西友、食品寄付活動をスーパー初の九州全店舗へ拡大

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合同会社西友(以下「西友」)は、認定NPO法人フローレンス(以下「フローレンス」)と共働で行っている福岡市内の店舗での食品寄付活動を九州地方の全店舗へ拡大する。西友は昨年11月に福岡市内の4店舗で食品寄付活動を開始。6月の「環境月間」に合わせて、2021年6月上旬より順次、福岡県のサニー23店舗で食品寄付活動を実施する。8月、10月と段階的に店舗数を増やし、最終的には佐賀県、長崎県、熊本県、大分県の店舗も含めた九州地区全68店舗で寄付活動を行う予定。九州地区のスーパーマーケットで全店舗が食品寄付活動に参加するのは、西友・サニーが初めてとなる。

西友は、2009年から関東地方で食品寄付活動を実施。社内規定に基づいて賞味・消費期限前に廃棄処分としている食品を有効活用するため、自社サプライチェーンを通じて商品を集め、フードバンク団体に寄付していた。食品の提供だけでなく、助成金の提供、従業員のボランティア活動参画、客の店頭レジ募金など様々な支援を行ってきた。支援額の合計は2021年6月時点で、約4億円に上っているという。

コロナ禍で生活困窮者への支援ニーズが高まる中、さらに地域貢献活動を強化したいとの思いで、西友で2番目の規模の九州地方で食品寄付活動を拡大することを決めた。自社物流センター集約型寄付活動のノウハウを使い、現在寄付を行っている「ふくおか筑紫フードバンク」に加えて「一般社団法人福岡県フードバンク協議会」を通じて「フードバンク福岡」にも寄付を開始。フローレンスを通じて寄付を行うことで、より広範囲の子ども食堂やパントリーへの食品の提供が可能となる。

一般社団法人福岡県フードバンク協議会の向居秀文事務局長は「この度は、九州のサニー様から食材をご寄贈頂けることになり、大変嬉しく思います。食べ物が必要な方々の支援に有用に活用させていただきます。また、福岡県で出る食品ロスを県内の福祉に活用するフードバンク活動の取り組みの輪にサニー様が加わっていただけることは大変心強い限りです。『もったいない』を『ありがとう』に変えていく取り組みを支援してくださる関係者の皆さまに、心よりお礼申し上げます」とコメントした。

西友では、スーパーマーケットならではの食品寄付の取り組みを通じ、地域社会の一員として、経済的困難を抱える子育て家庭や生活困窮者への緊急食品支援も実施している。今後も店舗を運営するそれぞれのエリアで食品寄付活動を拡大していくことを目指し、地域社会のライフラインを支える存在として、「食のセーフティーネット」構築を支援していく。

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岡村 幸治

フリーライター。2020年までスポーツニッポン新聞社で野球記者を務め、読売巨人軍やアマチュア野球などの取材、原稿執筆を担当。得意分野はスポーツ、旅行、ニュース記事。中立でわかりやすい記事を心がけています。 
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