Yahoo!ネット募金は金銭だけではなくTポイントによる寄付を行う事が出来る、ヤフー株式会社が運営する寄付ポータルサイトです。
寄付先の団体は日本赤十字社や日本盲導犬協会などに加え、熊本市といった自治体や公共団体と民間が共同で運営する第3セクターなど公共性の高い団体へも支援が可能です。
ポイントは1ポイントから、クレジットカードでは100円から寄付が可能で「少額でも寄付を行いたい」という方にも対応しています。
本記事では、Yahoo!ネット募金の特徴5つとメリット・デメリット・注意点、登録の手順を解説していきます。
目次
- Yahoo!ネット募金とは
- Yahoo!ネット募金の特徴5つ
2-1.クレジットカード又はTポイントで寄付が出来る
2-2.少額からの寄付が可能
2-3.400件以上のプロジェクトから寄付先を選べる
2-4.公共性の高い団体を支援できる
2-5.NPO法人「Yahoo!基金」に寄付が可能 - Yahoo!ネット募金のメリット・デメリット、注意点
3-1.Yahoo!ネット募金のメリット
3-2.Yahoo!ネット募金のデメリット・注意点 - Yahoo!ネット募金登録から寄付を行うまでの手順
4-1.Yahoo!アカウントを作成する
4-2.Yahoo!ネット募金から支援したいプロジェクトを選ぶ
4-3.金額や寄付方法を選ぶ
4-4.内容を確認、寄付を確定する - まとめ
1.Yahoo!ネット募金とは
Yahoo!ネット募金はオンラインで金銭やポイントにより寄付を行える、ヤフー株式会社が提供するサービスです。
運営元のヤフー株式会社は25年の歴史を持ち、検索エンジンやネットショッピング、メールなインターネット上で多岐に渡るサービスを展開しています。
2019年に組織再編を行い、ソフトバンクホールディングスの子会社である「Zホールディングス株式会社」としてLINE株式会社や株式会社ZOZOなど、88社を傘下に持つグループ企業へと移行しています。
Yahoo!ネット募金は寄付を行いたい方と支援を受けたい団体・人をつなぐプラットフォームとして、2004年に発生した新潟県中越地震の被災地への募金からスタートしました。
2019年度の募金実績は786,435,086円、累計の寄付額は2021年5月16日時点で7,432,870,086円となっています。
2.Yahoo!ネット募金の特徴5つ
Yahoo!ネット募金の主な特徴は以下の5つとなります。
- クレジットカード又はTポイントで寄付が出来る
- 少額からの寄付が可能
- 400件以上のプロジェクトから寄付先を選べる
- 公共性の高い団体を支援できる
- NPO法人「Yahoo!基金」に寄付が可能
2-1.クレジットカード又はTポイントで寄付が出来る
Yahoo!ネット募金はクレジットカードを登録、又は保有しているTポイントをYahoo!アカウントと紐づけることで寄付を行う事ができます。
寄付を行う経済的な余裕が無い方でも、日用品の買い物や各種サービスの特典である「Tポイント」で寄付ができる点が特徴です。加えてオンライン上で完結できるため、手間や時間をかけることなく支援が出来ます。
2-2.少額からの寄付が可能
Yahoo!ネット募金はクレジットカードで寄付を行う場合は100円から、Tポイントは1ポイントからと少額から寄付が出来ます。
少額での寄付が可能であるため、「社会貢献をしたいけど寄付できる金額が少ない」という方でも参加しやすい点は、メリットと言えるでしょう。
2-3.400件以上のプロジェクトから寄付先を選べる
Yahoo!ネット募金は、2021年5月16日時点で425件のプロジェクトから寄付先を選ぶ事が出来ます。
寄付先には公益財団法人日本ユニセフ協会や日本赤十字社を始め、日本盲導犬協会や京都大学iPS細胞研究所などがあります。
寄付内容も新型コロナ関連や災害支援、政治的な混乱が続くミャンマーへの支援から自然遺産を守るプロジェクトや伝統工芸事業者の助成など多岐に渡ります。
2-4.公共性の高い団体を支援できる
2021年4月には熊本地震の復興支援のために熊本市や木山神宮へ災害支援の寄付を行うプロジェクトがありました。自治体や第3セクターなど公共性の高い団体に寄付が出来るという点も特徴となっています。
2021年5月時点では、自治体と民間企業が出資を行う「くま川鉄道株式会社」や国立大学法人東京医科歯科大学への新型コロナ支援などに寄付が可能です。
2-5.NPO法人「Yahoo!基金」に寄付が可能
「Yahoo!基金」はインターネットやIT技術の利活用による社会の発展および課題解決を目足し、2006年にヤフー株式会社が設立したNPO法人です。
災害復旧・復興支援、インターネットの健全な発展などを目標に、Yahoo!ネット募金などで寄付を呼びかけています。Yahoo!基金は「複数の分野に支援を行いたいが、1つ1つ団体の活動内容を調べる時間がない」という方にも検討しやすいと言えるでしょう。
3.Yahoo!ネット募金のメリット・デメリット、注意点
次に、Yahoo!ネット募金のメリット・デメリットや注意点について詳しく見て行きましょう。
