2021.11.10 仮想通貨マーケットレポート【ビットコインは68,000ドルを一時突破】

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昨日のビットコイン相場は続伸。ビットコインは一時68,000ドルを突破する動きを見せるも、若干短期的な調整安の動きとなり、朝方は67,000ドル台前半で推移している。

NY時間はビットコインを振り回している仮想通貨市場でも注目のイーロンマスク率いるテスラ社の株が12%超の大幅下落しており、米国市場も株式市場が久しぶりの調整安の中、ビットコインも調整するような動きになったという印象。

ビットコインは足元ファンディングコストが平均的に高止まりする中、未決済建玉の積み上がりが過去最高水準のため短期的な調整はそろそろ起きるかという考えており、少し強気の短期ロングは一旦ここで決済し静観。60,000ドル付近から保有していたポジションは一旦外している。

また昨日は出遅れていると言われていたBATが急騰する動きが見られた。背景としてbraveがソラナの機能を統合するというニュースが流れたことを受けた動きとなっており、一時1ドル付近から1.4ドル付近まで上昇しており、足元調整安から1.16ドル台まで軟化している。

仮想通貨市場のニュースとしては、イギリスで財務省と中央銀行が2030年までにCBDCを検討するという内容や、アメリカのCoinbaseで日本円のステーブルコインであるGYENを上場するというニュースが流れている。また、アマゾンのCEOティムクック氏がビットコインを保有していることを明らかにしたことも大きな話題となった。

米国市場は株式市場が久しぶりの下落。流石に連日の連騰に歯止めがかかった格好となっており、NYダウは3日振り、NASDAQは12日振りの下落となっている。

昨日は米国でPPI(卸売物価指数)が公表されたが、前月比0.6%の上昇と伸びが加速していることによりインフレ懸念が継続していることも株価の上値を重くしたか。

どちらにしても株式市場が上昇し続けることはなく、「山高ければ谷深し」という格言あるように長期的にも短期的にも株価の変動の波というのはあるため、一喜一憂せずトレンドを把握に集中すべきか。

また、テスラ社がイーロンマスク氏がTwitterでテスラ社の株式売却すべきかのアンケートによって、年内に売却するとのことを受けて12%超大幅安となっている。

テスラ社に関しては将来の期待値は高いと判断されており、短期的な下落はむしろ絶好の買い場を作ると判断しているため、ある程度下落した局面では淡々と拾っていくスタンスで問題ないと考えている。

米国債金利は引き続ききての動きが続いており、米ドルも円ショートのポジションが多い中、ドルが上昇しないため上値の重い動きに。

112円台半ばあたりまでの下押しは考えておきたいが、日経平均株価は29日の窓埋めで止まると判断しており、その辺りまで株価が下落し場合はドル円はロングで追加で攻めていく方針。

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中島 翔

一般社団法人カーボンニュートラル機構理事。学生時代にFX、先物、オプショントレーディングを経験し、FXをメインに4年間投資に没頭。その後は金融業界のマーケット部門業務を目指し、2年間で証券アナリスト資格を取得。あおぞら銀行では、MBS(Morgage Backed Securites)投資業務及び外貨のマネーマネジメント業務に従事。さらに、三菱UFJモルガンスタンレー証券へ転職し、外国為替のスポット、フォワードトレーディング及び、クレジットトレーディングに従事。金融業界に精通して幅広い知識を持つ。また一般社団法人カーボンニュートラル機構理事を務め、カーボンニュートラル関連のコンサルティングを行う。証券アナリスト資格保有 。Twitter : @sweetstrader3 / Instagram : @fukuokasho12