投資の始め方は?主な投資対象と選び方、メリット・デメリットも

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投資に関心を持つ人は増えましたが、始め方がわからなくて立ち止まることもあるでしょう。投資をスムーズに始めるには、目的に合った投資対象を選ぶことが大切です。この記事では投資対象の選び方や、投資対象ごとの始め方について解説します。

※本記事は投資家への情報提供を目的としており、特定サービスの利用を勧誘するものではございません。投資に関する決定は、ご自身のご判断において行われますようお願い致します。
※2022年2月16日時点の情報をもとに執筆しています。最新の情報は、ご自身でもご確認をお願い致します。

目次

  1. 初心者が投資対象を選ぶ方法
    1-1.投資の目的を決める
    1-2.リスク許容度を考える
    1-3.初心者向けの投資対象やサービス
  2. 株式投資
    2-1.株式投資のメリット
    2-2.株式投資のデメリット
    2-3.株式投資の始め方
  3. 投資信託
    3-1.投資信託のメリット
    3-2.投資信託のデメリット
    3-3.投資信託の始め方
  4. NISA・つみたてNISA
    4-1.NISA・つみたてNISAのメリット
    4-2.NISA・つみたてNISAのデメリット
    4-3.NISA・つみたてNISAの始め方
  5. iDeCo(個人型確定拠出年金)
    5-1.iDeCoのメリット
    5-2.iDeCoのデメリット
    5-3.iDeCoの始め方
  6. ロボアドバイザー
    6-1.ロボアドバイザーのメリット
    6-2.ロボアドバイザーのデメリット
    6-3.ロボアドバイザーの始め方
  7. まとめ

1.初心者が投資対象を選ぶ方法

初心者が投資を始める場合、いきなり金融商品を買うと失敗につながりやすくなります。自分に合った投資対象を選ぶ方法を解説します。

1-1.投資の目的を決める

投資を始めるにあたって、目的をはっきりさせる必要があります。たとえば、1年後に買う予定のマイカーの資金は、投資で準備するには適していません。投資の目的の例としては、以下のようなものが考えられます。

  • 老後資金準備
  • 教育資金準備
  • FIRE(経済的自立)の資金準備
  • 大学生の方などが勉強の一環として
  • 将来の起業資金として

1-2.リスク許容度を考える

投資対象を選ぶうえで大切なのが、個人個人のリスク許容度です。リスク許容度とは「投資元本が減っても耐えられるのはどこまでか」のような、マイナスを受容できる度合いを意味します。

初心者がリスク許容度を超える投資をして、損失を被ると経済的・精神的にダメージを受けます。それにより、投資を継続できなくなるかもしれません。

リスク許容度を知るには、金融機関のウェブサイトなどで提供されている診断ツールを活用するのが簡単な手段です。

1-3.初心者向けの投資対象やサービス

初心者向けの投資対象やサービスは以下のようにリスクが高すぎず、少額投資ができるものが適しています。

  • 株式投資
  • 投資信託
  • ETF
  • 債券投資
  • NISA・つみたてNISA
  • iDeCo
  • ロボアドバイザー

以下、主な投資やサービスについて解説します。

2.株式投資

株式会社は投資家から調達した資金で事業を行い、収益を配当金として株主に還元しています。株主となった投資家は投資先の企業から配当を受け取ったり、値上がりした株式を市場で売却したりできます。

株式を市場で取引する最低単位を単元といい、1単元は100株です。最近では、単元未満株を取引できるサービスを取り扱う証券会社が増え、初心者でも気軽に株式投資ができるようになりました。

2-1.株式投資のメリット

株式投資には、以下のようなメリットがあります。

大きなリターンが狙える

預貯金はあらかじめ金利が決まっているため、将来受け取る利息があらかじめわかります。一方で株式投資の場合、将来の配当の金額や株価は確定していません。配当がなかったり、株価が下がったりする可能性はありますが、好調な場合の利益には、理論上は限度がありません。

さまざまな運用スタイルがある

株式投資には値上がり益を狙う、配当を受け取る、株主優待を受けるなど、さまざまな収益機会と投資スタイルがあります。また、IPO株(新規公開株)などで比較的手堅く利益を得る投資法もあります。