3-1.Yahoo!ネット募金のメリット
Yahoo!ネット募金のメリットはオンライン上で寄付が完結するという点に加え、Tポイントでの寄付が可能という点です。運営企業がIT事業大手のヤフー株式会社ということで、見知った企業を通して寄付できることをメリットと感じる方もいらっしゃるでしょう。
また、Yahoo!ネット募金では、クレジットカード又はTポイントで400以上のプロジェクトに対し寄付を行う事が出来ます。ポイントでの寄付は、寄付をする方にとって金銭的負担が少ないという点もメリットとなります。
一部のプロジェクトではソフトバンク社運営の「つながる募金」で寄付を行う事が可能です。
つながる募金はソフトバンク社のユーザーが利用可能で、携帯電話料金と合算して支払うため、寄付の手間が少ないという特徴があります。
3-2.Yahoo!ネット募金のデメリット・注意点
一方で、Yahoo!ネット募金のデメリットとして、寄付金控除が受けられないケースがあるという点が挙げられます。
寄付金控除は一定の要件を満たした際に所得から寄付金から2千円を差し引いた額が控除される制度ですが、Yahoo!ネット募金では、寄付金控除の対象となる団体でも領収書を発行していないケースがあります。また、Yahoo!基金への寄付金も寄付金控除の対象外となります。
なおYahoo!ネット募金に寄付を行う上で、寄付者から寄付にかかる手数料は無いものの、運営コストとして、クレジットカード寄付分の5%(および消費税)の利用手数料がかかります。
寄付先には手数料の5%を差し引いた金額が贈られるという点に注意しましょう。ただしTポイント寄付に関しては利用手数料がかかりません。
【関連記事】寄付金控除となる対象団体は?金額の上限や申請手順も解説
【関連記事】寄付金控除に領収書は必要?確定申告のポイント5つ解説
4.Yahoo!ネット募金登録から寄付を行うまでの手順
Yahoo!ネット募金登録から寄付までの手順は以下の通りとなります。
- Yahoo!アカウントを作成する
- Yahoo!ネット募金から支援したいプロジェクトを選ぶ
- 金額や寄付方法を選ぶ
- 内容を確認、寄付を確定する
4-1.Yahoo!アカウントを作成する
Yahoo! JAPANのID登録フォームでYahoo!アカウントを作成します。
アカウントを作成には携帯電話が必要です。携帯電話番号を入力した後、登録した携帯電話に届いたSMS(ショートメッセージ)に記載された確認コードを入力、生年月日や住所などの基本情報を入力してアカウントを取得できます。
4-2.Yahoo!ネット募金から支援したいプロジェクトを選ぶ
Yahoo!ネット募金から支援したいプロジェクトを選びます。プロジェクト一覧では新着順、寄付額順、更新順で閲覧する事が出来ます。
プロジェクトのページ内の「寄付する」アイコンをクリックします。
4-3.金額や寄付方法を選ぶ
寄付のフォームで金額と寄付方法を選びます。寄付の方法にはクレジットカード・Tポイントがあり、一部のプロジェクトではソフトバンクの「つながる募金」からも寄付が出来ます。
つながる募金ではQRコードからアクセスを行い、携帯電話利用料金と合算して寄付金を支払います。
Tポイントで寄付を行う場合、TポイントカードとYahoo!アカウントを連携しておく手続きが必要となります。Yahoo!ポイントのトップページからTポイント番号を登録しましょう。
注意事項の各条項に目を通し「上記事項に同意する」のチェックボックスにチェックを入れ、「寄付の手続きへ」をクリックし先に進みます。
4-4.内容を確認、寄付を確定する
プロジェクトの内容や金額などが表示されます。寄付金をクレジットカードで支払う場合にはクレジットカードの番号や有効期限などの情報を登録します。
同時に確認メールの宛先やYahoo!ウォレットへの登録が表示されます。Yahoo!ウォレットへの登録は任意で、クレジットカードの情報が記録されます。
Yahoo!ウォレットに登録することで、再度Yahoo!ネット募金を利用する際やショッピングで買い物を行う際に登録の必要がなくなります。一度きりの寄付といった情報の登録の必要がない場合は、チェックマークを外しておきましょう。
「お支払いを確定する」をクリックし、募金が完了します。
5.まとめ
Yahoo!ネット募金は400以上のプロジェクトに1ポイント又は100円から支援ができる、寄付ポータルサイトです。
NPO法人や公益財団法人だけではなく、自治体と言った公共性の高い団体を支援できることが大きな特徴です。寄付金控除が無いという点、クレジットカードで支払った場合、利用手数料5%を差し引いた金額が寄付されるという点に注意しましょう。
上記の手順を参考にYahoo!アカウントを作成、支援したいプロジェクトを選び金額や方法を選ぶ事で寄付を行うことができます。Yahoo!ネット募金での寄付を検討している方は、この記事を参考に検討してみてください。
田中 あさみ
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