは?始め方の手順も解説

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不動産の有効活用方法の1つにコインランドリー経営が挙げられます。洗濯機がない人や洗濯機では洗うことができないものをコインランドリーでは洗濯できるため、単身赴任のサラリーマンや、一人暮らし世帯などの需要が期待できる活用方法です。

しかし、不動産の活用方法には賃貸経営や駐車場経営などがあります。実際に経営を始める前に、コインランドリー経営のメリットとデメリットをよく理解した上で始めることが重要です。

この記事では、コインランドリー経営のメリットとデメリット、手順について解説します。

目次

  1. コインランドリー経営の2つのメリット
    1-1.現金収入が得られる
    1-2.ランニングコストが低い
  2. コインランドリー経営の2つのデメリット
    2-1.利益が得られるまでに時間がかかる
    2-2.セキュリティ面に問題がある
  3. コインランドリー経営を始める手順
  4. まとめ

1.コインランドリー経営の2つのメリット

不動産の有効活用には、賃貸経営や駐車場経営、トランクルーム経営など数多くの選択肢があります。コインランドリー経営も有効活用の1つですが、しっかり調べないまま経営を始めても、想定していたような利益が得られるとは限りません。

リスクを抑えながらコインランドリー経営を行うには、メリットとデメリットをしっかり理解してから経営を始めることが重要です。

コインランドリー経営のメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 現金収入が得られる
  • ランニングコストが低い

それぞれのメリットについて詳しく見ていきましょう。

1-1.現金収入が得られるため、利用者の未払いリスクがない

不動産の有効活用として賃貸経営を選ぶ人もいると思います。しかし、入居者が家賃を滞納してしまった場合には想定した家賃収入が得られない可能性があります。

家賃滞納が発生した場合、支払い督促や裁判の手続き、立ち退き費用、残置物の撤去費用などが発生することもあり、大きな出費や労力を伴うケースも少なくありません。そのため、賃貸経営では家賃滞納リスクとうまく向き合う必要があります。

一方、コインランドリー経営では、コインランドリーを利用する際は利用前に料金を支払うため、料金の回収漏れが生じることはありません。利用者の未払いリスクがない点はコインランドリー経営のメリットと言えるでしょう。

1-2.ランニングコストが低い

コインランドリー経営では水道光熱費と固定資産税や都市計画税などのランニングコストが発生します。しかし、清掃や施錠以外では無人で運用が可能なため、人件費がほとんどかからず、賃貸経営などと比較してランニングコストは低めになります。

その他、洗濯機・乾燥機などの機器を一括購入するかリースで準備するか、店舗運営代行を利用するか自主管理するかなどで月々のランニングコストが変わります。

自分でコインランドリーの清掃や施錠などを行えば人件費も生じないため、水道光熱費と固定資産税や都市計画税などのランニングコストで済みます。利益率が高いのがコインランドリー経営の魅力と言えるでしょう。

2.コインランドリー経営の2つのデメリット

コインランドリー経営は、どのような場所でも始められるわけではありません。ある程度の需要が期待できるエリア、複数台の洗濯機や乾燥機などの設備の設置スペースや駐車場を確保できるような広い敷地が必要になるということをまず覚えておく必要があります。

コインランドリー経営のデメリットとして、以下の3つが挙げられます。

  • 利益が得られるまでに時間がかかる
  • セキュリティ面に問題がある

それぞれのデメリットについて詳しく見ていきましょう。

2-1.利益が得られるまでに時間がかかる

コインランドリーのオープン当初は固定客をなかなか確保できず、損益分岐点を超えるまでに時間がかかります。その間も機器のリース代や銀行からの融資を受けていた場合は月々の支払いが生じます。

固定客を獲得して利益が得られるようになるまでは、リース費用や銀行の返済を持ち出しで補わなくてはならないので注意しましょう。

2-2.セキュリティ面に問題がある

コインランドリー経営は無人で経営できるため、人件費を抑えることができます。24時間経営であれば鍵の開け閉めも不要なので、定期的な見回りだけで済みます。

しかし、無人経営のコインランドリーは両替機を狙った強盗や下着の窃盗が生じる、若者のたまり場になるというリスクがあるので注意が必要です。対策を練らずに放置しておくと評判が下がって固定客が離れてしまいます。

これらの課題を解決するには、監視カメラを設置する、定期的に見回りを行うなどの対策が必要です。対策に費用と手間がかかることがデメリットと言えるでしょう。

3.コインランドリー経営を始める手順

不動産の有効活用としてコインランドリー経営を始める場合は、コインランドリー経営のサポートを行っている業者に相談するという方法があります。

コインランドリー経営のサポートを行っている業者に相談した場合、提携している多くの業者と連携して建物の建設から設備の導入までを手掛けてくれます。また、不動産が優れた立地条件の場合は、コインランドリー業者が初期費用を全部負担し、土地の所有者は利益の1部や地代を受け取ることも可能です。

一方で、本当にコインランドリー経営に適しているのかどうかを調査し、判断することも大切です。コインランドリー経営以外に適した有効活用の手段がないか、事前に調査しておきましょう。

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コインランドリー経営やその他の活用方法と比較することも可能ですが、興味のある活用方法に絞って提案を受けることも可能です。コインランドリー経営が得意な業者を探したい場合にも活用してみましょう。

4.まとめ

不動産を所有している人の中には、売却するのではなく何かしらの有効活用を行いたいと考えている人も多いと思います。しかし、有効活用と一口に言っても、賃貸経営やトランクルーム経営、駐車場経営などの数多くの方法があるため、不動産に合った有効活用の方法を選ぶことが重要です。

コインランドリー経営も有効活用の方法の1つですが、メリットだけでなくデメリットも伴います。リスクを抑えながらコインランドリー経営を行うには、メリットとデメリットの両方をよく理解してから経営を始めることが重要と言えるでしょう。

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矢野翔一

関西学院大学法学部法律学科卒。宅地建物取引士、管理業務主任者、2級FP技能士(AFP)などの保有資格を活かしながら、有限会社アローフィールド代表取締役社長として学習塾、不動産投資を行う。HEDGE GUIDEでは不動産投資記事を主に担当しています。専門用語や法律が多く難しいジャンルですが分かりやすくお伝えしていきます。