株式は、リスクを取って大きな利益を得たい人や、配当などを目的に長期保有したい人のように、さまざまな運用ニーズに合う投資対象です。

2-2.株式投資のデメリット

株式投資には知っておきたいデメリットもあります。

大きく損をする可能性がある

株式の値動きは債券に比べて大きく、大きな利益が期待できる反面、大きな損失を被る可能性もあります。株式投資に慣れるまでリスクを抑えたいという場合は、少額で始められる単元未満株などで損失が過大にならないようにしましょう。

また、グロース株と呼ばれる成長企業や、著しく株価の低い銘柄は値動きが激しい傾向にあり、活発に取引が行われている大手企業の株式は比較的リスクが低い傾向にあることも知っておきましょう。

投資額が比較的大きい

株式の1単元の多くは100株で、1株1,000円の銘柄なら10万円の資金が必要です。さらにたくさんの銘柄に分散投資するには、多額の資金が必要になります。ただし最近は、単元未満株の取引ができる証券会社もあるため、株式投資の金銭的ハードルは低くなりました。

2-3.株式投資の始め方

初心者が株式投資をするなら、単元未満株の買い付けができる証券会社が選択肢となります。単元未満株の買い付けができるのは、SBI証券、PayPay証券、LINE証券などです。
株式投資の流れは、以下のとおりです。

  1. 証券会社に口座を開設する
  2. 証券口座に入金する
  3. 購入する株式の銘柄を選ぶ
  4. 買い注文を出す

3.投資信託

投資信託は投資家から集めた資金を運用のプロが株式や債券で運用し、収益を投資家に還元する金融商品です。投資信託には投資対象や運用方針によってさまざまな分類があります。少額投資や積立投資にも対応できる、利便性の高い金融商品です。

3-1.投資信託のメリット

投資初心者の方にとっての投資信託のメリットには、以下のようなものがあります。

少額でも分散投資が可能

投資信託は投資家から集めた資金で、たくさんの銘柄に分散投資する金融商品です。個人の資金で多くの銘柄に投資するには、多額の資金が必要です。しかし、投資信託なら100円から買える証券会社もあり、まとまったお金がなくても分散投資ができるのです。

さまざまな運用ニーズに対応可能

投資信託の運用対象は株式や債券だけでなく、不動産や金などさまざまです。運用対象の地域も日本や先進国、新興国などから選べます。あまりリスクを取りたくない人にも、積極的に収益を狙いたい人にも合う商品が見つかります。

NISAやつみたてNISA、iDeCoなどの制度で利用できる

少額投資非課税制度のNISAやつみたてNISA、iDeCo(個人型確定拠出年金)において、投資信託はメインとなる運用商品です。これらの制度には税制優遇があり、分配金や売却益に課税されません。投資信託を買うなら、非課税制度の利用ができるかをチェックしましょう。

3-2.投資信託のデメリット

投資信託のデメリットも確認しておきましょう。

コストの高い商品もある

投資信託には信託報酬という、保有時に必ずかかる費用があります。信託報酬は日割りで運用資産から引かれるため、基準価額に影響を与えます。一般的にインデックスファンドの信託報酬は低めで、アクティブファンドは高めです。たとえば、年2%の信託報酬のかかる投資信託を保有していたら、2%以上の運用益がないと基準価額が上昇しないことになります。

信託報酬が高めの投資信託を買うならシャープレシオ(騰落率)やトータルリターン、ファンドの投資先やその将来性などもしっかりと確認した上で商品を選びましょう。

【関連記事】シャープレシオの使い方は?計算法やシャープレシオが高い上位5ファンドも

タイムリーな売買ができない

投資信託の当日の基準価額は、ブラインド方式といって注文時には確定していません。注文時に公表されているのは前日の基準価額です。株式のように、値動きを見ながらの注文とは異なる方式であることに注意が必要です。

3-3.投資信託の始め方

投資信託は初心者でも始めやすい金融商品です。口座を開設するなら、少額から買い付けられるネット証券が良いでしょう。SBI証券や楽天証券ではポイントで投資信託を購入でき、投資信託の購入でポイントが付与されるサービスがあります。投資信託の始め方の流れは以下のとおりです。

