「おにぎりアクション」で広がる支援の輪。140万食が世界の子どもたちへ

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世界の食料問題の解決に取り組んでいる特定非営利活動法人TABLE FOR TWO Internationalは「おにぎりアクション2021」の結果を発表。10月5日〜11月5日までのキャンペーン期間中に計27万3,876枚のおにぎりの写真が投稿された。その結果、アジア、アフリカの約7,000人の子どもたちに1年分の給食(計140万食分)を届けることができるという。

「おにぎりアクション」は国連が定めた10月16日の「世界食料デー」を記念して2015年からTABLE FOR TWO Internationalによって開催されている。おにぎりにまつわる写真に「#OnigiriAction」を付けてSNSもしくは特設サイトに投稿すると、協賛企業が寄付し、アフリカ・アジアの子どもたちに給食5食が届くキャンペーンだ。

コロナ禍により、業種や業界を超えて社会課題解決に取り組む意義が高まった。トップスポンサーの日産セレナをはじめ、オイシックス・ラ・大地、日本水産など過去最大となる31の企業、自治体、学校がおにぎりアクションの趣旨に賛同。全国47都道府県、世界35ヵ国から昨年比1.55倍となる1日平均8,500枚以上の写真が集まった。

田村淳さん、松崎しげるさん、安藤サクラさんなどの著名人やJリーグ・横浜マリノス、旭化成陸上部、柔道部などアスリートも参加。オンラインセミナーや企業間連携も活発に行われ、Twitterでトレンド入りも果たした。飢餓の解消を目指す社会貢献キャンペーンが人と人をつなぐ大きなムーブメントとなった。

おにぎりアクションの特徴は、日常生活の中で気軽に参画できること。「自分や家族のお腹を満たしながら世界の誰かのお役に立てる」「大きなことはできなくてもできることからちゃんと形にできる」「小中学生の子どもたちも世界や環境について考えるようになった」などの参加者からも好評だった。

SDGs達成に向けた社会全体の機運の高まりも受けて、過去最大の盛り上がりとなった「おにぎりアクション2021」。「個人の代わりに寄付してくださる協賛企業さんは素晴らしい」「微力でも誰かの役に立てるのが嬉しい。また来年も参加したい」などの声が寄せられた。来年の開催にもさらなる期待が集まる。

【関連サイト】特定非営利活動法人TABLE FOR TWO International

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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