  1. 証券会社に口座を開設する
  2. 証券口座に入金する
  3. 購入する投資信託を選ぶ
  4. 目論見書を確認後、買い注文を出す(もしくは積立の設定)

4.NISA・つみたてNISA

NISAとつみたてNISAは少額投資非課税制度という、運用益が非課税になる制度です。NISAは一括投資・積立投資に対応し、投資対象も株式・投資信託・ETFと選択肢が豊富です。一方、つみたてNISAは積立に特化し、主に投資信託で運用する仕組みになっています。

4-1.NISA・つみたてNISAのメリット

NISAやつみたてNISAは投資の初心者にも利用しやすい制度です。メリットについて解説します。

運用益に課税されない

NISAとつみたてNISAの最大のメリットは、投資対象の売却益や配当金、分配金などに課税されない点です。通常の特定口座などで生じた運用益には、20.315%の税金がかかります。しかし、NISAとつみたてNISAから生じた運用益は非課税で、全額受け取れます。

対象が絞られていて選びやすい(つみたてNISA)

つみたてNISAの対象となっている運用商品は、金融庁が選定した投資信託またはETFです。いずれも長期・分散・積立に適したローコストで好成績の銘柄のため、初心者でも取り組みやすくなっています。

自由に引き出せる

NISAとつみたてNISAの運用資産は、自分の好きなタイミングで引き出し可能です。資産形成の途中ではなるべく引き出しはしないほうが望ましいといえます。しかし、急な病気や失業などでどうしても資金が必要なケースもあるでしょう。その際にすぐに換金できることは、いざというときの安心につながります。

4-2.NISA・つみたてNISAのデメリット

NISAとつみたてNISAのデメリットも確認しておきましょう。

損益通算ができない

NISAとつみたてNISAで損失が出た場合、損益通算ができません。株式や投資信託で損失が生じると、他の運用益と相殺できます(損益通算)。損益通算をしてもなお赤字が残ると、確定申告を行うことで翌年以降3年間繰越してその年の運用益から差し引けます(繰越控除)。

NISAとつみたてNISAでは、運用益が出ないとメリットがないことを頭に入れておきましょう。

使わなかった非課税枠を繰越せない

NISAには120万円、つみたてNISAには40万円の1年間の非課税投資の限度額があります。この非課税枠を使い切らなかった場合、残りの枠は翌年以降に繰越せません。非課税枠は無理に使い切る必要はありませんが、非課税枠を意識して計画的に利用するとよいでしょう。

4-3.NISA・つみたてNISAの始め方

NISAとつみたてNISAは、証券会社以外にも多くの金融機関で取り扱っています。しかし、銀行や郵便局では株式やETFは買えません。SBI証券や楽天証券は取り扱う商品が多く、ローコストで取引ができます。NISAとつみたてNISAを始める流れは以下のとおりです。

なお、NISAとつみたてNISAはどちらかしかできず、1人1口座と決まっています。

  1. NISA口座を開設する金融機関に口座がなければ、開設
  2. NISA(つみたてNISA)口座開設申し込み
  3. NISA(つみたてNISA)取引可能(仮開設)
  4. 税務署の審査後、口座開設完了

5.iDeCo (個人型確定拠出年金)

iDeCo(個人型確定拠出年金)は公的年金の上乗せのための私的年金制度です。毎月決められた掛金で、金融機関が提供する運用商品の中から加入者が自分で選んで運用します。現在、20歳以上60歳までのほとんどの人が加入できるようになりました。

5-1.iDeCoのメリット

iDeCoのメリットを確認していきます。

税制優遇が手厚い

iDeCoには掛金拠出時、運用中、受け取り時にそれぞれ税の優遇が受けられます。

  • 掛金は全額所得控除の対象になる
  • 運用益に課税されない
  • 受け取り時は退職所得控除または公的年金等控除が適用される

このうち、掛金が全額所得控除になる点は節税効果が高く、iDeCoの最大のメリットといえます。

5-2.iDeCoのデメリット

iDeCoのデメリットも知っておきましょう。

60歳までは引き出しができない

iDeCoの資産は60歳までは引き出しができません。iDeCoは老後資金を準備するために税制優遇でサポートしているので、目的外の利用には制限があるのです。しかし、老後のためのお金が60歳まで守られると考えれば、メリットともいえます。

所得のない人のメリットは限定される

iDeCoの掛金が所得控除になる点は、専業主婦のように所得のない人にはメリットとはなりません。iDeCoにはそれ以外のメリットもあるので所得のない人が加入しても有効ではありますが、限られたものになります。

5-3.iDeCoの始め方

iDeCoを取り扱う金融機関もさまざまありますが、手数料や提供する運用商品の種類で比較検討する必要があります。手数料が安く、運用商品が多い金融機関には、SBI証券や楽天証券などがあります。なお、iDeCoは証券口座とは別の制度のため、証券口座がなくても申し込み可能です。

iDeCoを始める流れは以下のとおりです。

  1. 金融機関にiDeCo加入申し込み
  2. 事業主の証明書など、必要書類を送付
  3. 国民年金基金連合会(iDeCoの実施機関)の審査完了後、加入手続き完了

6.ロボアドバイザー

ロボアドバイザーはAI(人工知能)が運用のアドバイスや提案をしたり、実際の運用をサービス側にお任せできたりする金融サービスです。

ロボアドバイザーには運用アドバイスや提案のみのアドバイス型と、運用代行を行う投資一任型があります。投資一任型では、資産運用のプロが主にETFで運用を行います。ロボアドバイザーは、運用初心者や運用に時間をかけられない人に適したサービスです。

6-1.ロボアドバイザーのメリット

ロボアドバイザーのメリットを解説します。

運用知識がなくても始められる

ロボアドバイザーは、運用の知識がまったくない初心者でも始められます。運用をしたいが何をしていいかわからず、始められずじまいの人も多いでしょう。しかしロボアドバイザーを活用すれば商品選びや購入タイミングに悩まず、運用を始められます。

手間がかからない

投資一任型のロボアドバイザーの場合、提案された内容をユーザーが承認すれば、商品の買い付けなどの実際の運用を代行してくれます。

運用コストが低め

投資一任型のロボアドバイザーの運用手数料は、店頭証券会社で提供されているファンドラップという投資一任サービスに比べて低い傾向にあります。コストをかけずに運用を任せたい人には、メリットといえます。

6-2.ロボアドバイザーのデメリット

ロボアドバイザーのデメリットも確認しておきましょう。

元本割れの可能性がある

ロボアドバイザーでは、最新のアルゴリズムによる高度な運用が提供されています。しかし、運用の結果が保証されているわけではなく、損失を被る可能性もあります。運用を任せていても、結果は自己責任であることを認識しておきましょう。

インデックスファンドよりはコストが高い

投資一任型のロボアドバイザーではETFの信託報酬以外に運用手数料がかかります。サービスによって異なりますが、年率税込1%程度が目安です。同じく分散投資・積立投資ができるインデックス投資信託の信託報酬は0.1~0.5%程度のものが多いため、それに比べるとコストは高めです。

6-3.ロボアドバイザーの始め方

投資一任型のロボアドバイザーには、WealthNavi(ウェルスナビ)やTHEO+docomoがあります。ここでは、1万円の少額から投資がスタートできるTHEO+docomoの始め方を紹介します。

  1. ウェブサイトからユーザー登録を行う
  2. ユーザー登録完了後、証券口座開設(SMBC日興証券)
  3. 口座開設が完了すると、簡易書留が届く
  4. 証券口座に入金、積立設定で運用がスタート

まとめ

老後資金の問題や超低金利などの背景から、投資の必要性は高まっています。投資を長続きさせるには、いきなりハイリスクな投資をせずに徐々に慣らすなどの工夫が必要です。最近は、少額から始められる投資サービスも増えたため、上手く活用したいところです。

リスクに慣れたら少しずつ投資額を増やして本格的に資産形成に取り組むとよいでしょう。

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松田 聡子

明治大学法学部卒。金融系ソフトウェア開発、国内生保を経て2007年に独立系FPとして開業。企業型確定拠出年金の講師、個人向け相談全般に従事。現在はFP業務に加え、金融ライターとしても活動中。 保有資格:日本FP協会認定CFP・DCアドバイザー・証券外務員2種 運営サイト : 経営体質改善のヒント